Share

  • Add this entry to Hatena Bookmark

考えてもいけんのじゃ

どうも村田です

イギリス人だから

紅茶を手に入れて

喜ぶとかいうとこが、

すごくリアルに描かれ

ているのだ

それで、リンゴとかバナナ

というのはもう、名前だけ

聞いてるけど見たことはない

そういう社会なのだ

で、本物のコーヒーは党の

中央のエリートだけが味わ

えてるのだ。

それを何とか盗んできて

味わうと、普段飲まされてる

偽物コーヒーと違って、

本物のコーヒーはおいしい

というのだ

そして、本物の砂糖を

入れて飲むとどんなに

おいしいんだと感動する

場面があるのだ

悲しいというか

面白いのだ

女性はお化粧することを

禁じられてる社会でもある

わけなのだ

これなんかは、今のシナでは

ないが、文化大革命の頃

のシナもそうだったのだ

お化粧もブルジョワ的で

けしからんといわれていた

わけなのだ

そして、戦争というのも、

どうも実は本気で相手の国を

完全に打ちのめそうと、

相手の国に完全勝利して、

敵国を占領しようという

戦争ではなくて

お互いに国民を

コントロールするために

やっている戦争らしいのだ

いわばフェイクウォーで

これはジュリアが

ウィンストン・スミスに

言うせりふなのだ

ユーラシアと戦争など

していないと思うといって、

ジュリアは彼を驚かせたのだ

毎日のようにロンドンに

飛来してくるロケット弾は、

恐らくただ人々をおびえ

させるために、

ほかならぬオセアニア政府が

発射しているというのだ

これは全く彼が思っても

みなかったことだったのだ

彼女がまた、二分間憎悪の

ときに一番苦労するのは、

思わず吹き出して笑って

しまわないように我慢する

ことだ、

というのを聞いて、彼は

ある種の羨望の念を

かき立てられもしたと

二分間憎悪というのは、

職場とか、1日決まった時間に、

みんながおおきなスクリーン

の前に集まって、

敵に対する憎悪をぶちまけると

そしてビッグ・ブラザーを尊敬

して、敵を、オセアニアを倒せ、

党の敵を倒せといって、

みんなで集団ヒステリー

みたいに熱狂するのだ

それが二分間憎悪という

儀式であり、大事な大衆

コントロールの手段なのだ

そういうことが出てくるのだ

で、彼は、

ウィンストン・スミスは、

反体制組織とおぼしき、

ブラザー同盟というのに

誘われて、入っちゃうのだが、

このブラザー同盟というのは

実は架空の組織であって、

本当の反政府組織じゃなく、

政府が作った反体制の人間

を引っかけるための、

実は罠であったということが

あとでわかるのだ

整形手術についても、最近、

整形手術も美容整形は盛んだが

これも、怖いことが書いてあり、

これは党の幹部の人が言うのだが

われわれの外科医は見分けが

つかないくらい顔かたちを

変えてしまえるのだ

時にはそうしたことも必要な

わけで、手足を切断すること

だってあるのだ

手足の切断はともかく、

すごい整形手術を簡単に

できてしまうということ

なのだ

このビッグ・ブラザー社会

はどうなってるかというと、

秘密の文書によると、

ビッグ・ブラザーの敵の

人間が書いたという文書、

この秘密の文書を手に入れて、

ウィンストン・スミスは

読んでいるのだが、実は

これが引っかけだったという

ことなのだが

その文章にはこういうことが

書いてあるのだ

ビッグ・ブラザーのもと

には党中央があり、党員の

数は600万人、

オセアニアの総人口の

2%以下に制限されていると

党中枢のもとに位置する

のは党外郭であり、党中央が

国家の頭脳だ

とすれば、党外郭は両手に

なぞらえるのが適当かも

しれない

党外郭の下には、

われわれが通常プロールと

呼んでいる声なき大衆がいて、

その数は全人口のおよそ

85%に相当すると

85%はプロレタリアート、

プロールで、もう完全に

動物的に生きてるだけの

支配される人たち

15%が支配する側にいる

のだが、本当の党中央は

2%、残りの13%は党の

手足となって動く人たち

ということなのだ

ちなみに、シナでは人口が

15億といわれているが、

中国共産党員は昔は8000万人

といわれたけど、

今、9000万人ともいわれて

おり、すると約7%ぐらい

これはだいぶ多いのだが、

もちろんこの共産党員の

中の本当の中枢の中枢は、

さらに2%、1%と絞られて

いくのだ

それから、恐ろしい、人間の

心理コントロールのことを

書いてあるのが怖いのだ

この小説の中で、

ダブルシンクとかいうことで

自分で自分自身を党の考えに

合わせなきゃいけないのだ

現実は違うけど、黒を白と言い、

白を黒と言うと

そういうことをみんな徹底的

に子どもの頃からしつけ

られていって、

それができないと、この

体制に順応できない

ということななのだ

324ページに、幼年時代に

受けた入念な頭脳訓練は、

ニュースピークで言う

ところの犯罪中止、

黒白、二重思考を中心に

行われるのだが、その訓練の

おかげで、彼はどんな問題に

ついても深く考えたいとは

思わないし、

また、そうすることも

できないのであると

犯罪中止というのは、

思考すること自体が

思考犯罪、

悪いことを考えるな、

党に反抗すること自体、

党が間違ってると考える

こと自体が思考犯罪だから、

そんなことを考える

のをやめることを

クライムストップ

というのだ

続きは次回だ

今日はこのくらいにしといたる

Share

  • Add this entry to Hatena Bookmark

Follow Me