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感謝しとったんじゃ

どうも村田です

皇軍のおかげで権力を奪取

できたと告げた毛沢東

毛沢東と佐々木更三の会談

( 『毛沢東思想万歳(下) 』

(東京大学近代中国史研究会訳、

三一書房、1975年刊より)

これは、15名の

「元日本軍人訪中団」による

中国首脳部との会見から8年後

のことで1964(昭和39)年

7月10日、日本社会党の

佐々木更三委員長を団長とする

訪中団が、毛沢東主席と人民公会堂

で2時間40分に渡り会談をした

ときの記録だ

佐々木氏は東北弁訛りで

親しまれた政治家でその

佐々木氏との会談の際、

毛沢東は

「私は、かつて、日本の友人に

次のように話したことがあります」

と言って語り始めたという。

友人とは先の記事の元日本軍人

一行のことだ

主席

「かれらは、 日本の皇軍が中国を

侵略したのは、 非常に申し訳ない

ことだ、 と言いました。

私は、そうではない!

もし、みなさんの皇軍が中国の

大半を侵略しなかったら、

中国人民は、団結して、みなさんに

立ち向かうことができなかったし、

中国共産党は権力を奪取しきれ

なかったでしょうといいました。

ですから、日本の皇軍はわれわれに

とってすばらしい教師であったし、

かれら〔その日本の友人のこと〕の

教師でもあったのです」(中略)

佐々木

「今日、毛主席の非常に寛大な

お気持のお話をうかがいました。

過去において、日本軍国主義が

中国を侵略し、みなさんに多大の

損害をもたらしました。

われわれはみな、非常に申し訳

なく思っております」

主席

何も申し訳なく思うことはありません。

日本軍国主義は中国に大きな利益を

もたらし、中国人民に権力を奪取

させてくれました。

みなさんの皇軍なしには、われわれが

権力を奪取することは不可能だったのです。

この点で、私とみなさんは、意見を

異にしており、われわれ両者の間には

矛盾がありますね」 (中略)

「過去のああいうことは話さない

ことにしましょう。

過去のああいうことは、よい事であり、

われわれの助けになったとも言えるのです。

ごらんなさい。

中国人民は権力を奪取しました」(中略)

「われわれはなぜ、日本の皇軍に

感謝しなければならないのでしょうか?

それは、日本の皇軍がやってきて、

われわれが日本の皇軍と戦ったので、

やっとまた蒋介石と合作するように

なったことです。

二万五千の軍隊は、八年戦って、

一二〇万の軍隊となり、人口一億の

根拠地を持つようになりました。

感謝しなくてよいと思いますか」(後略)

毛沢東流のアイロニーの効いた

表現で

「日本の侵略は中国に利益をもたらした」

と断言している。

「それはよい事であり、

われわれの助けになった」

というのだから、つまり、

いわゆる「侵略行為」などなかった

たと言っているに等しいのだ

今日はこのくらいにしといたる

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