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広げるんじゃ

どうも村田です

「マイクロプラスチック

で世界中の海がスープの

ようになっている」

みたいな話を聞いたのも、

この環境会議だった気が

するのだ。

そういう意味で、結構

最先端を行っている会議でも

あるのかなというふうに

思うのだ。

非常に印象的だったのは、

ごみ拾いは前からやっていた

けれど、

まさに5年前に美智子皇后陛下

がお誕生日か何かの日に

メッセージを出されていて、

そのころもまだそれほど認識が

なかっただが、

マイクロプラスチックのことを

少し出されていたのだ。

その後、一気に国際的問題

として広がったという感じ

だから、確かに最近のこと

なのだ。

この環境会議の中で

「日本には『常若(とこわか)』

という言葉があるじゃないか。

SDGsもいいけれども、それより、

もともとある常若(とこわか)

の思想を広げていくことこそが

大事なんじゃないか」

という発言があって、すごく

共感して、自身もそのような

活動させていただいている

つもりなのだ、

だから、今はテーマに

常若(とこわか)ということを

必ず入れてあるし、

やはり環境問題を長くやって

いて分かるのだが、SDGsは

決して悪くないと思うのだ。

よく環境会議などでも

最終的に話題になるが、

最後はやはり心の問題に

なるのだ。

しかし、SDGsの項目の中には

そういうものはなく少し

無機質なのだ。

やはりそれぞれの心の問題で、

畏怖畏敬の念だとか、

そういうものを持って生活を

していくと、環境問題という

のは片付くということが頭に

あるので、

それを内包する意味で

常若(とこわか)

と言っているのだ。

常若(とこわか)は、実は

きちんとした定義がないのだ。

環境会議ではいろいろな人

たちが来るので、われわれで

この常若(とこわか)の

定義を作って海外に発信したい

ということなのだ。

1つの例で言うと、よく

常若(とこわか)で

使われるのが伊勢神宮の

式年遷宮で、

20年に一度、新しい建物に

移り変わるということなのだ。

これが春先の芽がいぶく時

のようなものに似ていて、

命が繋がっていくという意味

でなぞらえたりされるけれど、

おそらく自然の世界というのは

いろいろな多様な生き物だとか、

動物が命をつないでいくが

そういうイメージでまずは

いいのではないか、そこに

もっと深いものをわれわれで

定義付けていって

海外に発信できたらいいなと

いうふうに思っているのだ。

この環境会議に関わらせて

いただいたばかりのころ

というのは、

まだ世界遺産になって

いなかったのだ。

それから、世界遺産に向けて

の歩みがあった中で、一度

世界遺産委員会から却下

されたことがあって、

その後、宮司さんたちが

あちらに行って、ある

キーワードを伝えて

今のような結果に繋がった

とお聞きしたが、どのような

キーワードだったのですか?

ICOMOSという機関があって、

これは研究者の機関なのだ。

それまでに、日本国政府は

地元の研究者と推薦状というか

レポートを作るのだ。

それは当然学問的な積み重ね

なので結構難しいのだ。

読んでも分かりにくいのだが

それを提出して、ICOMOSと

いう審査機関が

「神の島、沖ノ島は世界遺産

に値するかもしれないけれど、

そのあとはダメだ」

みたいなものが出たのだ。

要は「辺津宮とかはダメだ」

ということで

これはテストで言うと0点に

近いのだ。

それで、その後の最終的な

決定権は、ユネスコにいる

21カ国の大使たちが評決権を

持っていて、

そこで可否が決まるわけなのだ。

その間、約1ヶ月半弱、

実際1ヶ月ぐらいなのだ。

ICOMOSのところにかける

までは文化庁がその役割を

担うわけなのだ。

ユネスコの大使たちの

レベルになると、今度は

外務省が動くということで、

当時の日本政府も

「何とかこれを

ひっくり返せないか」

ということで指示が下りて、

外務省の人たちといろいろと

コミュニケーションを取って

いたのだ。

いわゆる真面目な研究者の

先生たちは

「この短期間でどうやって

神道のことを理解して

もらったり

宗像このことを理解して

もらおうか」

という発想になるわけなのだ。

しかし、

「いやいや、そういう言葉

を捨てませんか。世界に

通用するキーワードを探した

方がよくないか?」

ということで、外務省と、

それこそ磐座(いわくら)や

神籬(ひもろぎ)などの

古い祭場があるので

「スピリチュアル・アニミズム」

それから宗像国際環境会議で

海の問題を取り上げたので

「エコロジー」ということに

したのだ。

続きは次回だ

今日はこのくらいにしといたる

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