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当たり前と思っとんじゃ

どうも村田です

現代においてもなお、

その構図は変わって

いないと考えられる

のだ。

ワシントンが真に実現

しようとしていたのは、

『日本的人間』という

書物の排除ではなく、

「日本的人間」として

生きる一人ひとり、

すなわち一億の日本人

そのものをこの世から

抹消しようとする企図

であったのだ。

そのような思想の延長線上に、

本書の焚書という行為が

位置づけられると考えられる

のだ。

さらに、これはあくまで

私見に過ぎないが、本書や

峯太郎に関する評伝を含む

一連の文献に目を通すと、

山中峯太郎という人物が

中国革命などの国際的な

動向と深く関係していた

ことが明らかとなるのだ。

彼のもとには、亡命してきた

中国人をはじめ、インドの

革命家を含む多くの活動家が

関わっていた事実が確認できる

のだ。

このような背景も、本書が

危険視された一因であった

可能性は否定できないのだ。

例えば本書に描かれている

一場面において、山中氏が

新聞記者として上海に滞在

していた際、

中国の革命家や左翼の人物ら

としばしば激しい議論、

あるいは衝突をしていた様子

がうかがえるのだ。

このような言動から推察

するに、当時、彼は現地に

おいて「危険人物」

と見なされかねない存在で

あった可能性があるのだ。

一方、米国の資料館などを

調査しても、山中峯太郎の

名が「要注意人物」として

多く登場するわけではなく、

米国側にはさほど警戒

されていなかったとも

見受けられるのだ。

しかしながら、中国側、

とくに左翼勢力との接点に

おいては、

何らかの形で米中間に

情報のやり取りがあり、

中国側が

「上海には危険な右翼がいた」

と報告した可能性もあると

考えられるのだ。

すなわち、山中氏の存在が

米国当局に注目される

きっかけは、

中国左翼勢力からの

情報提供による

「中国ルート」

であったのではないか、

という仮説が成り立つのだ。

山中峯太郎がなぜ消された

のかというと、思想的な

側面と当時の政治状況が

影響しており、

彼は右派として見なされ、

左翼勢力によって排除された

ということがあるのだ。

なるほど、というところで

また、話を伺っていて思った

のだが、

ワシントンが人間を嫌いだ

という話を聞くと、アメリカ

について語る際、

ワシントンがまるで悪の

組織のように描かれる

ことに気づくのだ。

そのような印象を受ける

という点が興味深いのだ。

ワシントンはテロの総本山

といっても過言ではないのだ。

一方で、

ラルフ・ウォルドー・

エマソンについて研究して

いたのだが

エマソンが大好きであり、

彼のような昔のアメリカ人

のなかには、

自然や人間に対して優しい

眼差しをもっていた人びとが

いたと感じているのだ。

しかし、残念ながら

ワシントンにはそのような

人物は存在しなかったのだと

思うのだ。

アメリカ南部出身であり、

ラルフ・ウォルドー・

エマソンの本をよく読んで

いたが、

やはり彼は外国人のように

感じられたのだ。

エマソンは非常に北部らしい、

概念的に語る人物だと思う

のだ。

南部にはそのような概念的

な考え方はなく、むしろ

現実的な視点が強いのだ。

南部はこの世しか見えない

場所で、歴史が死んでくれない。

奴隷制度をはじめとする

暗い歴史がすぐそばにある

ように感じられるのだ。

そのため、エマソンのように

宇宙や概念について考える

ことは、われわれには

馴染まないし、

むしろ危険だと肌で

感じていたのだ。

北部の人びとは、例えば

概念ばかりを考えていて、

目の前で

ネイティブアメリカンの

虐殺を平気で行ったのだ。

このように目の前の人間の

おこないを見るだけでも、

まったく異なる国であると

感じたのだ。

ワシントンが残念ながら

北部に乗っ取られ、われわれ

アメリカ南部出身者のみならず

全人類の敵だと思っているのだ。

たいへん興味深い点で

つまり、GHQが単に日本を

狙ったのではなく、

世界規模での思想戦の一環

として、日本が潰された

という感覚が非常に良く

伝わってきたのだ。

そういうことを当たり前の

ことと思っているだろう

ワシントンでは、

他者を虐殺することが当たり前

だと考えていると思われるのだ。

続きは次回だ

今日はこのくらいにしといたる

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