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保守すべきなんじゃ

どうも村田です

明治維新、大東亜戦争の

敗北が、日本国民の

「リセット思考」を

強化しているのだ

明治維新と、さらには

大東亜戦争の敗北

この二つのイベントにより、

歴史が断絶してしまうと、

その種の縦軸の

ナショナリズムについて、

国民が考えることをやめて

しまうのだ

そして、誰もが

「リセット思考」を好む

ようになり、国家の伝統や

制度をいとも簡単に破壊する

ようになってしまうのだ

元大阪市長の橋下徹氏は、

「グレート・リセット」を

掲げていたのだ

要は、真っ白なキャンバスに、

制度や仕組みを一から描き直す

という話なのだろうが、

グレート・リセットとは

元々は毛沢東の言葉なのだ

明治維新について、リセット

であると認識している人が

本当に多いのだ

明治維新にしても、江戸幕府、

江戸時代の延長線上にあること

を理解しなければならないのだ

さもなければ、少し物事が

うまくいかないだけで、

「全てをぶち壊して、明治維新

のように一から国家の

グランドデザインを描き直す」

といった過激思想に走って

しまうのだ

実際には、明治維新は江戸期の

体制をモディファイしたに過ぎず、

別にゼロからシステムを

構築したわけではないのだ

それはもちろん、社会には

うまくいかないこともあるのだ

人間社会は複雑で、人々の

価値観も多種多様なのだ

欲望も異なれば、利害関係の

衝突もあるのだ

とはいえ、人間社会とは

古来より「そんなもの」

なのだ

うまくいかない、問題は多いが、

それでも「守るべきものは、守り」

良き伝統は維持したままシステム

を保守(メンテナンス)して

いかなければならないのだ

ところが、縦軸の

ナショナリズムを失った

現代の日本国民

「白紙からやり直せばいい」

と、短絡的かつ「革命的」な

発想を好み、リセット的な

「改革」が無条件で支持

されてしまうのだ

改革の中身は問われず、とにかく、

「改革だから、やるんだ」

という幼稚な考え方に基づき、

各種の制度が否定され、

日本の「国の形」までもが

壊されていっているのが

現代という時代なのだ

別に、改革とやらが全て

「善である」などといった

話などあり得るはずがないのだ

明治維新や大東亜戦争の

敗北は、日本国民の

「リセット思考」を

相当に強化しているのだ

だからこそ、

「抜本的な改革」が支持

されるわけなのだ

古いものは悪で、新しい

ものは常に善

明治維新前の江戸時代は

「悪の時代」で、戦後の

時代は大東亜戦争敗北前

よりも「全てが勝っている」

実際には、そんな単純では

ないのだ

いかなる時代のシステムにも、

良いところもあれば、

それこそ古過ぎて改める必要が

ある点もあるのだ

リセット思考は、その種の

「見極め」を放棄している

点で、実に罪深いのだ

明治維新を

「素晴らしき開国」として

捉えてしまうと、結局は

グローバリズムが礼賛される

ことになるのだ

「改革は常に善」と同様に、

「グローバリズムは歴史の必然」

といったレトリックで、

思考を放棄する国民が増えるのだ

明治維新は、「開国」という

言葉に象徴されるように、

日本のグローバリズムへの

再ビルトインであったのだ

一度は、豊臣秀吉や徳川家康の

時代に、日本はグローバリズム

から抜け出すことができた

にもかかわらず、またもや

元の木阿弥になってしまったのだ

土佐の被差別階級であった

「郷士」の坂本龍馬が典型だが、

江戸時代の閉塞感が、明治の

開国で吹き飛んだのだ

明治維新で目の前が開け、

一気に世界が広がったのが

開国なのだ

開国して、これからは世界中

と交易して儲けていこう

じゃないか

という「印象」がまさに

明治維新であるが、別に

それを全面否定する気はないのだ

坂本龍馬が暗殺されなければ、

貿易会社を設立し、世界を

相手にビジネスを展開したか

もしれないが、

それはあくまで「個人」の話なのだ

続きは次回だ

今日はこのくらいにしといたる

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