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慈悲、愛情なんじゃ

どうも村田です

「自分は渋沢家を

富ませようと思ったら、

日本一の富裕者にする

ことができた。

しかし、自分はそう

しなかった。自分の利益

を第一としないで、国家

社会の利益を第一とする

公益主義に自分が

立ったからだ」

非常に立派なのだ。

だから、お金はあまり

たまらなかったと聞いたら、

誰でも

「そんなはずないだろ。

渋沢さん、相当のお金を

ためたに違いない」

と普通は考えるのだ

それは三井や三菱に比べると

たまらなかったという意味

なのだ

桁が1桁、2桁少ない

という意味なのだ

しかしながら、渋沢は

500の企業の株主をして

いるから、それ相当の

お金は多分持ってるのだ

それはすごい金額なのだ

そのお金を、これは後で

最後に書くが、晩年は

社会公共福祉事業に

どんどんどんどん出して

いるのだ

随分ためたのだ。ためた

けれど、それを社会に

還元してるのだ

これも非常に立派なところ

だと思うのだ

このようにして、渋沢は

近代日本の躍進において

必須不可欠、

これはどうしても必要だと

思われる経済と産業の発展

のため、大局に立って企画者、

それから組織者、方向指示者

として、近代日本経済の2人と

ない卓越した司令塔の役目を

果たしたのだ

これはどんなに評価しても

評価しすぎではないと思う

のだ

当時言われた言葉で

事業を興すにあたって、

いかに渋沢が必須不可欠の

人物であったかということで、

「1にも渋沢さん、2にも

渋沢さん、3にも渋沢さん」

と言われたそうなのだ

また、渋沢さんは実業界の

千手観音、観音様というのが

あるのだ

日本の庶民が一番信仰して

きたのがこの観音様なのだ

観音にも千手観音というのが

あるが、千手観音というのは

千の手を持つ観音様なのだ

なぜ千の手を持つかというと、

千の手を持って強いもの、

不幸な人、病気な人を救うから

なのだ

多くの庶民から仰がれた

観音様の代表が千手観音だが、

渋沢は実業界の千手観音、

そう言われたそうなのだ

さて、次にこれが人生の

5回目の転身であったわけ

なのだ

渋沢の経済経営の根本の

精神ということなのだ

いかなる精神をもって

この経済経営をやり抜いたか、

その話に移るのだ

渋沢の経済経営のやり方を

一言で言うと、道徳と経済の

一致という言葉に尽きるのだ

渋沢栄一の伝記はかなりの

数に及んいるのだ

とりわけ、ここ近年は非常に

たくさん伝記その他が出て

いるのだ

また、渋沢さんは随分著作を

出しているのだ

有名なのは『論語と算盤』

等があるのだ

その渋沢の伝記の草分け、

古典的な書とされている

『渋沢栄一』と題する本だが

吉川弘文館という人物ものを

出す有名な出版社があるのだ

そこで経済学者の土屋という方が、

随分昔に亡くなっていて、30年、

40年前に出た本だが

渋沢の経営理念、信念は

こうでしたということを

言っているのだ

「渋沢の指導精神の根本理念は、

道義」、道義というのは

「道」と「正義」の「義」

正しい道というような意味で

「道義を至上命令、第一主義

とするものであり、営利の追求

も資本の蓄積も道義に合致する

ものでなければならぬとした

のである。

いわゆる道徳経済合一説である。

従って、渋沢は、営利の追求、

資本の蓄積のためには特に

手段を選ばんと考えることは

できなかった。

その手段はあくまで道義に

一致するものでなければならぬ。

仁愛」仁愛というのは愛情

慈悲、愛情なのだ

「仁愛の人情にもとらぬ」、

「もとる」は反対するという

ことで

「仁愛の人情にもとらぬもの

でなければならぬというのが

渋沢の考え方だ」と、

このように渋沢の経営精神に

ついて述べているのだ

何ゆえに今渋沢が見直されて

いるのか、評価されているのか

ということなのだ

それは結局、今日(こんにち)

の経済経営のあり方に対する

反省なのだ

今、世界を覆っている経営の

やり方、それはアメリカ流の

資本主義なのだ

アメリカは何だかんだ言っても

世界一の超大国なのだ

軍事的にも、そして経済的にも、

何だかんだ言っても世界一なのだ

そのアメリカ流の経営に

大きな問題があることは、

今さら言うことではないのだ

この20年、30年前から2008年

に世界的金融危機、

リーマンショックがあったこと

承知だと思うのだ。

その時、特に言われたのだ。

なぜこういうことが起こったか

というと、アメリカ流の

経済経営が、簡単に言うと

倫理道徳のかけらもない、

いわゆる市場原理主義、

あるいは株主資本主義、

あるいは金融資本主義、

こういう資本主義を

強欲資本主義だとか、

あるいは

ハゲタカ資本主義と呼ぶ、

人がいるのだ。

要するに営利追求、

私利私欲のためには何を

やってもいい。

罪の意識をあまり持たない、

そういう経営なのだ

続きは次回だ

今日はこのくらいにしといたる

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