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2点あるんじゃ

どうも村田です

前回の続きなのだ

今日は長文ですまん

イギリスにポーランド問題に

介入する余地はないというか、

実際やろうと思っても

ポーランドを守れるものでも

ないし、不可能だったのだ

それだけの強大な陸軍力が、

かつてイギリスにあったか

というえば、ないのだ

それを後ろからプッシュ

していたアメリカとしては、

英独開戦のためにこういうこと

を望み、イギリスの中における

反ドイツ派というか、その人たち

を後押しして約束をさせたのだ

おそらく、こういう図式で

あろうというのが

best guess(ベスト・ゲス)

というか合理的な説明なのだ

この問題で、少しずれて

しまわないようにしたいのだが

戦前のナチスドイツに対し、

いわゆるポーランド侵攻以前の

ドイツの姿なのだが、これを

日本の歴史書も海外の歴史書も

非常に暗い描き方をしているのだ

実は戦前のナチスドイツの

状況を見ると、アメリカの旅行者

はたくさん行っているのだ

いわゆるナチスドイツの

ドイツ国へたくさん旅行をして、

素晴らしい国だという書物、

あるいは手紙や旅行記が

たくさん残っているのだ

それで、ユダヤ人虐殺、

いわゆるホロコーストの問題だが、

ホロコーストが始まったのは

戦争が開戦された以降なのだ

それまでにいくつかの単発的な

ユダヤ人差別というのもあったし、

ユダヤ人を排斥するというのも

確かにあったのだ

しかし、その当時のアメリカの

旅行者はそのことに対して

ヒトラー政権に文句を言うと

彼らの答えは

「われわれのユダヤ人に対する

扱いというのは、あなた方が

行っている黒人差別と何ら

変わることはございません

と、そのことを言われたときに、

一切答えられなかったわけなのだ

したがって、おそらく我々に

隠されているその当時

ナチスドイツの39年以前の

ドイツの本当の姿を映した

ビジュアルが出てくれば、

われわれの頭の中にある、

ヒトラーがあの激しい演説をし、

ハイル・ヒトラーの手を挙げる

ような民衆の姿とは、全く違う

幸福なナチスドイツの姿が

かなり出てくるのではないか、

そういうのが実態ではないか

と思うのだ

だから、その辺を日本の国民は、

「もしかしたらナチスドイツに

対して持っているイメージは

違うのではないか」

ということを頭の隅に入れて

おくことは大事なのだ

日本でも日独伊三国同盟に

向かって、ナチスブームみたいな

ものがあって、ドイツのことを

良く書いたものが沢山出ていたが、

それ以前にドイツ人自身が、

戦争が始まるまでは、

ヒトラー政権の経済政策が

大成功したのだ

第一次大戦の後の経済的疲弊、

その後のレンテンマルクなどが

出てしまうような、1兆マルク

という単位が出てしまうような、

とんでもないハイパーインフレ

を収めて、

失業者をなくし、そして労働者

護というか、国家社会主義に

基づく所の労働者の生活レベルも

良くなっているのではないかと、

労働者の海外旅行まで後押しする

というようなことをやって

いたのだ

だから、戦争を始めるまでの

ヒトラーに関しては、ドイツ

国民自身が多くのナチスドイツ

に反対していた人も、

成功していると考えていたのだ

これには、ちょっとした

エピソードがあり、

当時、チャーチルがケインズに、

「おまえ、ドイツがやっている

経済政策を批判してくれ」

と言ったら、

「いや、残念ながら、

あれは正しいのです」

「経済政策として見れば

正しいのです」と

言ったというくらいなのだ

だから日本側もそれを評価したし、

世界の、つまりイギリスや

ヨーロッパの国でもそれこそ

39年9月のポーランド侵攻までは

周りのドイツ民族とも併合する

などと言って相当なことをやった

けれど、オーストリアの併合にしても、

武力を使ったといえば使ったかも

しれないが、戦争はしていないのだ

侵攻したら、現地の人たちが

歓迎して受け入れてしまった

のだから、平和的という言葉を

使うのがどうかは分からないが、

軍はそのまま戦争しなかった

という意味では、平和的併合

でもあるのだ

そうすると、今の確かに

ナチスドイツの

「完全なブラック。すべて悪」

という、旧大日本帝国も同じ

ように扱われていると思うが、

それは本当に当時の人の見方を

反映していないということは、

全くその通りなのだ

特にあるドイツ人の歴史家が、

「1938年の暮れの段階で、

ヒトラーが病死、事故死、

あるいは暗殺でもいいのだが、

そういった形で亡くなっていれば、

ドイツの歴史上、最も素晴らしい

政治家の一人として称えられた

であろう」

というようなことまで書いて

いるのだ

これをヒトラー賛美とすぐ批判

する人がいるけれど、戦後

分かったことと当時の人が

考えていたことは全く違うのだ

ということを理解しておく

必要があるのだ

もう1つ少し大事な点だが、

国家社会主義というものを、

ナチズムと言うのだが、

そのことについて、日本の識者

あるいは保守の政治家もそうだが

基本的には理解していないのだ

「国家社会主義と共産主義

の違いは何ですか」

と言ったとき、

まず理解しておかなればいけない

のは、2つの点があるのだ

1つの点は、ナチスの

国家社会主義は、階級闘争を

あおらなかったのだ

つまり、いろいろな階級がある

のだが、すべての階層のいわゆる

底上げなのだ

ピザのパイがあったら、それぞれの

パイの平均化はしないけれど、

パイを大きくすれば、すべての

国民が豊かになるのだという

思想があったのだ

パイを大きくするという意味で、

その過程で階級闘争をあおる

ような共産主義的な思想は

なかったわけなのだ

もう1点は、ナチズムというのは、

世界革命思想がないのだ

要するに、国内の政策として

終結している考え方なわけなのだ

したがって、国家社会主義と

共産主義の脅威から言えば、

雲泥の差で共産主義の方が

危険なのだ

ナチズムには世界征服思想は

ないのだ

続きは次回だ

今日はこのくらいにしといたる

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