どうも村田です
九州大学の先生の話や、
エマニュエル・トッドの話で
問題提起してきたが
30年以上前から日本が
大量移民を受け入れる
移民国家の道に進むこと
を批判してきた評論家の
西尾幹二さんの見解を
紹介したいと思うのだ
このころから、移民国家に
移行しつつあったと日本の趨勢を
呼んでいた西尾さんの慧眼は、
本当に驚くべきものが
あるのだ
そもそも、日本政府が
人手不足を理由に外国からの
労働力に頼りたい本心を隠し、
技能実習生などという制度を
30年ほど前、1993年に導入するのだ
西尾さんは
「高度経済成長を遂げてバブルに
沸いて、その崩壊を目の当たりにした
日本が、それまで1人勝ちだった経済
での優越感の後ろめたさと、日本文化は
遅れていないのだけれども、国際社会
から見れば閉ざされているという
あの時代特有の劣等感を移民論の看板
として表に押し立ててきたのが実体だ」
と西尾先生らしい表現、言葉の言い回し
で語っているのだ
そして、2019年、4年前だが、
改正入管法が施行された時点で、
西尾さんは
「事実上の改正入管法が日本の
移民国家宣言であった」と
後悔混じりに語っているのだ
かねて、自民党政権は
「日本は移民国家ではない」と
言っているのが、それを信じ
る人はいないし、各種の数字も
それは否定していないのだ
今は、日本はまごうことなき
移民国家どころか、移民大国
となっているのだ
元号が平成に変わる2年前の
1987年当時、「労働鎖国」のすすめ
という本を西尾さんが書いており、
外国人の単純労働力の導入に慎重論を
唱えているのだ
唱えていたのだが、あっという間に
2019年に施行されたのだがその
前年の12月に国会で夜中未明に
可決成立してしまったのだ
根源的な問題として、移民という
新たな民族対立に耐えられるのか
というのを西尾さんは、私たち
日本人に問いただしているのだ
「発展途上国の雇用を助けるのは
先進国の責任だ」という
甘い言葉で、のんきで感傷的なこと
を一流の知識人が口にして、
実現したのがこの技能実習制度と
いうものなのだ
「一応、技能を覚えて祖国に還元して、
祖国に戻って祖国の発展に寄与して
もらいましょう」というのではなくて、
それは建前なのだ
実際は人手不足で単純労働の労働力が
足りないので、それを補うために
途上国から人を連れて来ようというのが
日本政府の裏の本音だったのだ
こういうことを30年前にやり始めて
いるわけなのだ
この西尾さんの本を、ある県庁の
役人が地方議会、議員の替わりに
答弁に立ってこう熱弁を振るった
そうなのだ
西尾先生の本を持って、表紙を
見せながら
「ウシやウマではなく、人間を
入れるんですよ。入ったら最後、
その人の一生の面倒を日本国家が
見るんですよ。
外国人を雇った企業が利益を得ても、
健康保険、年金、住宅費、子どもの
教育費、時に増加する犯罪への対応
みんな、地方自治体に降りかかって
くるんですよ。だから私は絶対に
反対なんです」と言った
という話を西尾さんが聞いた
というのだ
現場で移民の方々と接している
本音として思われる意見なのだ
治安や教育という面では、川口市
のクルド人のケースというのを
想起させられる発言なのだ
今はようやく外国人の労働者の
抱える問題というのが表面化し、
これに対する理解が日本国民の
間でも少しずつ広がっているのだ
とは思うが、当時は西尾さんが
言い出した30年前などは、今も
そうなのだが、移民問題に警鐘を
鳴らすと必ず「差別主義者」や
「排外主義者」といった批判もあり
批判どころか不当な誹謗中傷にも
さらされていたということを、
西尾さんは言っているのだ
西尾さんもずばりという言い方
だから、そういうこともあったのか
と思うのだが、先生いわく
「外国人というのは自分の欲望に
忠実で、先進国に入ってくるや
いなや、徹底的にそれを利用して
そこで出世して、何代かけても
成功を収めようとする。
そうなれば、当然日本人社会と
ぶつかりますけれども、そのために
徒党を組むので、外国人同士、
例えばひところありましたけれども、
中国人とベトナム人の争いがあったり
して、日本の社会に新たな民族問題を
引き起こす恐れがある」
と言っているのだ
今見ればわかるのだ
そうなっているのだ
今日はこのくらいにしといたる