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思いついたんじゃ

どうも村田です

さらに、著名な

宗教学者である

山折哲雄さんは、

「明治には、天皇を

現人神(あらひとがみ)、

天皇を頂点とする

一神教化の路線があった。

つまり、神道をキリスト

教化していくような動き

があったんだ」

と言っていたのだ。

さらに、哲学者の

梅原猛さんも、

「教育勅語の精神は、

結局、天皇を唯一の

神として、

その神のために死ぬこと

を根本道徳とし、一切の

道徳をこの根本道徳に

従属させる精神だったんだ。

それが教育勅語だったんだ」

と言っているのだ。

ちなみにこの梅原さんは、

「国際日本文化研究センター」

という

日本の文化を世界に発信

するためにつくられた

研究センターの初代所長だし、

山折さんは3代目の所長

なのだ。

日本のことを世界に発信

する役割を持った人たちが、

こういうことを言っていた

わけなのだ。

ただしこの人たちは、

それぞれの専門分野では

専門家なのだけれど、

近代の神道史の専門家

ではないのだ。

では、この人たちの説

というのは、本当は

どんな専門家の説に

乗っかっていたのか

というと、

それが

「国家神道研究の第一人者」

と言われた村上重良さんの

唱えた説なのだ。

村上さんが作った

『天皇の祭祀』

という本が岩波新書から

出ているけれど、

そこではこんなことが

書かれているのだ。

「明治維新に始まる

天皇の絶対化は、

帝国憲法の制定によって、

ついに神聖不可侵な神

としての天皇に到達した。

一神教的な観念、

これは宗教的な観点で

強くキリスト教の影響を

受けていた。

天皇の名による戦争は、

八紘一宇を実現する

ための聖戦とされた。

その対外侵略はそれに

よって正当化されて、

日本人は戦争をやって

いる時とか

平和である時とか区別なく、

天皇に対する際限のない

滅私奉公を要求されて

いたんだ」

というふうに書いている

のだ。

さらに、

「この現人神

(あらひとがみ)の根拠は、

古代国家がつくり上げた

記紀の政治神話にあった。

学校教育はそれを重要な

テーマとしていて、政府は、

この神話に対する批判は

もちろんのこと、

客観的な研究や疑問の

提示すらも禁止していたんだ。

そして、

神話は疑うことを許さない

事実とされて、ここに発する

日本人の国体の優越性と

いうのが、

神に率いられた日本人の

選民意識と、外国人を蔑視

する気持ちをつくりあげて

いったんだ」

と言っているのだ。

この

「現人神(あらひとがみ)

という考え方が明治に

出てきたんだ」

という考え方に対して、

もう1つの考え方が

あるのだ。

それは言ってみれば

「昭和起源説」

と言えると思うけれど、

「それは昭和に始まったんだ」

という考え方なのだ。

これを言っているのは、

平成5年にこれまた

岩波新書から出た

『皇室制度 明治から戦後まで』

という本を書いた、当時、

神戸大学教授であった

鈴木正幸さんなのだ。

もっと詳しいことを

書いているのが、当時、

筑波大学教授の副田義也さん

で、

平成9年に出た

『教育勅語の社会史 

ナショナリズムの創出と挫折』

という本の中で次のように

言っているのだ。

「昭和12年に文部省が出した

『国体の本義』では

『天皇は現人神(あらひとがみ)

である』という。

明治23年の

『教育勅語』では、

天皇は神ではない。

少なくとも大日本帝国憲法

に示される立憲君主制において、

天皇は当初は政府と議会に

権限を制約される

ことがある君主であって、

神ではなかった。

国家権力が公認する見解で、

天皇が神となるのは

天皇機関説の否認からで、

要するに昭和10年以降なんだ」。

天皇機関説についても

いずれ話すけれど、

「天皇が絶対的な神に

なるのは昭和10年以降になる」

という、

全く対立する2つの

説があったのだ。

では、どちらが正しいのか

ということなのだけれど、

明治から昭和まで、

天皇について書いてある

本を全部読めば、

どちらが正しいかが

分かると思うのだけれど、

そんなことはできるわけが

ないのだ。

では全部読まないで、

その当時の天皇論と

いうのをどういうふうに

考えるかといったときに、

「そうか。教科書を

調べればいいんじゃないか」

というふうに、

思い付いたわけなのだ。

続きは次回だ

今日はこのくらいにしといたる

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