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真っ逆さまなんじゃ

どうも村田です

平成の30年を振り返り

しているのだ

それまでは土地を

持っているオーナー、

特に東京23区などの

土地を持っている

地主さんのところには、

銀行員が行って

「ここにぜひマンションを

建てて欲しい。お金は

いくらでも貸します」

ということをしたのだ。

地主さんから申し込む

のではなく、銀行の方から

行くのだ。

「地面が担保ですから、

どんどん借りてください」

と、マンションなどを建

てたのだ。

そういうことを銀行が

率先してやり、そのために

地上げという言葉も流行

ったのだ。

小さな土地で10軒ぐらい

住んでいる、古い長屋だ

というと、そこを壊して

住んでいる人をみんな

立ち退かせて、

当時はお金がありますから、

立ち退く人にたくさん

お金を払って、出て行って

もったのだ

そうしてできた大きな

土地をまとめて、そこに

大きいビルを建てたのだ。

地上げ屋、今にして言えば

反社会的勢力、暴力団なども

絡んで地上げして、

立派なビルを建てる

というようなことも

行われていたのだ

それが一転、

「金を貸しません」となった

のだ。

1989年12月末、日本の

バブル崩壊、株価の暴落を

予測したのだ。

高橋さんがやった営業特金

の規制通達のことを知るのは

後だったが、12月の末に

日本銀行がこの年何回目かの

駆け込みの利上げをやった

のだ。

ずっと下げていた金利を、

どんどん上げてきたのだ

日銀は三重野総裁だったが、

そこまで急に金利を上げて

しまったら、来年から株価は

下がるということで、

「来年になったら株価は下がり

ます。気を付けてください」

という警戒をしたのだ

それから、もっと決定的だ

と思ったのは、

1990年(平成2年)3月の

不動産融資総量規制なのだ

「ああ、これは日本人全体、

集団自殺だな」

と思ったのだ。

レミングの集団自殺のような、

はっきり言うと、狂気の沙汰

なのだ。

外国では大した問題では

ないのだ。土地の価格が

上がったらそれを規制

というのはいいことで

しかし、日本と欧米では

全然違うのだ。

日本は、土地本位制で動いて

いた土地神話の社会なのだ

要するに、

「株は上がったり下がったり

するが、土地の値段は常に

右肩上がりで上がっていって、

絶対下がるものではない」

ということなのだ。

これが戦後日本を支えていた

土地神話なのだ

銀行は土地を担保にお金を

貸す土地本位制だから、

要するに、5億円を借りて

いるという場合、

担保は何か。一番は持っている

土地で、土地に5億円以上の

価値があるからお金を借り

られるのだ。

いざ返せないとなれば、土地を

売れば銀行は損をしないのだ。

その5億円の土地が10億円になり、

さらにどんどん倍々ゲームで

増えていたのだ

土地本位制の日本では、土地を

担保にお金を借り、土地の

値段が下がったら担保割れなのだ。

「5億円借り、土地の値段が

4億円になり、半分の2億円

になった」とすると、

3億円分の過剰借金で

そうなると、銀行は

「もう貸していられない。

3億しか土地を持ってないのに

5億円貸している。返しなさい」

となるが、返せないから破産なのだ

そういうことがバブル崩壊後、

日本中で起きたのだ。

銀行が

「ビルを建ててください。家賃収入

で20 ~ 30年で完済できる」と

頼むからビルを建て、

土地のオーナーは大家さんに

なったけれど、そこにテナント

が入らず、お金が返せないから

つぶれてしまうわけなのだ

先祖伝来の土地を売って、泣き

の涙でその土地を離れた人が、

東京都だけでもどれだけいる

だろうか。

土地の値段を下げるというのは

恐ろしいことなのだ

すでに土地の値段が下がり

始めていたのだから、放って

おけばよかったのだ。

その時に、日本のマスコミが

非常に悪いことをやったのだ。

本当に外国の謀略もある

のではないか?と

疑ったぐらいなのだ。

日本のマスコミ、特にNHKなどは

「土地の高騰は社会問題だ。

サラリーマンが一戸建ての家を

持てない。持ち家がどんどん

遠くなる。

都心に通うサラリーマンは

片道通勤時間が3時間だ。

かわいそうじゃないか。

土地高騰はひどい」

というわけなのだ

土地高騰には、いいことも

たくさんあり、日本は農村出身の

人が多いから、そういう方は、

自分は武蔵野の果てに家を買って、

都心まで3時間かかるかも

しれないから大変だと思うかも

しれないが、

その人は実家に帰ったら、実家は

大きな土地で、そちらの資産は

上がっているとか、そういう

時代だったのだ

ところが、NHKなどは1週間毎晩、

「土地の値段はどうやったら

下げられるか」と、

「土地高騰が悪い」

というような特集をしたのだ。

土地が高騰したから、それが

担保になって日本が豊か

だったのだ。

土地本位制の日本で土地の

値段を下げたら、大変な

ことになる

みんな地獄へ真っ逆さま

なのだ

続きは次回だ

今日はこのくらいにしといたる

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