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平等?ほんまか

どうも村田です

ロシア革命をやった

レーニンに当たるのが

メイジャーというブタ

なのだ

これはマルクス、

エンゲルスと例えても

いいかもしれないが

動物主義の理論的な

創始者で革命以前に

死んだのだ

まあ、レーニンは革命後

まで生きていたのだが、

その点でレーニンと

マルクスをかけて

たして2で割ったような

人間、というかブタと

いうことなのだ

レーニンには主要な

部下が2人いて、

レオン・トロツキーと

ヨシフ・スターリンの

2人だったわけだが、

このレオン・トロツキー

のほうがスノーボール

という名前のブタとして

登場してきくるのだ

そして、これに対立して、

最後に権力者に勝利した

ヨセフ・スターリン、

これはナポレオンという

名前のブタとして出てくる

だが、ナポレオンが

スノーボールを追放するのだ

そしてスノーボールという

やつは常に陰に隠れて

動物農場を転覆しようと

してるというのを、

常にスターリンが自分に

相反するものはみんな、

このトロツキーの味方であって、

このソ連を転覆しようと

してる悪いやつらだと言って、

自分の政敵を次々と片づけて、

それと同じようなことが

まさにこの動物農場で

起きるのだ

ナポレオンという独裁者が

スノーボールを追放し、

自分に歯向かうものは、

全部スノーボールの謀略

なんだと言って、政敵を

追い落としていくという

はなしなのだ

実際、1936年から38年、

現実のソ連のモスクワで、

見世物とおぼしき裁判が

行われたのだ

これは自分たちの敵を

スターリンが糾弾していく、

追い落としていく劇場的な

裁判だったわけだが、

かつて革命に参加した多くの

同志たちを反革命的な陰謀を

やっていたというので自白

されるわけなのだ

それがみんな、トロツキーの

企みによるものだと告白させた

うえで処刑するということを

やるのだ

フランス革命に匹敵する

ような非常に残酷なことを

やるわけなのだ

そして、歴史の改ざんを

ここでスターリンはやるのだ

要するにトロツキーという

人間は初めから存在しなかった、

写真から何から、トロツキーの

写真を全部抹殺していくのだ

で、自分とトロツキー、

レーニンが一緒に写った写真も、

トロツキーの写真だけ取り除いて、

そして、自分とレーニンしか

写っていない、

あるいは自分しか写って

いないような写真を作って

いくのだ

だから、歴史上、トロツキーという

人間は存在しなかったということに、

やがて歴史を改ざんしていくのだ

そして、最終的には、彼が

仇敵(きゅうてき)だった

はずのイギリスやアメリカ

なんかの資本主義国と組んで、

これはドイツと戦うんだ

ということになってくる

その間も国民の生活は

むしろ困窮していった

ということなのだ

で、そういったことを

このブタの社会、ブタと

その他の動物との対立、

ブタと人間との対立、

革命が起きてからブタが

いかにしてほかの動物を

支配していくか

というプロセスで書いたのが、

このまさに『動物農場』

という小説で、実に強烈な

話なのだ

この中で面白い一節があり

すべての動物は平等だと言って、

動物農場の革命は起きるのだ

しかし、あるときから

変わるのだ

ブタが特権階級になるのだ

しかし、ブタが特権階級に

なるとは言わないで、

非常に面白い共産主義的、

社会主義的なレトリックを

使うのだ

すべてそれは新しい戒律が

生まれてこういうふうになった。

すべての動物は平等である

だが、一部の動物は他の

動物よりもっと平等である

笑えるのだ

一部の動物はただの動物

よりもっと平等である

で、これはなかなか傑作の

ジョージ・オーウェルの

レトリックなのだが、

確か原文では

「some animals are more

equalthan others」という

表現だったと思うが、

これ、そこからいくつも

ジョークが生まれて、

例えば英語でもお金持ちと、

すべての人間は平等だよね、

all the people are equalだと、

もちろんだよねっていうのだ

だけど、

the rich people are

more equal than the poorと。

お金持ちは貧乏人より

もっと平等だと(笑)。

優れてるというわけでもなく、

もっと平等なだけなんだと

いうのだ

これはアメリカで聞いた

ジョークだが、面白いと

思ったのは、

あれ、大元は『動物農場』

からきてたんだなと、

今にしてわかったのだ

ジョージ・オーウェルと

いう人はイングランド人

じゃなくスコットランド人で、

そこら辺にも、彼の

少数民族とか貧乏な人とか、

そういう者にシンパシーを

寄せるという気持ちがよく

表れているのではないかと

思うのだ

スコットランドというのは

イングランドによって征服

された国だから、

そして、スコットランドが

今、独立しようとしている

けれど、

イングランドの帝国主義、

植民地主義に一番初めに

やられたのが

スコットランドである

ともいえるわけで、それが

だんだん世界中を、

イギリスだ、インドだ、

シナだというふうに征服して

いくというふうに捉える

こともできるわけなのだ

続きは次回だ

今日はこのくらいにしといたる

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