どうも村田です
あけましておめでとうございます
このブログを読んでくれる
読者の皆様には良い1年に
なります様祈念いたします。
「2050年にCO2ゼロ」
という、できるわけがない
目標になったのだ
では、CO2を出すと
どれだけ気温が上がるのか。
そして2050年にCO2を
ゼロにすると、一体どれだけ
気温が下がるのか。
これはすごく簡単な話だから、
ぜひ覚えていただきたいのだ
まず「CO2を出すと、
気温が何℃上がるのか」。
これはあくまでIPCCの
モデルが正しいことが前提だが、
「CO2を1兆トン出すと
0・5℃気温が上昇」
するのだ
次に、日本の年間のCO2
排出量は10億トンだが、
これを30年後にゼロにすると、
どれくらい大気温を下げる
のか。
計算すれば概算を求められるが、
たったの0・0075℃
なのだ
この温度差を体感できる人は、
やはりいないのだ
さらに言うと、日本は
世界全体の3%しかCO2を
出していないのだ
対して、中国は30%、
アメリカは14%も出して
いるのだ
そんなわけだから、CO2削減
問題はかなりむなしいもの
なのだ
ここからは少し、CO2を
減らす技術、太陽光の話を
したいと思うのだ
太陽光パネルとはどういう
ものかというと、国土交通省は
「150万円の太陽光パネル
を設置しても、15年で元を取れる」
と言っているのだ
ただし、この金額には
いろいろな補助金が入って
いるのだ
設置すると「元が取れる」
というだけで、太陽光発電の
本当の価値はそれほど高く
ないのだ
どういう意味かというと、
火力発電所、送電線、自宅が
あるわけだが、自宅の屋根に
太陽光パネルを載せれば
火力発電所をなくしても
いいのかというと、それは
できないのだ。
太陽光で発電できるのは
晴れている日の昼間だけだが、
電気は曇りの日も夜間も使用
するし、
送電線だって常に必要だから
なのだ
となると、せいぜいが
火力発電の燃料費分ほどしか
節約できないのだ。
これがすごく少ない金額で、
50万円程度なのだ
では、なぜ150万円の
パネルを買った人が
「元を取れる」かというと、
残りの100万円を国民が
負担しているからなのだ
このしわ寄せがたまりに
たまってきたために、
2012年度からは
「再生可能エネルギー賦課金」
として電気料金への上乗せが
始まっているのだ。
各家庭の負担額はというと、
世帯当たり年間1万円ほどに
なるのだ
ちなみに、負担額は実際には
世帯当たり年間6万円くらい
なのだが、差額の5万円を企業が
負担しているのだ。
ということは、我々の給料が
減ったり物価が上がったりして、
結局は世帯が負担している
ことになるのだ
次は少々、重い話をするのだ。
今、日本政府は「GX実行会議」
というものをしているのだ。
「GX」とは、政府いわく
「産業革命以来の化石燃料
中心の経済・社会、産業構造を
クリーンエネルギー中心に移行
させ、経済社会システム全体の
変革を行う」というもので、
「グリーントランス
フォーメーション」
の略なのだ。
これまで「脱炭素」
「CO2をゼロにする」
と言っていたものを、
「GX」に言い換えたのだ
この中身がまた、
すごいのだ
官邸が第1回からの議事録を
公開しているのだが、
まず
「10年間で150兆円の
投資を官民で行う」
と書いてあるのだ。
ということは、脱炭素に
1年当たり15兆円の投資を行う
わけなのだ
15兆円といえば、
「GDPの3%」に相当するのだ
最近、防衛費を「GDPの2%」
にすると大騒ぎしているが、
実は脱炭素のために使おう
という金額の方が大きいのだ。
150兆円の内訳をさらに見みると、
金額が一番大きいのが
「再生可能エネルギー」の31兆円
なのだ
そのほかにもいろいろなものが
書かれているが、とにかく
ものすごい金額なのだ
政府はこれをどうやって
進めようとしているかというと、
「規制・支援一体型投資促進策」
と書いてあるのだ
これは要は、太陽光パネルを
導入した時と同じことで、
まず規制の形で導入し、その後
支援として補助金を入れていく
のだ。
その時にこの「GDPの3%」を
ガンガン投資するのだ
その上で、さらに
“GX経済移行債”という、
いわゆる“環境目的の国債”
を累積で20兆円分発行するのだ
発行した国債の償還のために
行うのが、
「カーボンプライシング」
という、またよく分からない
カタカナ用語なのだ
これは実質的に、CO2排出
に税金をかけることを意味
しているのだ。
再生可能エネルギー賦課金
と同じようなもので、中身は
増税なのだ。
それから、
「排出量取引をして、排出権を
国が売ることで民間からお金
を取る」とも言ってるのだ
この
「カーボンプライシング」
は累積20兆円の予算だから、
20年かけてやれば毎年
1兆円の計算なのだ。
しかし政府は
「グリーン成長戦略の一環」
と言うものの、増税によって
経済成長など起きるはずが
ないのだ
増税して所得が増えない
景気がよくなる道理が無いのだ
大体、日本政府はこの10年
というものずっとグリーン
成長、グリーン成長と同じ
ことを言い続けてきたが、
うまくいったためしが
ないのだ。
2009年には鳩山政権が
「グリーン成長戦略を推進する」
として太陽光発電を大量導入
したために、
軒並み電気料金が高くなって
しまい、経済成長どころでは
なかったのだ。
それを何倍もの規模にしたもの
が、この政府の「GX」なのだ
続きは次回だ
今日はこのくらいにしといたる