どうも村田です
自分さえもうければ
社員の首を切ってもいい、
あるいは社会が、国が
どうなってもいい、世界が
どうなってもいい、
要するに経営者と、
それから株主の利益を
最優先するやり方、
これがアメリカを中心
とする世界をここ30年
ずっと覆ってきたのだ。
これに対する反省なのだ
こういう話があるのだ。
2008年、リーマンショック
が起こったのだ。
それを引き起こしたのが
アメリカの投資銀行なのだ
一番有名なのが
ゴールドマン・サックス
というのを聞いたことが
あるかと思うのだ
それから
リーマン・ブラザーズ、
これは結局この時、倒産
したのだ。
大変な問題を起こした
ゴールドマン・サックスの
CEO、すなわち
最高経営責任者がその前の
年に手にした1年間のボーナス、
これが問題になったのだ
77億円で倒産した
リーマン・ブラザーズの
CEOが、その前の年に
受け取ったボーナスが66億円
なのだ
べらぼうな金額で
これほどのボーナスを手に
しておきながら、自分は
もうけておきながら、
世界的金融危機を
引き起こしたこの投資銀行の
1、2が
ゴールドマン・サックスと
リーマン・ブラザーズで
大批判を浴びたのだ
そして、こういう投資銀行を
救うために、アメリカ国民の
税金が2桁の兆単位で投入
されたのだ
大問題なのだ
さすがにこれではダメでしょ
ということでその年に出た本
で衝撃を受けましたのが、
『強欲資本主義ウォール街の自爆』
という本なのだ
著者は神谷(みたに)秀樹と
言い、かつて
ゴールドマン・サックスで
働いていた人なのだ
そこから独立して事業を
やっている、すごい人なのだ
その人はこう言うのだ。
かつてそこにいたものだから
内部事情をよく知っているのだ
こう言うのだ。
「ウォール街の強欲度の水準、
欲深いその水準は、われわれ
日本人が日本人社会の中で
考える強欲度の感覚より3乗か
4乗のレベルにあると
知るべきである。」
3乗か4乗
3倍、4倍の間違いでは
ないのだ。桁が違うのだ
「今やこうした風潮が
アメリカ全般のものに
なっている」。
もうこれは20年近い前の
話なのだ
いわゆる格差ということが
ずっと言われてきたのだ
CEOと一般社員の収入格差は
この時代、ここ30年間で、
それも40倍から約500倍に
拡大しているのだ
40倍でもすごいと思うが
1桁上がり、500倍に拡大
しているのだ
これは大きな企業の場合
で小さな企業はこんな格差
はないと思うけど、大企業
になると500倍なのだ
一番上の人と一般社員の
格差が大格差なのだ
要するに経営者、株主が
ガバガバ稼ぐ、もうける、
社員はぐっと低いのだ
いわんや社会や国や
そんなものはそれが
どうなったって構いはしない、
こういうわけなのだ
こういう貧富の格差が最も
激しい社会に今やアメリカ
はなっているのだ
この傾向は、今改まったか
と言うと、依然として
変わってないのだ
神谷(みたに)さんは、
「日本も格差、格差という
ことを言われている。
しかしながら、日本は
それほどじゃない」
と言うのだ
アメリカ発の強欲資本主義
が世界を席巻している中に
あって、その悪影響が最も
少ないのは日本だと言うのだ
「これでも日本経済はまだ
取り返しのつかぬところまで
至っていない。いまだ多くの
日本人の中には、利他」
利他というのは「俺が、俺が」
ではなくて、他人を利する
ということで
「利他の心が残っている。
日本人は日本人たる心を
取り戻し、伝統的価値観に
立ち、世界経済の手本を
示すべし」
こう言っているのだ
こんな本を読んで、非常に
教えられたのだ。
なぜいまだに日本人の心の
中に利他の心が残っている
のか。
それは渋沢栄一のような
優れた経済人経営陣が少し
前まで日本に存在したから
なのだ
明治、大正、昭和の
この3代に渡って、
「経済経営はこうあるべし」
ということを示した最高の
お手本が渋沢栄一だったと
思うのだ
続きは次回だ
今日はこのくらいにしといたる