どうも村田です
平成の30年を振り返る
のだ
米国はシリアからは
2019年(令和元年)に、
アフガニスタンからは
2021年(令和3年)に
撤退したのだ。
これでようやく中東から
脱出することがでたのだ
ベトナム戦争の時は
「泥沼
(quagmire /コグマイヤ)」
と言われて、
ベトナムは実際に沼地が
多いのだが、中東は雨が少なく
沼地はないので
「流砂
(quicksand /クイックサンド)」
と言った方がいいのかもしれないのだ。
中東の流砂に足元を取られて、
アメリカが苦悶した30年だった
と思うのだ。
息子のジョージ・W・
ブッシュ大統領は、
9.11テロをやられたから、
犯人のアルカーイダを
かくまった、アフガニスタン
のタリバン政権をつぶす
ところまでは仕方がなかった
のだろう。
しかし、その後の対イラク戦争、
これは余分でこの30年間、
中東の戦争で、アメリカは
ものすごく体力を消耗したのだ。
お金をものすごく使い、軍隊も
国も疲れてしまった。それを
脱出して
「アメリカ第一でいこう
じゃないか」と、
中東の流砂から足を抜いて
自由になったのは
トランプ大統領の時代に
なってからなのだ
そして、こちらも経済と一緒で、
30年間アメリカが中東の流砂、
泥沼で苦しんでいる時に、
シナが経済成長に物を言わせ、
軍事的にもどんどん伸びてきて、
アメリカの対立勢力になったのだ。
だから、トランプの時代になって
「これからは米中対決時代だ」
というわけなのだ。
米ソ冷戦があり、対テロ戦争
の時代になって、アメリカが
体力を消耗したけれど、
本当の敵はシナだった
ということなのだ
また大国間確執、大国同士の
戦いの時代になったということで、
アメリカにすれば1にシナ、
2にロシアが敵なのだ。
対テロ戦争の時代は終わり、
テロリスト集団というものは
根強くあるが
それが主だった世界政治の
テーマではなくなったのだ。
トランプ政権としては、
そういうところでアメリカの
体力をもう消耗したくないから、
過剰な中東へのコミットメント
はやめたのだ。
「今、本当の敵はシナだ」
ということに気が付いたのだ
だから、シナへの経済締め上げは
長く続くだろうし、米中間の
軍事紛争も十分に想定内である
ということなのだ。
国内政治の事が少し抜けて
いたので、簡単にいくのだ。
1994年(平成6年)、日本は
小選挙区制を導入したのだ。
昔は衆議院の選挙区は、
3人区、4人区、5人区
というのがあったのだ。
そうなると、自民党から複数の
候補者が出て、自民党内の
派閥争いとなり、
また総裁選でお金を使うので、
「それはよろしくない」
ということで
「政治腐敗を防ぐためには、
小選挙区にしたらどうか」
となったのだ。
「かつての自民党の総裁選
というのは、札束が乱れ飛んだ」
と言われているのだ。
それは随分古い話だが、
「派閥を解消して、政党と
政党の争いにするのが近代的
な政治であり、いいことだ」
と、
そういうことで小選挙区を
中心とする選挙制度になったのだ。
小選挙区と比例代表制だが、
小選挙区で主に勝敗が決まる
という時代になったのだ。
理想は、英米型・
アングロサクソン流の
二大政党制で、
小沢一郎などがそういう
主張だったのだ
また
「選挙はお金がかかるから
政党助成金も出す。そうすれば
企業献金をもらわないで済む
から、政治腐敗もなくなる」
と言っていたが、政党助成金が
出ても、企業献金はまだ続いて
いるのだ。
理想としての二大政党制は、
ついに実現しなかったのだ。
これが日本の実験の結果なのだ。
安易に使いたくない言葉だが、
「日本人の国民性」という
ようにも感じるのだ。
明治以来、日本はいろいろな
選挙制度をやったのだ。
小選挙区制だった時代も
大選挙区制だった時代も
あるのだ。
一つの選挙区で30人ぐらい
当選することもあったのだ。
そして、戦前には
3人~5人の中選挙区制が
いいのではないかということ
に落ち着いていたのだ。
これは日本独特の選挙制度で
世界を見ると、票を取った
数に準じて議席を配分する
比例代表制、
あるいは小選挙区制の
二つしかないのだ。
イギリス系から生まれた国、
アメリカも含めてだがカナダ、
ニュージーランド、オーストラリア
という国がそういうやり方なのだ。
もう一つは比例代表制で
これを組み合わせてやるのは
日本独特なのだ。
ヨーロッパ大陸の方は、大体
比例代表制なのだ。
日本は小選挙区制にして
「小選挙区制にすれば
二大政党になるだろう。
これがパターンだ」
と思っていたが、残念ながら
日本は二大政党にはならず、
相変わらず自民党が強いのだ。
かつても「1+1/2」政党制
と言われたのだ。
自民党が強い55年体制でも
社会党がその半分ぐらいの
議席を持っていたのだ。
今はもう野党の第一党の議席が
その半分以下になってしまい、
ついに日本に二大政党制は
実現してないのだ。
続きは次回だ
今日はこのくらいにしといたる