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なりつつあるんじゃ

どうも村田です

ウィンストン・スミスさん

の仕事はタイムズという

有名な新聞があるが、

その書き換えをやって

いるのだ

毎日書き換えると、直ちに

その号が再発行され、元の

号が廃棄処分になるのだ

そしてその代わりに訂正版が

ファイルにとじられるのだ

この間断ない改編作業の

対象は新聞だけにとどまらず

書籍、定期刊行物、パンフレット、

ポスター、チラシ、映画、

サウンドトラック、漫画、

写真類から

政治的な、あるいは

イデオロギー上の意味を

含んでいるかもしれないと

危惧されるあらゆる書類の

文献文書にまで及んでいるのだ

党の発表した予言は例外なく

文書記録によって正しかった

ことが示され得るのだ

要するに、間違ったものは

書いて発表していたら、

それは全部過去に遡って

改めるのだ

この書き換えの歴史改ざん

の仕事をしているのがこの

ウィンストン・スミスさん

だったのだ

この本の75ページには

こういう表現があるのだ

存在しなかった人間を

逆に存在させることもできる

これはオーグルビーという

人間を存在させるということ

なのだ存在しなかった人間

なのだ

オーグルビー同志は

これまで現在形で存在した

ことは一度もなかった

にもかかわらず、

今や過去形で存在したことに

なっており、しかもこの

偽造行為が忘れられた途端に、

シャルル・マーニュや

ジュリアス・シーザーと

同じくらい紛れもない神聖な

ものとして、また彼らと同じ

確かな証拠があるものとして

存在することになるだろうと

偽の人間を歴史の中に、

歴史を改ざんして捏造して

しまうのだ

歴史捏造ということなのだ

それから非常に面白いのだが、

この『1984年』の世界では、

男女間の性行為があるのだが、

この性行為から快楽を

感じてはいけない

ということなのだ

これは、国民を性的には

常に欲求不満な状態に

しておくというのだ

そのほうが全体主義的な

プロパガンダ、洗脳が

入りやすいとのことなのだ

そしてその欲求不満を

戦争とか、政敵、党に反対

する者を攻撃するとか、

そちらのほうに人間の

エネルギーを向けていく

ということで、

そういう社会体制に

なっているということ

なのだ

オルダス・ハクスリーの

『Brave New World』、

すばらしき新世界というのを

見ると、これは逆なのだ

人間の性行為が、

オルダス・ハクスリーの

未来社会では、いつでも

満足されるような、

日本語で言う

フリーセックスの社会なのだ

そういうことによって

一切不満を生じさせない

ようにしていくのだ

それによって全体主義的な

コントロール、完璧な

管理社会を作っていく

というので、

性行為に対する、性欲に

対する政策というのは

全く二つのディストピア小説

では違うのだ

そこも面白いと思うが、

両方とも真理を突いている

と思うのだ

これに関しては、

102ページでこういうこと

を言ってるのだ

真の目的は性行為から

すべての快楽を除去する

ことなのだと

敵視されるのは愛情よりも

むしろ性的興奮であり、

それは夫婦間であろうと

なかろうと同じだと

党員間の結婚はすべて

任命された専門委員会の

承諾を得なければならない

そして、公式に認められて

いる結婚の目的はただ一つ、

党に奉仕する子どもを

作ることだけであると

性交は浣腸と同じように、

いささか不快な軽い処置で

あると見なされるべき

なのだったと

恐ろしくもあり

笑えるのだ

セックスと浣腸は

同じだというすごい

表現があるのだ

それからこの社会は、実は

エリートの人たちは

2%ぐらいしかいないのだ

そして、その外郭的に

準エリートみたいなのが

15%ぐらいいて、

85%の人たちはプロールと

呼ばれ、プロール階級、

これはプロレタリアートを

略した言葉らしいのだ

自分の財産がなくて、

自分の労働力しか資産が

ない人、

マルクス主義的に言うと

それがプロレタリアートの

定義だが、一般の労働者で

資産のない人なのだ

この人たちは全く党の

コントロール外に置かれ、

結構気ままな生活をしてると。

で、もう考える能力も

知的能力もないし、知的な

情報も与えられてないので、

この人たちは単なる

労働力としてしか意味が

ないということなのだ

で、そのプロールの住んでる

社会とは、全体主義的な

コントロールの外側にあって、

ものすごい犯罪社会なのだ

で、こう書いてあるのだ、

112ページだが

おびただしい犯罪が横行

するロンドンは

盗賊、強盗、売春婦、麻薬

の売人をはじめ、

闇取引によって不当な

利益を得ようとする

あらゆる種類の人間にとって、

それだけで一つの小世界

ともいうべき都会だったが、

すべてはプロールたちの

間で起こる犯罪である以上、

少しの重要性も持たないのだ

党とかビッグ・ブラザー、

管理階級、支配階級は、

プロールの85%の人間が

何やってても関係ないと

その人たちはもう反乱を

起こす力もないし、

ものを考える力もないと

彼らが取り締まるのは、

やはり読み書きができて、

ものを考える力が

ありそうな

同じエリートたちを

取り締まってるわけなのだ

プロールたちが必要なり

希望を示せば宗教上の

礼拝すら許されただろう、

彼らは疑惑を向ける

価値もないのだ

党のスローガンも

言っている

プロールと動物は自由である

動物扱いされてるわけなのだ

家畜扱いされている

ということなのだ

アメリカでも、そうなり

つつあるわけで、

バイデン大統領は、

ディファンドザポリスと、

警察予算を大幅削減し、

ブラックライブズマター

なんかが言ってるのは

賛成だって言ってるのだ

続きは次回だ

今日はこのくらいにしといたる

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