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不思議な連中じゃ

どうも村田です

江戸時代や明治維新

に対する「誤解」が、

現代の日本にいかなる

影響を与えているのか

江戸時代や明治維新の

「誤解」が日本に与えて

いる影響は、主に三つあるのだ

一つ目は、歴史の断絶と

リセット思考

日本国民は、明治維新に

ついて典型的なリセットだと

思っているわけだが、

史実は異なるのだ

明治維新は

「江戸時代からの延長」であり、

同時に過去に一度抜け出すことに

成功したグローバリズムへの

再ビルトインなのだ

二つ目は、まさにグローバリズム

自由貿易、「開国」の礼賛なのだ

そして、三つ目が一番厄介な

気がするが、「小国意識」

日本国民の小国意識は、

自虐史観や経済成長の否定

といった考え方の基盤に

なっているのだ

まずは、歴史の断絶について

語りたいわけだが、何を隠そう、

日本国は世界最長の歴史

誇る国なのだ

ちなみに、二位がデンマークで、

三位がイギリスだが、日本国の

寿命はデンマークの二倍以上なのだ

国家の始まりがあまりにも

古すぎ、もはや建国がいつ

なのか誰もわからないのだ

何しろ、古事記や日本書紀

といった「正史」において、

天照大神(アマテラスオオミカミ)

や素戔嗚尊(スサノオノミコト)、

あるいは

伊邪那岐(イザナギ)や

伊邪那美(イザナミ)といった

神話の神々から始まっている

のが日本国なのだ

天照大神と素戔嗚尊が

「誓う約(要は結婚)」し、

何人かの子供が生まれたのだが、

二人(正しくは二柱)の神々の

息子の息子、つまりは孫が

瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)

なのだ

瓊瓊杵尊は天照大神の命を受け、

高天原から葦原の中つ国の日向に

天下った

いわゆる「天孫降臨」なのだ

日向の国とは、今の宮崎県で

ちなみに、宮崎とは「宮の前」

という意味であるのだ

瓊瓊杵尊の一族は、しばらくは

日向で暮らしていたのだが、

曾孫の神倭伊波礼比古命

(カンヤマトイワレビコノミコト)

が、東に新天地を求めて出発した

いわゆる、神武東征なのだ

東九州、瀬戸内海と船を進めた

神倭伊波礼比古命は、最終的

には現在の奈良県、ヤマトの地に

王朝を建て、神武天皇として

即位したのだ

日本の今上陛下は、神武天皇から

数えて「第百二十六代目」

天皇なのだ

これほどまでに長期に、かつ

「男系」で皇統が続いた国

存在は、まさに世界の奇跡なのだ

ところが、現在の日本の

歴史学会においては、初代の

神武天皇から九代の開化天皇

までの歴史はなかったことに

なってしまっているのだ

例えば、1957年生まれの

歴史学者である山本博文は、

自著

『天皇と125代と日本の歴史』

において、

「初代・神武天皇から九代・

開化天皇までは、まったく

神話の世界の話で、実在を

信じる説はない」と、

断定している。

ただし、なぜ

「実在を信じる説はない」のか

についての説明はないのだ

歴史学者たちが神武天皇から

開化天皇までを「実在しない」

と主張する理由は、

神武天皇の没年齢が127歳、

孝安天皇が137歳、

孝霊天皇が128歳、

垂仁天皇が139歳、

景行天皇が147歳と、

諸天皇の寿命が異常に長いため

(※日本書紀による)

とはいえ、自虐史家すら存在を

認めざるを得ない仁徳天皇の

没年齢は、日本書紀によると

143歳なのだ

なぜ、仁徳天皇は認め、

開化天皇以前は全否定しよう

とするのだろうか

意味がわからないのだ

日本書紀に記録された

諸天皇の寿命が極端に長いのは、

当時は「春秋歴」が使用されて

いたためだろう

春の耕作期、秋の収穫期に

それぞれ「一年」が始まる

とされたのだ

つまりは、各天皇の寿命は

現代の暦で換算すると

「二倍」になっているのだ

不思議なのだが、日本の

歴史家は我が国の「正史」であり、

かつ「当時の日本人」が書いた

古事記や日本書紀の内容を、

都合に合わせて全否定するのだ

その割に、海の向こう側で

書かれた、つまりは日本人

以外が書いた『魏志倭人伝』

に対しては、妙に信頼を寄せるのだ

当時の日本と中国との間には、

日本海や東シナ海が広がり、

容易に行き来はできなかったのだ

海の向こう側の人々は、

日本の正しい情報など

ほとんど取れなかったはずだ

しかも、日本の歴史家は

西暦300年代という、

日本書紀や古事記よりも

はるか昔に書かれた中国の

歴史書は盲信する割に

なぜか日本人が日本で

書いた歴史書を信じないのだ

不思議な連中なのだ

続きは次回だ

今日はこのくらいにしといたる

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