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投資をせよじゃ

どうも村田です

1997年当時、国債発行の

規制がかけられたのは、

赤字国債だけだった

建設国債は規制の対象外

だったのだ

そもそも赤字国債にも規制は

かけるべきではないが、

建設国債に規制をかけなかったのは、

当時としてはよかったと思うのだ

建設国債は住宅ローンのようなもの

だと述べたが、その例で考えると、

建設国債の発行に規制をかける

ということは、住宅ローンは

組んではいけないという規制を

かけることを意味する

そうなると、家を買う際には

すべて現金で買わなければ

ならなくなるのだ

現金で家が買える人など、

ほんの一握りだろうから、

家はほとんど売れなくなって

しまうだろう

買えるとしても、いま多くの人が

買っているような家と比べると、

ごくごく小さな家しか買えず、

不動産市場は大幅に縮小して

しまうことになるのだ

あるいは、企業で考えると、

建設国債は、生産力拡大のための

工場の建設などにたとえることが

できるだろう

お客さんがたくさんいて、工場を

建設すれば、確実に儲かる環境が

あったとき、企業はどうするか

普通は銀行などからお金を借りて、

工場を造るだろう

会社にあるお金だけを使って

工場を建設しようなどという

企業はないだろう

普通はそんな少額の資金では

工場建設はできないだろうし、

ためらっていればライバル企業に

市場を奪われ、むしろ経営の悪化を

招いてしまうだろう

下手をすると、倒産にまで

追い込まれかねないからだ

資本主義における企業活動で

絶対に必要なことは「投資」

会社の売り上げや利益だけで

投資を進めていくことは、

あまりに少額すぎて、現実的では

ないし、事実上、不可能だ

実際は、銀行などから融資を

受けて投資をし、企業として

大きな利益を上げていくのだ

日本という国が大きくなるため、

あるいは国民が安全で豊かに

暮らせる国になっていくためには、

どうしても「投資」が必要

その資金を「税収」という

限られた枠内でしかできない

としたら、銀行融資なしで

工場を建てようとする企業と

同じ運命をたどることになる

だから、1997年当初は、

「建設国債にまで発行規制を

かけるべきではない」と判断

したのだろう

ところがその

5年後に、とんでもないことが

起こったのだ

小泉純一郎内閣において、

それまでの「赤字国債削減目標」

「プライマリーバランス黒字化目標」

へと変えられてしまったのだ

プライマリーバランスとは、

「基礎的財政収支」などと訳されるが、

要するに

「政府の支出と収入のバランス

(収支バランス) 」のことだ

例えば、政府が100兆円の

予算を組んで、税収が70兆円しか

なかった場合、30兆円は

「プライマリーバランス赤字」

ということになる

この30兆円は国債発行によって

賄われるから事実上、

「プライマリーバランス黒字化」

をするということは

「国債発行をゼロにする」

ことを意味するのだ

ここで重要なのは、

プライマリーバランスという

概念には、建設国債と赤字国債の

区別がないということだ

つまり、建設国債を発行すると、

その分も

「プライマリーバランス赤字」

になってしまうのだ

ここにおいて日本は、完全に

「銀行融資が受けられない国」

になってしまったのだ

つまり、

「投資ができない国」

なってしまったのだ

投資ができない企業の末路は

倒産だ

日本はそんな状況だと

認識すべきだ

今日はこのくらいにしといたる

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