どうも村田です
今日は前回の続きだ
球児には日本人も漢民族も
当時高砂族と呼ばれた原住民もいる
当時は平埔族は漢民族とされて
いから家庭でも、友人、恋人同士の
間でも、日本語でしゃべっていたのだ
会話のほとんどが日本語で
一部が台湾語で映画もこれと
同じように当時を再現したのだ
嘉義農林野球部を甲子園決勝に
まで導いた近藤兵太郎監督
(永瀬正敏が演じた)も球児たちも
実在した人物だ
劇中には当時、嘉義農林の地元で
嘉南大しゅうの水利工事を
行っていた八田與一
(大沢たかおが演じた)も登場する
この映画もまた、台湾人に
すごく大きな感動を与えたのだ
この映画がなぜこれほどヒット
したかといえば、台湾人の中で
今まで眠っていた日本に対する
あこがれ、台湾人の中にあった
「日本精神」が呼び起こされたからで
だからものすごく感動したのだ
この「KANO」という映画を
ぜひ観て頂きたいものだ
「KANO」 を撮った魏徳聖監督は、
2014年にひまわり学生運動が
巻き起こった時、立法院
(国会議事堂に相当)を占拠していた
学生たちを勇気づけるために
立法院内でこの映画を特別上映した
魏徳聖監督は後に李登輝氏との対談で
学生たちに「KANO」の球児たちの
不屈の精神に学んで、自分の意志を
貫いてほしかったと語っているのだ
「ひまわり学生運動」とは、中国人が
大量に台湾に流入する法的根拠を与える
「サービス貿易協定」の法案化を阻止
するため2014年3月18日の夜
台湾の国会である立法院の議事堂に
大学生が中心となって突入して4月
10日まで占拠した学生運動だ
このままでは強大な中国資本に台湾が
呑み込まれてしまう、事実上の侵略だと
危惧した台湾の学生約300人が
23日間にわたって占拠したのだ
この前例のない強行作戦は台湾の
国民に広く支持され人々はたくさんの
物資を議事堂に送り学生たちを支援した
そんななか、学生を励ますために
議事堂に持ち込んだひまわりが
議長席に飾られたため、
「ひまわり学生運動」と呼ばれる
ようになったのだ
この学生運動の影響により、国民党の
馬英九政権は2014年の地方選挙と
2016年の選挙で大敗して政権を
失ったのだ
日本人が忘れた日本の本当にいいものが
ハードウエアでもソフトウエアでも
台湾にあるのだ
それが日本人が台湾に行って感動する
一つの理由であると思うのだ
李登輝元総統や、大学生から政治家まで
日台交流に力を尽くした故蔡焜燦先生を
拝見していると、戦前の日本の教育は
素晴らしかったんだと思うのだ
日本教育が生んだ最高傑作の方たち
なのではないか
当の日本人がそれを忘れてしまって
いるのが悲しい。そういう意味で
古き良き日本が台湾には残っていると
思うのだ
次回は日台のきずなについて
書いていく
今日はこのくらいにしといたる