Share

  • Add this entry to Hatena Bookmark

本腰を入れるべきなんじゃ

どうも村田です

「居候三杯目にはそっと出し」

という諺があるが、防衛駐在官は

「外様」であるため、 経費の要求

はし辛い立場にあるのだ。

経費を外務省から支給するのは良いが、

あらかじめ「防衛駐在官枠」を防衛省

・外務省の合意のもと防衛駐在官に

「金額を明示」してもらいたいのだ。

なお、「機密費」を貰った最初の

防衛駐在官ではないかと思うのだ。

そんなものが存在することすら

知らなかったのだ。

ある官庁出身のキャリア官僚が、

民間業者のトラブルを解決して

リベートを貰っていた疑惑が発覚し、

彼が貰っていた「機密費」の枠を

「⚪︎⚪︎武官に支給しなさい」という

柳健一大使の英断が下されたのだ。

外務省が財務省から配分される

防衛駐在官用の「機密費」を

外務官僚がネコババせずに、

防衛駐在官に渡すべきであるのだ。

さもなければ、経費は防衛省から

防衛駐在官に直接支給する枠組みに

変更すべきであるのだ。

防衛駐在官時代には、防衛駐在官から

送られた公電(防衛情報)は、外務省経由

で防衛庁に伝えられていたが、相当な

遅れが常態化していたのだ。

この積年の弊害は、平成一五年五月七日

に防衛庁と外務省の間で締結された

「防衛駐在官に関する覚書」により

防衛駐在官の防衛情報は、

「従来通り外務省を経由」するものの、

「自動的かつ確実に伝達」するように

なったのだ。


第二は、防衛駐在官の人選と任期の

延長で、防衛駐在官の一部の人選は、

情報収集する上で適任者というよりも

〝箔を付ける〟目的の人事が行われた

のではないかと思うのだ。

防衛駐在官によるヒューミントを強化

するためには〝第二の明石元次郎〟や

〝第二の小野寺信〟になり得る人物

特にその気概を有するものを選定

すべきであろう。

その具体的な選抜方法は研究・

工夫する必要があるのだ。

人選は努めて早い段階(3・2尉の頃)から

行い、長期にわたり教育し、準備する

必要があるのだ。

次に、任期であるが、現行では

3年間なのだ。

これを四~八年に延長する方法や、

防衛駐在官補佐官(三年)を経験した後に、

防衛駐在官(三年)にするなどの方法が

あるのではないだろうか。

情報活動は腰を落ち着けて中長期的に

継続する必要があるのだ。

ただし、長期勤務させる場合は、

定期的に「適性」と「実績」を評価し、

「成果を出せない不適格者」は早々

に排除することも必要なのだ。


韓国の防衛駐在官時代、米陸軍の

韓国駐在武官のマッケニー大佐(仮名)

は韓国における語学研修の後に韓国の

陸軍大学で学び、

武官補佐官を三年、

武官を三年勤務したのだ。

なお、夫人は韓国人であったのだ。

前任者のジョーズ元大佐(仮名)は、

退官後も韓国に留まっていたのだ。

恐らく、現役時代に培った人脈を

生かして、ヒューミントを継続して

いたものと思われるのだ。

第三は教育なのだ。

韓国の防衛駐在官に赴任する際の

教育は防衛庁も外務省もおざなりで

形骸化した内容であったのだ。

在任間に書いた公電原稿の写しを

防衛駐在官教育担当の陸上自衛隊

小平学校に寄贈しようとしたが、

逆江田校長(仮名)は官僚的な思考の

持ち主で、「秘文書の管理が問題」

との口実で受け取りを拒否したのだ。

これでは、幾多の防衛駐在官が得た

貴重な教訓・資料などを後継者の

ために継続的に蓄積するシステムは

構築できないのだ。


政府は、諜報(スパイ)の制度を

本格採用する以前に、防衛駐在官や

情報収集担当の外交官の能力向上に

本腰を入れるべきなのだ

続きは次回だ

今日はこのくらいにしといたる

Share

  • Add this entry to Hatena Bookmark

Follow Me