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どこからきたんじゃ

どうも村田です

「一体この人は

どこから来たんだろう」

と非常に関心の的に

なっている人なのだ。

いずれにしても、

名古屋の辺りで水田稲作が

最初に始まったころの人で、

この人が水田稲作を

名古屋の方まで持ってきた

人と関係があることは間違い

ないのだ。

その人が縄文系の割合を

ほとんど持っていない

ということは、

九州から名古屋の方に稲作が

東の方に移っていく過程に

おいて、

途中で縄文系の人と混血

していない可能性の方が

高いということになるわけ

なのだ。

もちろんこれは弥生時代が

始まって600年くらい経って

いるから、

この人が九州から名古屋まで

来たわけではないのだ。

この人の祖先が、何世代も

前の祖先の直系の人が

名古屋にいるわけなのだが、

その間、混血をしていない

ということを意味するわけ

なのだ。

これは私たちがこれまで

ずっと稲作が東に伝わって

いく時に、

九州から中国地方、中国地方

から近畿、近畿から東海で、

それぞれの地域で混血していく

ので、

東に行けば行くほど縄文の

割合が高くなっていくと

考えていたのだ。

ところが、何と東側が一番

低いということは一体

どういうことなのだろう

ということで、

今これは最大の問題というか、

課題になっているのだ。

これは福岡県の中川市の

遺跡で見つかった壁側から

出てきた人骨なのだが、

5号の女性の人骨が、

DNA分析が行われたのだ。

これは紀元前1世紀のもの

なのだが、この方は渡来

弥生人なのだ。

しかも割と縄文の割合の

高い人なのだ。

本当は2合の男性も測った

のだが、DNAが検出

されなかったのだ。

夫婦なのか兄弟なのか、

赤の他人なのか

知りたかったのだが、

片方しか分からなかった

ということなのだが、

しっかり縄文系の人と

混血するということは

明らかになったのだ。

この人は、非常に舶来系、

中国系の副葬品も持って

いるので、

まあ偉いさんのおばあちゃん

なのだ

位が上の方の人で

その人のDNAが分かった

ということになるのだ。

この5号の女性は

渡来系弥生人ながら縄文

由来の遺伝子の割合が

やや高いということなのだ

それから、3号の30代ぐらい

で死んだ男性が別の地点に

葬られているのだが、

その人と実は

ミトコンドリアDNAの

配列が一致したのだ。

だから、この若年男性と

この熟年女性との間に

母系の関係があるのだ。

ただし、これが親子なのか

兄弟なのか、それ以外の

関係なのかというのは、

亡くなった時期が分から

ないので、亡くなった年代

というか年は分かっている

のだが、

何歳で死んだかは分かって

いるのだが、いつ死んだかが

分からないので、決められない

ということなのだ。

お墓のDNA分析を行うと、

こういうことが分かる

わけなのだ。

当時の家族関係が分かる

わけなのだ。

こちらは紀元後2世紀の

鳥取県にある青谷上寺地遺跡

というところで見つかった

人骨なのだが

ここは壕の中に、実は

人骨が放り投げられて

いたのだ。

109分放り投げられて

いたのだ。

このうち頭骨が32個体あり、

その頭骨のDNA分析を行った

のだ。

どこかに最初葬られていて、

ある程度経った時に掘り出して、

ここの壕にもう一度捨てられた

人骨なのだが、

頭のてっぺんの部分が

低い温度で焼かれていたり

とか、

結構武器によって傷ついた

人が多かったりとか、

それから結核にかかっていた

人が多かったりとか、

少し不思議な人たちなので、

「一体この人たち、

どういう人なんだろう」

ということになっているのだが

こういう状態で出てきたのだ。

近くに同じ人の骨が、

肩と二の腕の近くにある場合も

あるし、

離れたところにある場合も

あったりして、必ずしも

統一が取れているわけでは

ないのだ

DNA分析の結果、

ミトコンドリアDNAの配列が

一致したのがすごく少なかった

のだ。

普通、水田稲作をやっている

村だと大体、割と血が近いのだ。

大家族か親類同士みたいなのだ。

ところが、ここはほとんど

一致しなかったのだ。

ほとんど一致しないとは

どういうことかというと、

これは中世の都市みたいな、

鎌倉とかそういうところの

DNA分析結果と割と似ている

のだ。

だから、2世紀の日本海側には

そういう町みたいな、人の

出入りが非常に激しい、

そういう村、町が存在した

ことが分かるのだ。

続きは次回だ

今日はこのくらいにしといたる

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