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神話から書いとんじゃ

どうも村田です

日本の神話は

「国生み神話」

と言い、

「日本という国が

どのようにして

出来上がったのか」

を主なテーマとして

いるのだ。

だから、

「これは事実かどうか?」

などという詮索はまず

後回しにして、

「私たちの先祖は、

神話によって何を

私たちに伝えたかった

んだろうか?

どのような国を築き

たかったんだろうか?

自分はそこからどんな

知恵をくみ取るのか?」

と、

そのようなことを考えて

みることの方が、まず

大切であるというふうに

思うのだ。

それでは、これから

日本神話の粗筋を説明

しながら、

そこに込められた意味

を考えていきたいと

思うのだ。

日本の歴史を記録した

最も古い書物は、

西暦712年の

『古事記』

と720年の

『日本書紀』

なのだ。

そして、2つとも日本の

歴史を神々の物語、

つまり神話から書き

始めているのだ。

大まかに言うと、

「天と地が分かれ、

次に神々が生まれ、

その神々から国土と

国民が生まれ、

最後にその国土と

国民を治める統治者が

定まる」

というような物語に

なっているのだ。

このように、

「歴史が神々の働きから

書き始められている」

と説明すると、

「古代の人は無知で文明が

発達しておらず、迷信を

信じていたから、神話から

歴史を書き始めたのだ」

と思う人がいるかも

しれないが、実はそれは

大変な誤りなのだ。

古代のアジア世界で、

やはり一番の文明国

というのは、

何といっても中国大陸に

存在した国々だったのだ。

歴史を書くということも、

アジアでは古代中国で

始まったのだ。

その古代中国では、

司馬遷という大歴史家が

出て、『史記』という

歴史書を書いたのだ。

この『史記』が、後の

中国の歴史の書き方の

お手本になるのだ。

『史記』が完成したのは

紀元前87年ころと言われて

いるので、

実は日本で『古事記』や

『日本書紀』が書かれる

よりも約800年も前なのだ。

800年前というのは、

現在を起点にした日本の

歴史で言うと、鎌倉時代の

初めなのだ。

源頼朝が鎌倉幕府を開いた

のが1192年、

『新古今和歌集』

が生まれたのが1205年

つまり、『古事記』や

『日本書紀』を編さん

した人から見ても、

司馬遷の『史記』はそれほど

古いものなのだ。

だから、『古事記』や

『日本書紀』を書いた

人々も、

当然この『史記』を

読んでいて、その書き方、

編さんの仕方というのは

知っていたわけなのだ。

それでは、『史記』は

どういう出来事から歴史

を書き始めているかというと、

実は神話ではなくて、

中国の伝説的な王様の中で、

確実に存在していたで

あろうと司馬遷が考えた、

黄帝という王様から

書き始めているのだ。

「黄色い帝(みかど)」

と書いて、ユンケル黄帝液の

「黄帝」としてよく出てくる

ものなのだ。

国を治めた最初の王様、

つまり人々の間に統治者

が現れたところから歴史を

書き始めるというのが

歴史記述の原則だったのだ。

人民を治める統治者、

王様が現れたところから

歴史を書き始める

というのが文明国の歴史の

書き方だった、そのことを

古代の日本人は知っていた

のだ。

それなら、日本の場合には、

初代の神武天皇から歴史を

書き始めるというのが当然

なわけなのだ。

事実、後に現れた歴史書

『大日本史』があるのだ。

『大日本史』というのは、

江戸時代の初めに第2代

水戸藩主の徳川光圀が

編さんを命じたもので、

完成するまでに二百数十年、

明治までかかっているのだ。

では、この『大日本史』は

どこから歴史を書き始めて

いるかというと、

まさに初代の神武天皇

から書き始めて、そして

100代の後小松天皇まで

至っているのだ。

そもそも、水戸光圀が

『大日本史』を書こうと

思った理由が、

まさに司馬遷の『史記』

を読んで、その中に

出てくる忠臣、

君主に忠実な臣下の物語

を見て感動して、自分の

生き方を考え直したと

いうところがあって、

そこから

「日本にもそういう

書物が必要だ」

ということで、

『大日本史』の編さんを

志すわけなのだ。

だから、まさに『史記』

の書き方にならって、

初代の統治者から書き

始めているということに

なるのだ。

しかし、こういうことを

知っていながら、古代

日本人は歴史を神話から

書き始めているのだ

続きは次回だ

今日はこのくらいにしといたる

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