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感謝すべきじゃ

どうも村田です

この記事も本日、蒲田駅駅頭

演説会に参加し他の編集作業

があるだろうということで

事前に予約投稿している

悪しからずだ

日本人の研究者気質というのは、

いわゆる研究者が持つ気質のこと

ではなくて、ごくふつうの一般の

日本人も研究者気質を持っている

と台湾人は感じるのだ

どんな日本人も、台湾人に比べれば、

まじめで細かくそして謙虚

「自分はこれもあれも知っている」

ということを言う日本人はあまりいない

日本人というのは基本的に一人一芸で、

この道何十年という職人気質の人が多い

今、日本でテレビに出ている

コメンテーターは何でも評論する

本来であれば、 ああいうのは一番

尊敬されない日本人のはずなのだ

日本人の研究者気質というのは、

同じことを徹底的に勉強して究める

というもので1つのことに没頭して、

小さなことを究めるのだ

たとえば、茶道だが普通、西洋人が

お茶を飲むとなれば、カップの中に

お茶を注いでお砂糖を入れて飲む、

それだけのこと

しかし、日本の茶道というのは1つの

文化で、作法と言って、一つ一つの

動きにそれぞれ学問があり、文化が

ある

こういった細かい部分というのは、

まさに日本人特有の気質であり、

ほとんどの日本人が持っているものだ

日本には台湾を研究する学者が多く

いるが、台湾人が尊敬する日本人の

台湾研究者が2人いる

1人は三田裕次という人で、広島県の

出身で、5年前に亡くなった

彼は大学教授でも評論家やジャーナリスト

でもない、在野の研究者だが、彼の

台湾史と台湾語に関する研究はおそらく

ピカイチだ

自分の著書はないけれども、何万冊もの

台湾に関する本を所蔵していて、

週に一度、自宅を台湾人留学生に開放

して台湾に関する勉強会を主宰していた

台湾に関するあらゆる著作を細かく読み、

著者にコメントを書いて送るのだ

そしてもう1人は台湾語の研究者の

篠原正巳という小学校の先生で、

2歳の時に台湾に渡り、台湾で小学校の

先生になったが、 戦後、 日本に

引き揚げてきた

彼もまた学者ではなく、一般の研究者で

彼は、台湾語と日本語の漢字音の発音が

似ていることについて、歴史的に推察し、

研究したのだ

たとえば、台湾語で世界は「セカイ」 、

国家は「コッカー」なのだ

日本漢字音の発音に似ている一方、

現在中国語と言われる北京語ではそれぞれ

「シージエ」 、 「グオジャー」

と発音するのだ

この台湾語と日本漢字音の共通性に

ついて着目し、 台湾語を研究して、

『台湾語雑考 日本漢字音との近似性』

『日本人と台湾語続台湾語雑考』などの

著書を著しているのだ

このような在野の研究者というのは

日本に無数に存在するのだ

郷土史家や鉄道研究家や日本酒研究家など、

自分が興味のあることを究める

この研究精神はおそらく日本人以外、

世界のどの国にもないものだと思う

そして、それが産業の礎にもなり職人

というのはそういう研究者気質で日々

仕事に向き合っている人たちなのだ

それを職人気質というが実はこの部分も、

台湾人が非常に日本人を尊敬している

部分なのだ

日本人に比べれば台湾人は大雑把で、

細かくない何かやるにも適当にやるのだ

日本人が海外に行くと、その日本人

気質というものが強く出てきて、また、

日本に長く住んでいる外国人は日本人

らしくなるというのだ

日本の中にいる日本人はあまり感じて

いないだろうが、どんなにダメな日本人

でも、海外に出ると日本人らしくなる

のだ

外国に行ってみて、外国人と比べると

やっぱり日本とは違うなと感じて、

自分が日本人であることを意識する

ようになるのだ

まじめさ、細かさ、誠実さといった

日本人らしさが自然と出てくるのだ

なぜ、外国に行った日本人が、

自分の中にある日本人らしさが強く

なって帰ってくるかというと、

その部分はどの国に行っても評価

されるからだ

どの国に行っても、日本人らしさ

という部分がプラスに評価されて、

そして自信をつけて帰ってくるのだ

逆に、外国から日本にやってきた

外国人は、日本人のその部分を見て、

自分にないものを感じるのだ

モラルの高さとか、まじめさとか、

誠実さとか、道徳の中のコアな部分で

日本人のそういうところを見て、

いいなと評価し、自分もそうなりたい

と思うのだろう

また、そういう日本人のいい部分を

自分も身につけていかなければ、

日本の社会で生きていくのは大変

だから、自然と日本人のいいところを

見習って、日本人らしくなって

行くのだと思うのだ

日本人の奥ゆかしさ、深みのある

文化に惹かれていき、どんなダメな

外国人でも、日本に来れば、和を

重んじる社会、道徳のある社会、

誠実な日本人を嫌いになるという

ことはありないのだ

どんなにダメな人間でも、そういう

日本人のいいところを評価し、

自分もまた自然と日本人らしく

なっていくのだと思うのだ

日本の文化には感化力というのが

あるのだろう

これはもう「文明」の名に値し

各民族は独自の文化を持っているが、

他の民族にも受け入れられる

普遍性のある文化は「文明」と

呼ばれるのだ

日本人として日本に誇りを持ち

日本人として生まれたことに

感謝すべきなのだ

今日はこのくらいにしといたる

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