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解釈できんじゃ

どうも村田です

「明石1人で満州

20万人の軍隊に匹敵する」

と、絶賛しているのだ。

どういう意味かというと、

明石工作というのは、

ペテルブルクを中心

とした

ロシア東部で、

ロシア工作で政情不安

を起こした結果、

本来主戦場となった

満州に送るべき兵隊を

送れなくなったのだ。

当時は20万人の兵を

送ると言われていたのだが、

これができなくなった、

明石が政情不安を

起こしたために20万人の

兵隊が送れなくなったから、

「明石1人の活躍で

20万人の軍隊に匹敵する」、

こうドイツの皇帝は絶賛

したということなのだ。

実際にこのドイツの

皇帝ウィリアム2世は、

第一次大戦でロシアと

戦ったのだが、

その時スイスに亡命

していたレーニンを

ロシアに送り込むという、

そういう作戦も成功させて

いるのだ。

またアメリカでは、

『日露戦争全史』

というものを書いた

ウォーナー夫妻はこう

言ってるのだ。

「東郷平八郎や大山巌は、

ロシア艦隊や地上軍を

撃破しましたが、

明石は心臓部に攻撃を

加えた。いわゆる政権の

中枢に攻撃を加えた」

というように指摘して

いるのだ。

いずれにしても、この

明石の活躍は、日本の

諜報(ちょうほう)史に

残る金字塔と言っても

過言ではないと思うのだ。

ご承知だと思うのだが、

陸軍中野学校というのを

第二次大戦直前に日本軍は

設立したのだ。

なぜ設立したかというと、

この明石工作を成功例

として踏襲したのだ。

明石のような秘密戦士を

養成するという目的で

陸軍中野学校が誕生したのだ。

つまり、明石流の

諜報(ちょうほう)の極意、

「謀略は誠なり」

誠実さを持って謀略を

行うのだということは、

中野学校の精神として

ずっと受け継がれた

ということなのだ。

そして、この中野学校では、

明石の手記『落下流水』

を実際にテキストとして

教えたそうなのだ。

ここで強調したいのは、

第二次大戦中に北欧で

ヤルタ密約をスクープ

した小野寺信(まこと)

さんという方がいるのだ

中立条約を破ってソ連が

参戦してくるという

超ど級の情報をスクープ

したのだが、

この小野寺さんや、

そしてインドを中心に、

アジアの植民地支配からの

解放に尽力した

F機関の藤原岩市さんら、

彼らがこの明石工作を

お手本にしたのだ。

つまり、現地のロシアに

じゅうりんされた、

ロシアに支配された

北欧のバルト3国や

ポーランドの人たちの

独立を助けるという形で、

独立を支援するという

明石のインテリジェンス

を踏襲して、

第二次大戦中も日本陸軍

は成功を収めているのだ

ということを少し強調して

おきたいと思うのだ。

「何だ、手前みそで

日本は明石工作のことを

評価しているんじゃないか。

日本だけが評価して

いるんじゃないか」

と思われるかもしれないが、

実はそうではないのだ。

第3国のイギリスの、

しかもインテリジェンス

学で大変権威のある

研究者が2007年に論文を

発表しているのだ。

スコットランドの名門の

グラスゴー大学という

ところがあるのだが、

グラスゴー大学の

アレックス・マーシャル

という教授は、

2007年に

「敗戦後、ロシア軍

参謀本部は敗戦教訓を研究

して、明石工作が敗れた

要因の1つ」

というふうな結論づける

論文を発表しているのだ。

つまり、

「明石工作にロシアは

敗れたんだ。ロシア自身

が敗因研究をした結果、

明石工作に敗れた

ということをロシアが認

めた。認めた結果、

その後、強固な

防諜(ぼうちょう)と

海外工作の重要性に気付いて、

その後、20世紀の世界

に冠する監視国家となった」

というふうに、これを解説

しているのだ。

つまり、ロシア軍が

明石工作を、小国と

あなどっていた日本に

敗れた要因の1つと

認めたということなのだ。

これはイギリスの研究者が、

「ロシアが明石工作を認めた」

ということで、

非常に価値のある研究発表

だというふうに思うのだ。

つまり、明石工作に、

血にまみれたロシアが、

1930年代、スターリンの

ソ連によって日本に

ゾルゲ工作というのを

仕掛けたのだ。

これはいわば日中戦争

が泥沼化したり、

それによって日本が

南進による日米衝突という、

本来日本とアメリカは戦争

をしなくても良かったのだが、

そういう日米対決という

ことを引き起こしたわけ

なのだ。

これはインテリジェンス

によって政治中枢の政治

を動かすという政治戦争

という観点で、

ゾルゲが日本の中枢に

対して行った工作は

明石工作に酷似して

いるのだ。

つまり、明治の日露戦争

で明石にやられたロシア

がソ連となって、

昭和の時代にゾルゲ工作

でリベンジしたと、

こう解釈することが

できるのだ。

続きは次回だ

今日はこのくらいにしといたる

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