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登録されたんじゃ

どうも村田です

この宗像国際環境会議

だが、当初は毎年夏に

開催されていたんだ。

コロナが発生してからは、

秋に開催時期が移された

のだが、毎回3日間会議を

行うのだ。

大変特徴的なのは、

「会議」

と名が付いているのだが、

必ずフィールドワークを

そのプログラムの中に

入れているのだ。

何をするかというと、

1つは竹の漁礁づくり、

もう1つは漂着ごみ清掃

なのだ。

そもそも

宗像国際環境会議が

始まったきっかけも、

宗像というのは玄界灘に

面しているのだが、

玄界灘の海水温がどんどん

上がってしまっていて、

かつては少し海に入れば

海藻がたくさん生えていた

所から海藻が消えてしまう

磯焼けという現象が起き、

要は海の森がなくなって

しまったということなのだ。

そうすると、その海の森を

すみかだとか、餌を採る場所

にしていた海の生き物たちが

寄りつかなくなってしまって、

海の環境がとても悪く

なってしまったのだ。

「これを何とかしようよ」

という趣旨で始まったもの

なのだ。

その具体的な対策の1つとして、

陸上ではびこってしまうように

なった竹を活用して漁礁を

つくるということを、

この環境会議では始めたのだ。

陸上ではびこってしまったと

申しあげたが、昔、日本人は

竹をいろいろな所に使っていた

のだ

竹垣という垣根もよくあったし、

それがいろいろな小道具として

も活用していたのだ。

そのような文化がプラスチック

などに置き換わられてなくなって

しまい、

結果としてタケノコを採る人

も減り、要は竹が生え放題に

なってしまったのだ。

そうすると、竹はとても

繁殖力が強いので、どんどん

山の木々を冒していくと

いうか、

山だったはずの所が気が付いたら

竹に浸食されているという現象が、

特に西日本を中心にあちこちで

見られるのだ。

山の人とか、里の人にとっての

厄介者になってしまった竹を

切って、

その竹で魚のすみかである

漁礁をつくるということ

なのだ。

しかも、その指導をして

くれるのが、地元の

福岡県立水産高校の高校生

たちというのも特徴だと

思うのだ。

初めてこの活動に参加した時に、

その高校生をリーダーにして、

班ごとに分かれて竹で漁礁を

つくったのだが、

「魚の気持ちになって

つくってください」

と言われ

そして、工夫して、竹を切って、

割って、少しドーム型の竹漁礁

をつくり、

そこの中に竹の葉っぱも

入れて、魚が身を隠しやすい

ような環境をつったのだ。

うれしいことに、その数日後

とだったか、1週間後だったか、

記憶が曖昧だが、

遅くとも1週間後には、水産高校

の先生が潜って確認したら、

魚とかイカが来ていて、

イカは産卵までしていた

というのだ。

本当にささやかな取り組み

なのだが、それだけに日本

全国同じような竹が増え

すぎて困っている、

磯焼けが起きて困っている

というような場所で同じ

ようなことをすることが

結構簡単にできると

思うので、こういった

取り組みが広がっていくと

いいなと思っているのだ

また、漂着ごみ清掃についても、

ビーチクリーンということで、

昨今あちこちで行われている

と思うが、一度でも参加した

方なら分かると思うのだ。

漂着ごみというのは、

目に見えているのは、

ほんの氷山の一角なのだ。

拾い始めると、例えば

砂浜の中に少しだけ顔を

出していた漁網などは、

引っ張っても引っ張っても

果てが見えなくて、最後の方

は引っ張りきれなくなって、

諦めざるを得ないなんて

いうこともあるし、岩と岩の

間に波の力で入り込んで

しまった

ペットボトルとか、

そういうのは取るのが

とても大変なのだ。

丸のまま取るのが大変な

ものに加えて、マイクロ

プラスチックという言葉が

最近では大変親しまれる

ようになり

親しまれると言うと

いいものみたいだが、

悪い意味で海の潮とか

強い太陽光線によって、

どんどんプラスチック

というのはばらばらに

なっていってしまうのだ。

これは何も海にあるものに

限らないのだ。

陸上のものでもそうだが、

風化とともにばらばらに

なって、

5ミリ以下になったものを

マイクロプラスチックと

言うのだが、

そういったごみもたくさん

散らばっているのだ。

砂浜にあるだけではなくて、

実は報告によると、今

世界の海はプラスチックの

スープのようになっている

というぐらい、

このプラスチックで汚染

されているのだそうだ。

「そういった漂着ごみを

何とかして少しでもきれいに

していこうよ」

ということで、ビーチクリーン

を行っているのだ。

このように、

フィールドワークを伴う

国際環境会議ということで、

国内外の注目を集めて、

この環境会議が始まってから

宗像、沖ノ島と関連遺産群は、

世界文化遺産にも登録

されたのだ。

その環境会議には、本当に

さまざまな分野の方が

集って来られるのだ。

続きは次回だ

今日はこのくらいにしといたる

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