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悲惨なんじゃ

どうも村田です

考えること自体が、

思考犯罪

この犯罪を中止

しなきゃいけない、

犯罪中止、

クライムストップ

というのだ

思考犯罪はソートクライム、

あるいはシンククライム、

なのだから、考えようと

したらそれを、

犯罪を注視しなきゃならない

ので、これを

クライムストップと一つの

言葉で言うのだ

それで、黒白というのは

黒白思考ということなのだが、

ブラックホワイトといい、

黒白とこのキーワードは

ニュースピークにおける

多くの言語と同様に、

この言葉、

ブラックホワイトも、

互いに矛盾し合う二つの

意味を持つのだ

敵に対して使用する際には、

あからさまな事実に反して、

黒が白であると厚かましく

主張する態度のことをいい

一方、党のメンバーに向けて

使用するときは、党の規律が

要求するのであれば、

黒は白と言い切ることの

できる心からの忠誠心を

意味すると

しかしそれはまた、黒を白と

信じ込む能力であり、

さらには黒は白だと

知っている能力であり、

かってはその逆を信じていた

事実を忘れてしまう能力の

ことであるのだ

そのためには絶えず過去を

改変する必要が生じ、それは

他の一切を抱合する思考法に

よって可能となるのであると

その思考法は

ニュースピークでは二重思考、

ダブルシンクとして

知られていると

だから犯罪中止、黒白、

二重思考というのは

一体のものなのだ

で、根本的には二重思考、

ダブルシンクということ

なのだ

こういうかたちで人間を

マインドコントロールしていく、

子どもの頃からなのだ

だからこれは一種の

思考の停止というやつなのだ

犯罪中止とは、犯罪的な

ことを考えちゃいけない

ということは、

考えることを停止すると

自分の疑問を持ち、自分で

考えるという行為自体を

禁止するということなのだ

そういうふうに条件づけて

いくと、人間、条件づけ

られてしまうということ

なのだ

また、芸術とか科学に

ついて、こういうことが

書かれているのだ

こういう社会だということ

で、実はシナでも北朝鮮でも、

かつてのソ連でも、

そうだったんじゃないかと

思うのだが、芸術も文学も

科学もなくなるというのだ

美と醜の区別もなくなる

だろうと。日々の暮らしの

面白さも喜びもなくなるのだ

数々の競い合う快楽も

破壊されるのだ

人を酔わせる権力の快感

だけは常に存在するのだ

人を支配すると、この権力

の快感だけは常に存在する

ますます増大し、ますます

鋭くなって、と、

ウィンストン・スミスに

向けて言うのだ

ぞくぞくする勝利の快感、

無力な敵を踏みにじる

環境は、これから先

ずっとどんなときにも

消えることがないと、

これは党の幹部が拷問を

している

ウィンストン・スミスに

語る言葉なのだ

生本能は根絶され、

生殖行為は配給カードが

更新されるのと同じで、

年一回行われる形式的な

手続きになるだろうと

そして芸術も文学も科学も

なくなり美と醜の区別も

なくなるのだ

その他の人間が生きてる

というような実感という

ものがなくなってくるのだ

ただ、権力欲を満足させる、

その快感だけは残ると、

こういう恐ろしい社会なのだ

そして、彼は捕まって、

ひどい拷問を受けるのだ

肉体的にも精神的にも

ひどい拷問を受けて、

最後は、彼はあまりの

苦痛に殺してくれと言う

のだが、

殺されもしないのだ

殺すのが目的じゃなく、

完全に転向させて、

完全に党と

ビッグ・ブラザーに

忠誠な人間に作り変える

のだといって、実は彼が

一番反体制組織の中心と

思ってコンタクトした人間は、

党の中枢にいるんだけど、

実は党に反抗していると

思われた人間、その人間を

信じてブラザー同盟に入る

のだが、

実はその人間自身が党の

反体制取り締まりの責任者

だったということで、

その人間にものすごい

拷問を受けるわけなのだ

そして彼は完全に最後、

洗脳されてしまうのだ。

そして最後、この小説の

付録以外の最後の部分は、

非常に悲惨なのだが、

ウィンストン・スミス

彼は巨大な顔をじっと

見上げた、

巨大な顔というのは

ビッグ・ブラザー

の顔なのだ

その黒い口ひげの下に

どのような微笑が隠されて

いるのかを知るのに、

40年という年月がかかった

ああ、何と悲惨で不必要な

誤解をしていたことかと

ああ、頑固な身勝手さの

せいで、あの情愛あふれる

胸から何と遠く離れて

しまっていたことか、

ジンの香りのする涙が二粒、

彼の鼻の両脇を伝って

流れ落ちた

でももう大丈夫だ、

万事これでいいのだ、

戦いは終わった

彼は自分に対して勝利を

収めたのだ。

彼は今、

ビッグ・ブラザーを愛して

いた。ここで終わるのだ

悲惨なのだ。

ジンの香りのする涙が二粒

というとこが笑えるが

この中に出てくるアルコール

の飲み物はビールとジン

なのだ

ジンがまずくて臭くて

偽物のジンで、ひどい

ジンなのだ

続きは次回だ

今日はこのくらいにしといたる

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