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印象操作しとるだけじゃ

どうも村田です

「出版されるのは、

あくまでも戦死者の

手紙のみであり、

終戦によって出撃が

取り消された「生存者」

の手紙が公にされる

ことは決してない。

したがって、 我々が

触れることのできるのは、

ある種のイデオロギー的

言説を帯びた

編集済みの手紙のみ

であり、それらは戦没者

または英雄に対する敬意

を表する目的を持っている。

神風特攻隊員たちの手紙は、

多くの場合、親への愛情、

家族の将来への思いやり、

そして愛国の心の表現に

よって特徴づけられる。

だがこのような表現は、

死刑を前にした他の人々

たとえば、モン・ヴァレリ

アンで銃殺された者たちや、

「アッラーの殉教者たち」

にも共通して見られる。

参考として、

以下にいくつかの象徴的

な手紙の抜粋を示す。」

こうして、特攻隊員の

手紙は、ナチス・ドイツ

によって銃殺された人々や、

イスラム教の殉教者の手紙と、

表現されているものが

似ているという理由で

無造作に混ぜられて、提示

されるのだ。

第二次世界大戦中の

フランス人レジスタンス

活動家による手紙

神風特攻隊員の手紙 一通

イラン・イラク戦争中の

イラン人

「シャヒード(殉教者)」

による手紙

の順で並べられ

そして、ここから、

ケスレー氏による再度の

刷り込みが始まるのだ。

「手紙、最期の思い、

遺書、詩文などの執筆は、

神風特攻隊員に対して

多かれ少なかれ強制的に

課されていた。これらの

文書が非常に良く似通って

いるのは、

さまざまな形で働いていた

検閲の存在によるものである」

「これらの文書は公開展示

される運命にあるため

(たとえば海軍記念館や

靖国神社において)、

模範的なものでなければ

ならず、それゆえ検閲が

行われた。」

「これらの文書の内容が

凡庸あるいは類型的である

と指摘し、それを検閲の

せいだとする声もある。

しかし、これは日本に

おけるある種の共同体的

同調の様式の結果とも

考えられる。

事実、検閲を免れたと

されるわずかな手紙の

大半においても

―それらに接することが

できた範囲においてであるが

その内容はさほど変わらない。

おそらく これは、直接的

な強制がなくとも、周囲の

モデルへの同一化作用が

働いたためである」

「ここで問われるのは、

書き手が検閲や管理の制度

にさらされる中で、いかに

誠実であり得たのか、

という問題である。

もちろん、検閲官の目を

経るこれらの手紙において

軍隊への批判を控える

のは当然のことである」

「いくつかの手紙は

検閲を免れている」

この節から本格的な

手紙の紹介がはじまって

いるのだ。

その最初に置かれているのが、

ケスレー氏が特攻隊員の

遺書らしくないと感じて、

そのために「検閲」を

免れたのだろうと判断した

手紙なのだ。

それらを示す前に、

ケスレー氏は、さらに、

次のように述べている

のだ。

「検閲は、言うまでもなく

非常に厳重である。敵に

戦略を漏洩する可能性の

ある記述は。

たとえそれがどんなに

些細なものであっても、

すべて墨塗りにされる。

操縦士は、機密漏洩に

より死刑となる可能性が

あることを知っているため、

自己検閲する。

部隊の行き先、今後の計画、

あるいは部隊の配置を推測

させかねない気候の言及

までもが、すべて削除される。

日付や部隊名は白丸に

置き換えられる。この種の

制約は、戦時中には概して

当然のことである。

しかしながら、戦争遂行

に有害と見なされる特定の

表現を用いることを禁ずる

ような、

より曖昧な形での圧力も

存在していた。これは、

より細かく気にかける者も

いれば、

そうでない者もいる

航空隊長によって行われる

恣意的な検閲である。」

ケスレー氏が重視するのが、

機密に関わる厳重な

「検閲」ではなく、

「戦争遂行に有害と

見なされる特定の表現」

を対象にしたもので、

「航空隊長によって

行われる恣意的なもの」

で、

人によって判断が異なる

のなら、それこそ、

部隊毎に手紙を分類して、

その程度を確認していく

のが筋だが、彼は

資料の信用度の確定を

試みることなく、

ただただ「検閲」

という言葉を頻出させて、

印象操作をしているだけ

なのだ。

続きは次回だ

今日はこのくらいにしといたる

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