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知り尽くしたんじゃ

どうも村田です

「楯の会」

の会員諸官の隊内生活に

ついてなのだ

朝6時の起床ラッパで

1日が始まるのだ

点呼を受けた後は

駐屯地1周の駆け足

なのだ

上半身裸体で、七生報国

(しちしょうほうこく)

の日の丸の入った鉢巻き

をキリッと頭に巻き、

元気よく

「1、2、1、2」

と歩調を合わせて、

2ないし3キロメートルの

軽いランニングから1日が

始まるのだ

朝食後、訓練出発準備が整うと、

8時の朝礼までの約 30 分間は

「間稽古(まげいこ)」

という体力錬成が始まるのだ

内容は腕立て伏せ、かがみ跳躍、

腹筋、胴回しなど、体を鍛える

内容が盛りだくさんだったのだ。

日によっては服装点検があり、

不備なところが見つかれば

バディと共に罰ゲームがあり、

腕立て伏せを指摘1点につき

10 回課せられていたのだ。

彼らは朝礼終了後、訓練の

ため現地に出発しているのだ。

これが彼らに課せられた日課

だが、誰一人として愚痴を

言う人はいなかったのだ。

レンジャーの体力調整なみに

鍛えられている印象を私は

受けたのだ。

滝ヶ原駐屯地で教育訓練を

受けた楯の会の会員、

それから三島由紀夫について

なのだ

彼らは熱心に教育を担当して

くれる教官、もしくは助教教官

に対して、本当にいつでも感謝の

意を述べていたのだ。

滝ヶ原自衛隊にすごく愛着を

感じ、それから

「素晴らしい自衛官が

こんなに多いのか」

ということを常に話していたし、

彼の書籍の中でもそれは

うたわれているのだ。

そして、

「滝ヶ原駐屯地は第2のわが家だ」

とまで言い、

「富士学校はわれの母校である」

とも言ったのだ。

先生は富士学校の幹部上級課程の

教育を履修して、私が聞いた

ところによると、

先生は

「何で自衛隊だけがあんな

素晴らしい教育をやっているのだ?」

と聞かれたそうなのだ。

その内容は何かというと、正しい

状況判断ということなのだ。

「これが娑婆(しゃば)ではない」

と、はっきり申されていたのだ。

「こんな素晴らしい、戦術教育の

中の正しい状況判断ということを

多くの皆さんに習っていただいたら、

それはもう日本も大きく変わるだろう」

というようなことを話していたのだ。

本当に私なども自衛隊を定年になって、

この正しい状況判断がいかに自分を

有利な方向へ導いてくれているか

ということを感じているのだ。

判断が正しいということは、人生を

間違わない方向に行けるということ

なのだ

先生はそういうふうにして、

「富士学校は自分の母校である。

滝ヶ原駐屯地は第 2 のわが家である」

とまで、はっきりと申しているのだ。

実は、その滝ヶ原自衛隊が発行

している『たきがはら』という

新聞があるが、

その新聞に彼が投稿しているので、

それを紹介するのだ。

三島先生がどれだけ自衛隊を愛し、

自衛隊を心配していたかというと、

本当にその当時は社会も国も、

自衛隊を放ったらかしていた

みたいな感じだったのだ。

ひどい人たちはどういうことを

言っているかというと、

「おまえたちは税金泥棒だ」

という言葉を聞いたことがあるのだ。

だから、防大の1期生から 10 期生

ぐらいのまでの人たちは本当に

悔しい思いをしたと私は思うのだ。

あってはいけないことなのだ。

この機会に言わせてもらうけれど、

幹部候補生学校へ入校すると2泊3日

の100キロ行軍があるのだ。

30キロの荷物を背負って阿蘇の

外輪山を登り下りするのだが、

2月なので雪が降っているのだ。

かんじきなどもなく、要するに

半長靴という靴にわらを巻いて

30キロの荷物を背負うのだが、

滑って転ぶのだ

疲れに疲れ果てているから、

なかなか起き上がることができない

という、大変苦しい行軍なのだ。

それをやり遂げて駐屯地に

帰ってくるわけなのだ。

私たちは訓練が終わったわけだから、

演習場から車が迎えにきてホッと

できるかなと期待しているのだけれど、

駐屯地までの3キロ、4キロを

クタクタの中で歩かされるのだ。

衛門の近くでは、協力会の皆さん

や厚意のある人たちがみんな

「よく頑張ったね」と声援を送って

くれるのだ。

その中で、私の耳に聞こえてきた

言葉が1つあるのだ。

子ども連れのお母さんがいて、その

お母さんは子どもに向かって

「ねえぼく、勉強しないと

ああいうふうになるのだよ」

というようなことを言ったのだ

本当に希望に燃えて幹部候補生学校

入校して、これから自衛隊を指揮

して頑張ろうという者に対して、

それがどれだけ若い幹部候補生

たちの心を傷つけるか、そういう

ことが平気であらゆる所で行われて

いたと私は思うのだ。

三島由紀夫は、自衛隊のそういう

マイナス面も含めて

「すべてを知り尽くした」

「気の毒でしょうがない」

と、この新聞の中に書いているのだ。

続きは次回だ

今日はこのくらいにしといたる

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