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制限があるんじゃ

どうも村田です

ウインストン・スミスは

悲惨な最期だったのだ

イギリス人なら

スコッチウイスキーを

飲むかといったら

そうじゃなくて、

イングランドの飲み物と

いうのは元来ジンなのだ

そして、プロレタリアートは、

イギリスの資本主義は栄える

のだが労働者が貧しく、

みんなやるせない、

そこで酒飲むってなったときに、

アルコール中毒が増えて

困るのだが、

そのアルコール中毒を

生み出したのは安ウイスキー

じゃなくて、ウォッカでも

なくて、ジンなのだ

みんな安いジンを飲んで、

すごいアル中が増えて、

大社会問題になるのが

19世紀のイギリスで生じる

現象なのだ

これは労働者階級が貧しい

ということで表裏一体なのだが

で、安いジンを飲んで、

それがひどい飲み物で、

ひどい苦痛だけど

酔っ払うためだけに飲むという、

そういうシーンがこの小説の中

にたびたび出てくるのだ

初めのほうに、品質の悪いジンを

ウィンストン・スミスが飲む

というシーンがあるが、

読むとちょっと笑えるのだ

ビクトリージンという文字が

書かれていた、どこか

シナの日酒を思わせる、

吐き気を催させる油臭い匂い

ウィンストンはティーカップ

がいっぱいになるまで注ぎ、

勇気を奮い起こしてショックに

備えると、薬を服用するように

一気に飲み下したのだ

たちまち彼の顔は真紅に

染まり、目から涙が流れ出した

その酒は硝酸のような味がする

ばかりかと、硝酸を味わった

ことないからどんな味か

知らんが(笑)、

その酒は硝酸のような味がする

ばかりか、飲み込むときには

ゴム製の棒で後頭部を殴られた

ような衝撃が襲うのだ

しかし次の瞬間には、胃の

あたりの燃えるような感覚が

収まり、世界が前よりも

陽気に見えてくるというのだ

苦しくて、吐き気を催させる

油臭い匂いと。硝酸のような

味がすると

飲み込むと、ゴム製の棒で

後頭部を殴られたような

衝撃が襲う(笑)、

それでも現実に耐えられなくて、

酔っ払いたいんで飲んでしまう

ということなのだ

この社会は非常にものが

足りない社会、食い物も

本物がほとんどない社会

なのだが、

どうもイギリスというのは

毒食というか、偽物食料が

非常に早くから作られた国で、

このことはあまり知られて

ないのだが、労働者階級が

19世紀、産業革命とともに

18世紀、19世紀、

ばーっと生まれてくると

いうと、都会の人たちに向けて、

偽物食品というのがものすごい

たくさん出回るのだ

本当の小麦粉に石灰を粉に

したのを混ぜて売ってるとか、

それでケーキを作っちゃうとか、

ひどいものが、本当に健康に

害ある毒物が、毒食が、

非常に大量に売られたのも

当時のイギリスなのだ

そういうようなこともこの

小説のバックグラウンドに

なっているのではないかと

思うのだが、

どうもこの社会、

ビッグ・ブラザー社会の裏を

解き明かした文章によると、

実は生産力というのはむしろ

過剰なぐらいにあるのだ

しかし、国民を常にもの不足、

欲求不満、豊かさを味わえ

ないような、

ストレスをたまる状態に

置いておくことのほうが

コントロールしやすいから、

あえて戦争をやり、ものを

浪費し、あえて国民には

豊かな生活をさせないと

貧困な生活をさせ続けると

そして、一部の豊かな物資は、

本物のコーヒーとかそういう

ものは、党の本当の中枢の人

たちだけが味わっていると

かつてのソ連でもあったし、

今、シナ、北朝鮮でもあること

なのだ

毒食というとシナが有名で、

あらゆる毒食があの国では

横行しているが、

そういうこともわれわれに、

実は慄然と恐怖感を覚え

させるのだ

そしてこの本には、

これは小説なのだが、最後の

ところに付録がついてるのだ

これはニュースピークの

諸原理というのだ

ニュースピークというのは

どういう言語かといえば

例えばgood、better、best

と言わないと思うが

good、plus good、doubleplus

goodと言うと、そういうふうに

言葉をどんどん貧困化して、

いわば機械化していくというか、

軽量化していくというか

単語の数をものすごい

減らしていくといって、

豊かな感情表現とかが

できないようにしていく

だからソートというのは、

ダブルソートとかいう言葉も

出てきたが、

本来このソートっていう

言葉もシンクに変える、

そうするとシンクは考える

という動詞と考えること

いう名詞と、

両方の意味で使われる

ようになって、単語の数を

そういうふうにどんどん

減らしていくと

例えばカット、切るという

言葉も、ニュースピークには

もう存在しないのだ

それは名詞兼動詞である

ナイフで十分カバー

できるからだと

ナイフといえば、動詞で

使えば切るって意味で、

カットという意味なんだと、

そういうような、言葉

自体を作り替えていく

という恐ろしさということ

を書いているのだ

だから、

doubleplus ungoodというと、

非常に悪いというように、

そういう言葉遣いで

これは笑い事じゃなく、

アメリカでは英語の世界で

ポリティカルコレクトネス

ということがいわれてるのだ

政治的に正しい言葉を使え

ということで、例えば

ブラックアメリカンと

呼んじゃいけなくて、

黒人のアメリカ人と

呼んじゃいけなくて、

アフロアメリカン、

アフリカ系アメリカ人と

呼ばなきゃいけないとか、

そういうような表現なのだ

アフリカ系アメリカ人と

いったっていろいろあって、

人によっちゃアフリカから

南米に来て、

南米の黒人がアメリカに

来る人もいるだろうし、

それは直接的には

ラテンアメリカ出身だろうし、

全部アフリカ系って言って

いいっていうものでもない

と思うが、

あるいは色の黒い人で

インドから来た人は

どうなのだろうか

ともかくとして、政治的に

言葉遣いが非常に制限されて

くる、その中には、例えば

メリークリスマスと

言っちゃいけない

みたいな制限もあるのだ

続きは次回だ

今日はこのくらいにしといたる

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