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答えたんじゃ

どうも村田です

石原莞爾(かんじ)に

ついて語るには、2つの

面からの考察が必要に

なってくるのだ。

軍人・作戦家としての

一面と宗教家としての

一面なのだ。

ただし、彼の内面では

この両者は別個のもの

でなく、

渾然一体として調和

しあった1つの統合体と

なっているのだ。

宗教家としての

石原莞爾(かんじ)は、

国柱会の田中智学との

出会いを通じて、

日蓮宗法華経の教えに

深く帰依したのだ。

『最終戦争論』

で彼が展開した世界戦争

の予言は、

その背景に宗教信仰が

支柱となっているのだ。

いわく、仏滅後正法の

1,000年が経過し、さらに

像法の1,000年が経過し、

それから末法の500年の

時代に入って、世界は

混乱に明け暮れるという

のだ。

こういった宗教的な信仰は、

これは極めて非科学的で

論理的な説得力に欠ける

という人々の批判に対して、

石原は明快に次のように

答えているのだ。

「『最終戦争論』は

決して宗教的な説明を

主とするものではない。

この論は私の軍事科学的

考察を基礎とするもので、

仏の予言は政治史の大勢、

科学・産業の進歩とともに、

私の軍事研究を傍証する

ために挙げた一例にすぎない。

戦争は、人類の有する

あらゆる力を瞬間的に最も

強く相互運用するもので

あるから、

その歴史は文明発展の

原則を最も端的に示すもの

と言うべきである。

また、戦争は多くの

社会現象の中で最も

科学的に検討しやすい

ものではないだろうか」。

今紹介した石原莞爾

(かんじ)の言葉は、

これはまさに彼の面目躍如

たるものがあるのだ。

彼の戦争論が、膨大な資料、

文献を渉猟(しょうりょう)

しながら、

軍事的・科学的考察を

基礎に据えて、彼の

天才的な頭脳によって

打ち立てられたものなのだ。

例え彼の内面的な

精神生活の背後に

法華経の信仰があろう

とも、

われわれはそれとは距離を

置いて、1つの純粋に

軍事学的な思考対象として、

彼の思索の跡を十分

論理的にたどることが

できるのだ。

世界的に名を成した

偉大な科学者であると

同時に、

熱烈な宗教信仰の持ち主

であるような例は数え

上げたらきりがないのだ。

ニュートンといえば、

イギリスの生んだ

最大の物理学者・数学者で、

その名声は科学の歴史の

中でさんぜんと光り輝いて

いるのだ。

しかし、ニュートンが

キリスト教の神学者で

あって、

熱烈な宗教信仰を

抱いていたという一面は、

世間にはあまり知られて

ないのだ。

ニュートンがあの

有名な万有引力の法則

や微分積分の研究に

没頭したのは、

聖書についての彼自身の

解釈の正しさを証明する

ためだったのだ。

石原莞爾(かんじ)の

『世界最終戦論』は、

それが世に出てから

80数年経ったのだ。

その後の歴史の経過を

見れば、彼の予言が

必ずしもすべて的中

したわけではないのだ。

彼が述べた

「これから30年後に

最後の決勝戦が始まり、

その戦争は

20年続いて50年以内に

世界が1つになるだろう」

という予言は的中

しなかったのだ。

そして終戦直後に

彼の指摘した

「近い将来、第三次

世界大戦が始まるだろう」

という予感も的中しては

いないのだ。

しかし、こういった

長い期間を対象とした

マクロ的な予言は、

正確な年数を言い当てる

ことはおよそ不可能であり、

その点は石原自身

前もって断っている

ことなのだ。

だが、少なくとも

短い数年間単位の

ミクロ的な予言に

関しては、

彼の頭脳はまさしく

天才的な冴えを示した

のだ。

とりわけアメリカとの

戦争に突入して以降は、

刻一刻と移り変わる

戦況を見据えながら、

彼の下した予言は、

ほぼ百発百中的中した

と言ってもよいのだ。

戦争の末期になって、

ある人物が

「閣下の戦況に関する

予言は実によく的中

しますが、

閣下はそうしたものを

感ずる特殊な頭脳を

お持ちなのですか」

と尋ねたのに対して、

石原は

「自分は白を白と見、

黒を黒と見るだけだ。

君たちは白を白と見る

ことができないから

日本が負けるのだ」

と答えたと言うのだ。

続きは次回だ

今日はこのくらいにしといたる

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