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戦争が起こるんじゃ

どうも村田です

ケインズが市場で勝手気ままに

自由競争させたら、うまくいかない

に決まっている

政府が適度に介入しなければ

いけないと説いたので、

「ケインズ革命」などと

呼ばれるようになったのだ

ケインズの考え方を理解し、

経済政策に取り入れたのが、

アメリカのルーズベルト大統領だ

世界大恐慌という未曽有の

超デフレに臨んで、まさに

ケインズの考え方に沿った

「ニューディール政策」を実行し、

アメリカ経済をV字回復させたのだ

その後、ニューディール政策を

やめてしまい、再び危機的な状況を

迎えたが、その後の第二次世界大戦

への参戦によって政府支出が再拡大し、

アメリカ経済は抜本的に回復したのだ

この歴史的経緯もまた、皮肉にも

有効需要の概念を主張したケインズ

経済学の正しさを支持するものと

言えるだろう

ケインズは『一般理論』の発表以前から、

それまで「自由貿易すればいい」

「グローバル化で世界は豊かになる」と

いった考え方に対して、「それは違う」

と主張し論破していているのだ

グローバル化、自由主義的経済が

広がっていくとどうなったか・・

戦争が起こるようになっていったのだ

20世紀初頭に第一次世界大戦が

起こるが、それを導いたのが、

今日と同様に激しくグローバル化が

進行し、自由競争があらゆる側面で

敷衍されていった時代背景だったのだ

先にも書いたように、グローバル化、

自由主義的経済を推し進めると、

当然の帰結として、世界全体が

貧困化していくと同時に、経済格差が

広がっていくのだ

つまり、富が一部の人だけに集中し、

貧困層の割合が増えていくのだ

すると、民の不満が溜まり、世の中は

不安定化し、戦争が起こりやすい

状況が生まれるのだ

さらに、自由貿易を進めると、

低賃金で労働者を雇えるような国、

多くは新興国だが、その中でも特に

うまく工業化できた国が「急速に台頭」

してくるのだ

第一次大戦、第二次大戦のときで言えば、

ドイツだ

それまでは、イギリスやフランスが

経済的にも強かったのだが、グローバル化、

自由貿易を利用して、ドイツが

「急激に強く」なっていったのだ

すると、彼らはその経済力を使って、

急速な軍拡をしていく

その結果、様々なチッキでの軍事

バランスが失われていくことになり、

それがまた、戦争の危機を拡大

することになるのだ

つまり、新自由主義的なグローバル化は

世界中の貧困化と格差拡大を導くと同時に

当時のドイツのような特定の国の

急速な台頭、ひいては軍事大国化を導き、

それが世界的な戦争を誘発することに

つながっていくのだ

こうした時代背景を的確に理解していた

ケインズは、世界中の人々の安寧のために

も、過剰な自由化、資本主義化は国家の

力で予行制止、安定的な成長を実現する

ことが必要だと考え、グローバリズム、

市場原理主義の自由経済を批判したのだ

困ったことに、現在もグローバル化、

自由貿易、新自由主義経済が大いに

もてはやされているのだ

これを批判すると、「鎖国主義者」

「時代遅れ」「偏狭なナショナリスト」

などと攻撃されてしまうのだ

グローバル化、自由貿易、新自由主義が

危険だというのは、歴史的にすでに

証明されているにもかかわらずだ

現在、以前のドイツのように力を付け、

軍拡を進めているのは、言うまでもなく

中国

「世界の工場」などと謳い、安い賃金で

労働者を雇い、他国からの投資を招いて

生産力、技術力を高め、今では他国資本を

追い出し始め、自分たちで生産しよう

自分たちが他国に投資しようという

動きになっているのだ

ドイツが同じようなことをしたとき、

過去、2度も大きな戦争になったのだ

だからこそ、現代われわれは中国の

動きに気をつけなければいけないのだ

今日はこのくらいにしといたる

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