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豚なんじゃ

どうも村田です

今日からは

ジョージ・オーウェルの、

これまた代表作である

『動物農場』、

『Animal Farm』という

面白い寓話小説というか、

風刺小説について書きたい

と思うのだ

これは原著は1945年、

第二次世界大戦が終わった

年に出版された本なのだ

内容はずばり

ソ連社会主義国家の風刺

ということに尽きるのだ

いろんな人が実はこの本の

悪口を言ってたりするのだが

なぜかといえば、

ソ連の社会主義をありのまま

に見たらこんなひどいもんだよ

ということをずばり、

元良心的左翼というか、である

ジョージ・オーウェルが

言ったということですごい

インパクトがあるからだ

ジョージ・オーウェル

という人は自由人であって、

そして、同時に非常に貧しい

労働者にも同情心のあった、

そういう人たちに

シンパシーがあった人なのだ

あまりに貧しくて

みすぼらしい生活をしている

人たち、この人たちの生活が

もっとよくならなきゃいけないと、

彼は実際、炭鉱労働者なんかと

一緒に暮らしていたりした

ことがあるのだ

それから、パリで貧困生活を

送って、その日の食い物にも

事欠いたというようなことも

ある人なのだ。

けれど、もちろんイギリス人と

して言論の自由のある社会、

民主的な社会というものは、

当然として考えているのだ

オーウェルは、自らは

社会主義の信奉者である

というふうに言っていたのだ。

しかし、彼が考えている

社会主義とは、民主的な

自由な社会、

民主的で自由な政治という

ものがあって、それに

プラス社会平等主義によって

貧しい人たちに十分な福祉

が与えられるような社会、

それが彼の言う社会主義

であり、

決してソ連社会主義や

今のシナの社会主義、

これを肯定したもの

ではないのだ

そんな自由な民主政治と、

ちゃんと並立するような

社会主義ってあるの?

という、疑問も生まれてくる

かと思うが、彼は当時、

社会主義ということが、

ソ連で初めて革命が起きた頃、

その頃は美しい言葉であった

のだ

世の中の工業社会、

資本主義社会によって

誕生した労働者階級の

貧困を全部、

根本的に問題解決する

というのが社会主義の

売り込みだったわけだが、

実際、それが現実の社会へ

取ったとき、それはもちろん

薬の効能書きのようなわけ

にはいかないということなのだ

現実に社会を動かすと

なったら、社会主義社会

というのは一部の共産党の

エリートによって

コントロールされた

全体主義的な、資本主義で

民主政治がある国よりも

もっと自由のない、

徹底した労働者が弾圧

される社会になってしまった、

全体主義的な統制社会に

なってしまったということで、

そのことを元社会主義に

対してシンパシーがあった

ジョージ・オーウェルが、

いわば良心的左翼で

この人は、そして、

あくまでも自由への価値を

失わなかった人、自由人で、

それが徹底的に批判した

わけなのだ

だけど、これがあまりに

露骨にソ連の実態を暴いて

いて、それも非常に寓話

だから強烈な風刺であった

ということで、

共産主義に反対する理由は

これだということで、

アメリカなんかも反共産主義

の運動でこういう

ジョージ・オーウェルの

小説なんかを大いに

プロモートしたという

側面も確かにあったが、

それによって、本来、

社会主義にシンパシーを

持っていた

ジョージ・オーウェルが

社会主義派から、実際上、

ソ連とか中国共産党の

ような現実に存在する

社会主義国家からは

むしろ攻撃されるという

ような皮肉なことにも

なったわけなのだ

で、『動物農場』というのは

どういうことかというと、

動物が反乱を起こすという

話なのだ

非常に面白い風刺小説で、

ジョーンズさんっていう

人が経営している農場が

あるわけだが、

ここが、動物たちが反乱を

起こし、人間を追い出しちゃう

と、これがソ連を生んだ

ロシア革命のパロディに

なっているわけなのだ

ところが、それをやっていく

うちに、動物の中にも動物が

主人公の国だと、

労働者が主人公の国だと

いうことだが、動物が

主人公の農場だと言いながら、

その中で階級差別が生まれて

くるのだ

支配する側と支配される側、

エリートと大衆、エリートと

非エリート、これが

生まれてくるのだ

で、支配する側に立つのが

何とブタなのだ。

強烈なキャラなのだ、

ブタなのだが、今も日本の

すぐ西側にある巨大な国の

指導者の顔がブタに似てると

(プーかな?)

思うのだ

で、ここで展開されるのは

レーニンとトロツキー、

そのあとを継いだ

スターリンとトロツキーの

間の権力争い。

トロツキーとは最終的には

ソ連を追放されて暗殺されて

しまう人だが、スターリンの

ライバルだった人なのだ

レーニンが生きていて、

それで革命をやって、そのあと、

どちらが跡を継ぐかと

なったときに

トロツキーが追い出されて

スターリンが権力を握って、

そして、このソ連社会主義の

独裁者になっていくという

ストーリーなのだ

で、それを彼はこんなふうに

書いてるのだが、あらすじを

言うと、ロシア革命やった

レーニンに当たるのが

メイジャーというブタなのだ

続きは次回だ

今日はこのくらいにしといたる

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