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重んじるんじゃ

どうも村田です

明治憲法を構成する

知識というのは3つあり、

1つはよく言われている

西洋の憲法理論なのだ。

「三権分立」「人権」

「法の統治」「法の支配」

などいろいろあるのだ。

それから天皇中心と

してきた日本の歴史

なのだ。

さらにもっと言うと、

もう1つはあまり

言われていないことなのだが、

ペリー来航以来の幕末の、

「どうやってこの国を

まとめていくか?」

という政治的体験が反映

されていて、その政治的経験

がその時その時に宣言として

出されているわけなのだ。

例えば、天皇陛下に権限を

戻すという

「王政復古の大号令」や、

「広く会議をおこし、

万機公論に決すべし」

が有名な

「五箇条の御誓文」

がそうなのだ。

「では、どうやって会議を

つくっていくのか?」

となった時、

「立憲政体樹立の詔

(みことのり)」や

「国会開設の詔(みことのり)」

などが出て、徐々に中心的な

ところから組み立てられて

いったのだ。

そうやって、その時その時の

理論と、実際の組み合わせに

よってそれが作られていき、

憲法が出来上がっていく

という形になるわけ

なのだ。

教育勅語について若干

説明しておくのだ。

教育勅語を今見ると、

すべての人は同じように

古い徳目が並んでいる

ように見えると思うのだ。

けれど、教育勅語が

言っている徳目というのは、

「父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ

(けいていにゆうに)

夫婦相和シ

(ふうふあいわし)

朋友相信シ

(ほうゆうあいしんじ)

恭儉(きょうけん)

己(おの)レヲ持(じ)シ

博愛衆ニ及ホシ

學(がく)ヲ修メ業ヲ習ヒ

以(もっ)テ智能ヲ啓發

(けいはつ)シ

德器ヲ成就シ

進テ公益ヲ廣(ひろ)メ

世務(せいむ)ヲ開キ

常ニ國憲(こっけん)ヲ

重シ國法(こくほう)ニ

遵(したが)ヒ

一旦緩急

(いったんかんきゅう)

アレハ義勇公ニ奉

(ほう)シ以(もっ)テ

天壤無窮(てんじょうむきゅう)

ノ皇運ヲ扶翼(ふよく)スヘシ」

なのだ。

実はこれは、当時の人から

見れば3層構造になっている

のだ。

1つは、

「父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ

(けいていにゆうに)

夫婦相和シ朋友相信シ

(ほうゆうあいしんじ)」

の部分というのは、これは

江戸時代の庶民道徳なのだ。

寺子屋で教えていたことだから、

「知っているから大丈夫」

というようなことなのだ。

これをもっと小さくいうと、

地域や家族の共同体と

いうように、誰もが知って

いる徳目から入っているのだ。

「博愛衆ニ及ホシ」

というのは新しいことだった

のだ

「博愛」というのは

「すべての人を平等に愛する」

ということだが、

これはキリスト教的な

感覚であって、東洋に

おいては人間の親しさに

よって愛の深さは違うと

いうような「別愛」なのだ。

それは喪に服す期間などを

見てみれば分かると思うのだ。

そこでみんなを平等に

愛するという新しい

愛の形を言った後、

そこから先の

「學(がく)ヲ修メ

業ヲ習ヒ」というのは、

要するに学区制なのだ。

「身分を廃止して、職業を

自由にして、跡を継ぐだけで

なく、学校へ行ってしっかり

勉強しなさい」という、

近代的な国家建設に必要な

国民の道徳を入れてきている

わけなのだ。

「公益ヲ廣(ひろ)メ」

だから、

「今でいうとどんどん新しい

仕事をつくっていきなさい」と

いうことなのだ。

これから議会に入っていく

わけだから、当然憲法、

法律を重んじるという精神が

なければダメなので、それを

教えなさいということなのだ。

さらに、

「公益ヲ廣(ひろ)メ

世務ヲ開キ」というのは、

殖産興業に対応している

わけなのだ。

そして、

「國憲(こっけん)ヲ重シ

國法(こくほう)ニ遵

(したが)ヒ」は

議会の開設に対応しているし、

「義勇公ニ奉(ほう)シ」

は当然、徴兵制に対応している

わけなのだ。

こういう近代的な国務を

2つ入れてきているという

ところを、教育勅語の構造と

してみんな知っておくべき

ことなのだ。

教育勅語の精神を今に

生かすのであれば、ここに

書かれていることをそのまま

言うのではなく、

「普遍的な共同体の道徳と、

今のわれわれの世の中に

必要な新しい道徳をどう

組み合わせるか?」

ということを考えることが、

本来の教育勅語を重んじる

ことだと思っているのだ

続きは次回だ

今日はこのくらいにしといたる

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