どうも村田です
米政府の調査結果は
「ナチス戦争犯罪と
日本帝国政府の記録の
各省庁作業班(IWG)
米国議会あて最終報告」
として、2007年4月に
まとめられたのだ。
米側で提起されることは
ほとんどなかったが、
慰安婦問題の分析を進める
米国人ジャーナリスト、
マイケル・ヨン氏とその
調査班と産経新聞の取材により、
慰安婦問題に関する
調査結果部分の全容が確認
されたのだ。
調査対象となった未公開や
秘密の公式文書は計850万ページ。
そのうち14万2千ページが
日本の戦争犯罪にかかわる
文書だったのだ。
日本に関する文書の点検基準
の一つとして
「いわゆる慰安婦プログラム
=日本軍統治地域女性の
性的目的のための組織的奴隷化」
にかかわる文書の発見と報告が
指示されていたのだ。
だが、報告では日本の官憲による
捕虜虐待や民間人殺傷の代表例が
数十件列記されたが、
慰安婦関連は皆無だったのだ。
報告の序文でIWG委員長代行の
スティーブン・ガーフィンケル氏は、
慰安婦問題で戦争犯罪の裏づけが
なかったことを「失望」と表明
したのだ
調査を促した在米中国系組織
「世界抗日戦争史実維護連合会」
の名をあげ
「こうした結果になった
ことは残念だ」と記したのだ。
IWGは米専門家6人による
日本部分の追加論文も発表した
のだ。
論文は慰安婦問題について
(1)戦争中、米軍は日本の
慰安婦制度を国内で合法だった
売春制の延長だとみていた
(2)その結果、米軍は
慰安婦制度の実態への理解や
注意に欠け、特に調査もせず、
関連文書が存在しないことと
なったと指摘した。
ヨン氏は
「これだけの規模の調査で
何も出てこないことは
『20万人の女性を強制連行して
性的奴隷にした』という主張が
虚構であることを証明した。
日本側は調査を材料に、
米議会の対日非難決議や
国連のクマラスワミ報告
などの撤回を求めるべきだ」
と語った。〉
さて、このような主張すら
できない外務省とはなんなのか
著書
『韓国には言うべきことを
キッチリ言おう!』
(ワニブックスPLUS新書)
の主張なのだ
〈クマラスワミ報告に対する
反論文書はなぜ撤回されたのか、
その理由はおろか、
反論文書の存在すら
日本国民ははっきり政府から
知らされていません。
日本政府は「謝罪と補償」を
繰り返し表明するだけで、
「それは事実ではない」
という主張を怠ってきたのです。
虚偽に対し毅然と反論しなければ、
世界に広がった誤解はけっして
解けません。(略)
相手の意向に寄り添って
謝罪を重ねる外交姿勢からの
脱却が求められます。
根本的な問題解決のためには、
覚悟を持って事実を発信して
いくことが第一なのです。〉
いま、日本人に不可欠なのは、
謝罪や補償という相手の感情や
要求に寄り添う行為ではなく、
熾烈な情報戦、宣伝戦を
戦っているという自覚なのだ
慰安婦問題に関する
韓国の学術書
「帝国の慰安婦」が、
元慰安婦の名誉を傷つけた
として、名誉棄損罪に
問われた著者の
朴裕河世宗大学教授の
判決公判がソウル東部地裁で
開かれ、同地裁は
「中傷の意図があったとは
いえない。幅広い言論の
自由を容認する必要がある」
として
朴氏に無罪判決を言い渡し
たのだ。
「帝国の慰安婦」
は韓国で2013年に出版され、
元慰安婦の女性らが翌年6月、
「日本軍と同志的関係にもあった」
などとの表現が名誉毀損に
当たるとして朴氏を刑事告訴し、
ソウル東部地検が2015年11月に
在宅起訴した(求刑・懲役3年)
検察は同書の
「慰安婦が『売春』の枠内の
女性であり、『愛国心』を
持って日本兵を慰安した」
「慰安婦たちの『強制連行』が
少なくとも朝鮮の領土では、
公的には日本軍によるもの
ではなかった」
などの記述について
「虚偽の事実」と決めつけ、
学問の自由を逸脱したものと
主張したのだ
が、それが退けられた
ことになるのだ
ちなみに、検察が「虚偽」
とした根拠(客観的資料)は
「河野談話」やクマラスワミ
報告なのだ
無罪判決までの1年数カ月の間、
朴氏が法廷の内外で指弾され、
「見せしめ」にされたことは、
韓国が法よりも国民感情が
優先する「情治」社会である
こと、時々の「情」に適わぬ
事実は否定され、
それを表現する自由、研究
する自由も容認されない社会
であることを改めて露呈した
といえるのだ
残念ながら、韓国社会特有の
「情治」に歯止めがかかる
とは思えないのだ
この判決が出された同じ日、
韓国で竹島(島根県隠岐の島町)
を管轄区域とする南東部慶尚北道
の金寛容知事がヘリコプターで
竹島に上陸したのだ。
韓国国旗の掲揚台前で警備隊員と
国歌を斉唱し、激励したと
聯合ニュースが伝えているのだ
韓国側が釡山の日本総領事館前
に設置された慰安婦像問題に
加え竹島問題を再燃させたことで、
日韓関係はますます冷え込んだのだ
大統領代行をつとめる
黄教安首相が
「(慰安婦像は)民間が設置した。
政府があれこれ言うのは難しい」
と発言したのは、
中央政府として「法治」を
全うする意志のないこと、
当事者責任を果たす気のない
表われなのだ
政府は一昨年末の日韓合意で
韓国側が努力を約束した
慰安婦像撤去などの具体的な
行動がない限り、
一時帰国させている
駐韓大使を帰任させない
方針を固めていたのだ。
これが安易な宥和に流れない
ように一国民として強く
要望するのだ
人間であれば、対話を求める
相手の感情に寄り添おうと
するのは自然なことなのだ
しかし、感情に埋没したら
事実を見失いかねないのだ。
そして先行譲歩をすれば
相手は必ずそれに応えて
くれると思うのは日本人の
甘さなのだ
韓国人はそうは考えないのだ
日本はやはり自らの非を
認めたのだ、だから譲歩
するのだとなるのだ。
歴史の隠蔽や歪曲の定義を
韓国側に握られたまま、
摩擦回避のため日本が
事実関係を棚上げして
謝罪を繰り返せば、和解も
示談もあり得ず、韓国は
ゴールポストを動かし続け、
日本は「補償」という
ゴールポストの枠を広げ
続ける連鎖を断ち切る
ことはできないのだ
事実でないことに対しては
断固ノーというほかないのだ
続きは次回だ
今日はこのくらいにしといたる