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勘違いなんじゃ

どうも村田です

そもそも、なぜ国債発行に

規制がかけられたのだろうか

それは、現在でも多くの人が

勘違いしているように

「国債をたくさん発行すると破綻する」

とか

「国債発行は将来の税金で返す

ものだから、将来世代への

ツケの先送りになる」などと

思ってしまったからだ

1990年頃、日本はバブル経済が

崩壊し、経済の収縮が始まった

それまでは放っておけば勝手に

値上がりしていた土地や株、

あるいはゴルフ会員権などと

いった資産が急激に値下がりし、

世の中は借金ばかりが残って

しまったという人や企業で

溢れかえったのだ

銀行などの金融機関は融資を

止めるどころか

「すぐに(元本もろとも)返せ」

とばかりに「貸しはがし」を始めた

多額の借金をすぐに返せる人や

企業などごく一握りだから、

個人なら自己破産、企業なら倒産

が相次ぎ、その企業と取引を

していた企業も収入が断たれて

「連鎖倒産」が引き起こされる

事態にまで発展してしまった

このような状況下、

バブル崩壊直後は、さすがに政府も

「これは大変だ」ということで、

連鎖倒産を食い止めるための

政府支出の拡大を行ったのだ

これは、どの国であっても

当然やるべきことで、実際、

2008年にリーマンショックが

起こったとき、各国とも大規模な

政府支出を行っている

中国は日本円換算で60兆円

もの支出をし、経済が回るように

手当てした

米国も、90兆円規模の財政支出

を行い、経済を救おうとしたのだ

それと同様に、日本もバブル崩壊後、

当初は公的資金を注入し、バブル

崩壊後の経済の混乱を鎮めようと

したのだ

その中心は公共事業で、

バブル崩壊という大きな困難に遭遇

した日本だったが、それによって

何とかソフトランディングできそう

な状態になっていたのだ

しかし、財務省の官僚たちは違っていた

「国の借金がまた大幅に増えてまった。

これは大変だ」と考えてしまったのだ

「そもそもバブル崩壊後の経済の混乱は、

多くの人や企業が身の丈に合わない

ほど多額の借金をしてしまったからだ

日本政府もそのような状態になっている

急いで借金を返さなければ大変だ」

とでも思ってしまったのだろう

そこで、財務官僚は、

当時の橋本龍太郎総理に

赤字国債削減目標を掲げさせて、

国債発行規制をかけたのだ

さらに、

「国債を発行しないようにするためには、

税収を増やす必要がある」と考え、

消費税増税をやらせたのだ

その結果、先日から書いてきたように、

日本は投資のできない、つまり

経済成長できない国になってしまったのだ

普通に考えれば、バブル崩壊後は

経済が順調に成長できるように

なるまで、政府が支出を増やしていく

必要があったはずだ

当初はやっていたのだが、財務省に

よる国債発行規制で、1997年から

現在に至るまで、日本は投資できない国、

成長できない国になってしまったのだ

財務官僚たちは「国債が増えるのが怖い」

と思ってしまったのですが、なぜ

そんなことを思ってしまったのかと言えば、

先ほども書いたたように

「このまま国債を増やし続けたら、

日本は財政破綻する」と勘違い

してしまったからだ

一般家庭の家計であれば、

そうかもしれない

年間500万円の収入しかない

家庭が700万円の支出をしていたら、

毎年200万円ずつ借金が増えていく

そのうち金利だけで首が回らなくなり、

やがては自己破産という道筋が

見えてくる

「日本政府がそんなことになったら大変だ。

借金をやめ、支出を減らし、収入を増やそう。

つまり、国債発行をやめ、政府支出を減らし、

増税しよう」と考えたわけなのだ

しかし、日本が絶対財政破綻しない理由

があるのだ

次回はそれを書いていく

今日はこのくらいにしといたる

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