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アイデンティティは形成中なんじゃ 

どうも村田です

今日は民革の50周年だ

その後神奈川県で勉強会が

あるから予約投稿しておく

台湾では遺伝子研究が進んでいて

中でも著名な研究者である馬偕記念病院の

林媽利(りんまり)医師は二十数年前から

台湾人の血液を研究している

その研究によると、台湾人の血液と一番

近いのはマレーポリネシア系ということが

分かってきたのだ

南の方はニュージーランドのマオリ族

北の方はハワイと同じ遺伝子の系列なのだ

台湾人の遺伝子は基本的には東南アジア

南半球からやってきて台湾が終点

もうちょっと東に行くとハワイ

台湾人の遺伝子学からしても統計学からしても

台湾人はまったく漢民族とは関係ないのだ

本来なら、漢民族であろうがなかろうが

政治的な意味はないが、台湾人にとっては

意味がある

それは、中共が、中共と台湾は同じ民族

だから仲良くなろう、一緒になっても

いいじゃないかと言い「統一」を

正当化しようとしているからだ

台湾人はそもそも漢民族ではないが、

たとえ同じ民族であっても、同じ国に

ならなければならないということは

まったくないのだ

逆に、違う民族であっても同じ国に

なることは可能だ

台湾の先祖は押し付けられたのだ

実際には血の繋がりもないのに

お前たちは漢民族になれと先祖まで

押し付けられたのだ

しかし、自分のルーツを知りたいと

思うのが人の情というもので民主化を

遂げた台湾では、自分たちのルーツを

探る研究があらゆる分野で開花して

近年の研究で台湾人は漢民族ではない

ということがだんだん分かってきたのだ

台湾人は声を大にして強調するのだ

中共から「同じ漢民族」「華人」「華僑」

などと言われたくなないと

「我々は台湾の原住民である、平埔族である」

プライドをもって言いたいのだ

近年まで、 台湾では原住民は戸籍の上で

漢民族の名前を登録しなければならなかったが

今は、原住民の名前に戻すことが可能になった

一番プライドを持っている誇るべき原住民は

2%しかいないとされてきたのだ

しかし、実際には85%いる本省人は平埔族であり

それに2%の原住民を加えた87%の台湾人は

本来は原住民なのだ

台湾には漢民族が多いと言われているのは

全くの嘘で中共の得意な歴史捏造だ

台湾はもともと部族社会でたとえば、

アメリカのインディアンも、自分の土地と

いう概念が無い

白人が入ってきても、どうぞどうぞと

ここまでが自分の土地だという概念が無い

「タイワン」という言葉は平埔族のシラヤ族の

言葉で「お客さん」という意味

オランダ人が台南に上陸した時、彼らは

「あっ!タイワン」と言ったのだ

つまり、 「お客さま!お客さまが来た!」

それで、 オランダ人は「ここはタイワンというのか」

と思ったわけなのだ

台湾人は、自分たちは台湾人であるという

アイデンティティーを持っていなかった

台湾人というアイデンティティーは

徐々に形成されていったものなのだ

日本のような2600年以上の歴史の中で

統合などを経ながら一貫として国體を

保っている国は、例外中の例外だ

台湾人に国の概念がないところにまず

オランダ人がやってきて、そのあと

鄭成功がやってきた

外からやってくる人間を見て、 段々と、

自分たちとは違うなと思うようになって

いったのだ

清から来た者は「唐山」から来たと

言うようになりそして、日本が50年統治した

たが、文化も習慣も言葉も民族も違う

こうやって外部からやって来た人を見て

台湾人は段々と自分たちとは違うという

ことに気づいてきたのだ

こうやって、台湾人アイデンティティーは

徐々に形成されていったのだが、それが一気に

形成されたのは、1945年以降、蒋介石の

国民党政府が台湾に上陸した後だ

彼らを見て、自分たちは日本人でもない、

オランダ人でもない、だが、チャイニーズとも

同じではない、と思ったのだ

国民党政府がやってきて、台湾住民を

虐殺した2・28事件が起こって、

台湾人アイデンティティーが一気に

高まったのだ

しかも、その台湾人アイデンティティーは

未だに形成途中であり、完成されていない

たとえば、日本の中で、いや私は日本人では

ない、チャイニーズだという者が10%いれば

おかしなことだが台湾ではまだ10%の人間が

自分はチャイニーズだと言っているという

状況だからだ

戦後の台湾では、蒋介石らチャイニーズの

残虐な統治を見て、

「やっぱり自分たちはチャイニーズとは違うんだ」

という意識が急激に高まっていったのだ

現在、20代~30代の若者のうち、自分を

チャイニーズだと思っている者は1%もいない

ほぼ99%が、外省人だろうが本省人だろうが

関係なく、自分を台湾人だと主張している

たとえ民族が違っても、 運命共同体として

同じ台湾人だと思うことは、 それは

台湾人アイデンティティーの完成なのだ

いわゆる漢民族、チャイニーズとは

違うんだという認識が形成されてきた

そこに至るまでには、 日本統治時代もあり

戦後における蒋介石による血の弾圧があった

そうしたプロセスを経て

「台湾人は台湾人である」

という自己認識が高まってきたのだ

そして、それは今も一層、高揚している

ということなのだ

次回は台湾の文化について書いていく

今日はこのくらいにしといたる

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