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結論が出るんじゃ

どうも村田です

もう1つの

課題である

「神の子孫となる

天皇と現人神

(あらひとがみ)

とどう違うか?」

というところの話なのだが、

この三条教則を中心と

した大教院分離運動では、

各宗派がいろいろ教科書

みたいな説教書みたいな

ものを作っているのだ。

そこを見ると、

いろいろなものが出ている

のだけれど、

「ほぼ天皇も国民も、

実は神の子孫なんだ」

というようなことを

言っているのだ。

そのことが一番よく出て

いるのは、仮名垣魯文

という小説家が書いた

『三則教の捷径』

という小さな冊子が

あるのだけれど、

そこにこんなふうに

書いてあるのだ。

「他国は言わず我が国の 

今帝様日天子 大神宮の

お末まで 

位ゐ上なき大君と天の

ゆるしを受けたもふ 

万代(よろずよ)

易へぬ帝なり 

されば賤しき我々も 

神のお国に生るれば 

先祖を天照太神

(あまてるおおかみ)の 

御家来筋の末社神 

奉書檀紙の尊きに 

はるかに劣れど塵がみも

浅草がみもかみの中 

神の御末で有りながら 

その御祖先を敬わず 

まつらぬ者は天の邪鬼 

悪魔外道に似たるぞや」。

この中の「今帝様」は

「今の天皇陛下」、

「大神宮のお末まで」は

「天照大神

(あまてらすおおみかみ)

の子孫であって」

という意味なのだ。

つまり、これはいわゆる

神様とこういう紙を

掛けてあって、

「天皇陛下も神の子孫だし、

われわれも神の子孫だ。

では、どこが違うのか

というと、天皇陛下は

一番中心の神様の子孫で

あって、われわれは

天照大神

(あまてらすおおみかみ)

の家来の子孫なんだ。

だから、紙でも高級な紙と

そうじゃない紙があるけれど、

でも紙であることに変わり

ないんだ。

だから皆、先祖である

神を拝まなきゃいけない」

みたいな話になっている

わけなのだ。

つまり、このレベルの

「神の子孫」という考え方

でいくと、

それは天皇を絶対化する

ものではないのだ。

なぜかと言ったら、

国民も神の子孫だから

なのだ。

「ただ違いは中心的な神か、

その家来の神かの違いだ」

という結構相対的な話なのだ。

だから「神孫論」とは、

天皇を絶対化するもの

ではないということ、

ここが違うということが

今回は分かってくるのだ。

ではこういった考え方に

従って、教育勅語は、

「『天皇を神の子孫とする』

というところを中心に

組み立てられたのか?」

というと、実はそうでは

ないのだ。

なぜそうならなかったか

というと、次に起きてきた

「祭神論争」

という話を知っておく

必要があるのだ。

「祭神論争」

というのは何かというと、

それは明治8年に大教院が

解体された後に、

今度は神仏別々で布教する

ので、神職だけが集まって

布教する機関をつくるのだ。

これは「神道事務局」

というのだけれど、

この神道事務局に神殿を

造るのだ。

それは大教院にあった

神殿を持ってくるのだけれど、

そこには

造化三神と天照大神

(あまてらすおおみかみ)

だけが祭られていたわけ

なのだ。

それに対して、

「オオクニヌシノカミ

を祭ってください」

という神職たちが出て

くるのだ。

これは出雲大社を中心と

した神職で、当時の

復古神道の考え方でいうと、

「この世を治めているのは

天照大神

(あまてらすおおみかみ)。

あの世を治めているのは

大国主神

(おおくにぬしのみこと)」

という世界観だったので、

そういう主張が出てきても

当然なのだけれど、

それに対して伊勢神宮を

中心とした神主たちは、

「もうこの神を4柱の

神で十分だ。これ以上

祭る必要がない。

それ以上祭れといったら、

いろいろな神様を次々

足していかなきゃいけない

から、もう十分だ」

ということで、ここで

大きな神社界の対立が

生まれて、

これがなかなか収まらず、

結局神社界では決められ

なくて、

明治14年の2月に

「明治政府に決めてください」、

もっと直接的に言うと勅裁、

「天皇陛下に決めて

いただきたい」

というような決議を

してしまうわけなのだ。

結果はどうなったかというと、

その結論は政府の方から、

「それだったらもう自分たち

で神殿を造らないで、皇居に

ある宮中三殿を拝みなさい」

と言われたのだ。

宮中三殿は、もうこれは

明治になって形成されて

きたものだけれど、

天照大神

(あまてらすおおみかみ)

をお祭りしている賢所と、

それから天皇陛下の

ご祖先をお祭りしている

皇霊殿と、

それからすべての神々を

祭っている神殿という

3つから成り立っている

のだけれど、

「それを遥拝しろ。

はるかに拝みなさい。」

ということで結論が出る

わけなのだ

続きは次回だ

今日はこのくらいにしといたる

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