どうも村田です
千田氏は戦前の日本は
侵略戦争をし、
侵略戦争であるがゆえに
従軍した将兵は道義心、
倫理観を喪失して
「半狂人」となり、それを
しずめるために従軍慰安婦が
必要になった、と述べるのだ
しかし、これは事実として
証明されてないのだ。
千田氏が頭に描いた構図で
読み進めていくうちに感じる
のだが、
千田氏は人間を「半狂人」とか
「悪代官に責められる庄屋」
とかの表現に括って、
人間性の複雑さというものを
顧慮しないのだ。
自分が考え出した鋳型に、
自分が拾った証言や事実
(かどうか不明な記述が多々)
を嵌め込んで見せているのだ
韓国国内では、
日本大使館前をふくめ
京畿道高陽市、慶尚南道巨済市
などに、
韓国系市民団体のはたらきかけ
で全米6カ所に「慰安婦碑」や
「慰安婦像」が建てられてるのだ
それらに刻まれた碑文にほぼ
共通するのが「性奴隷」という
表現と、
「20万人が強制的に連れ去られた」
という記述なのだ
「日本の軍・官憲によって
朝鮮の若い女性が20万人も
強制的に連行されて慰安婦に
された」
という虚偽を世界に広げたのは、
千田夏光、吉田清治と、
この2人の著作や証言を
積極的に取り上げて権威づけした
朝日新聞
という批判も、事の経緯を
単純化した物言いではあるが、
国連のクマラスワミ報告や
マクドガル報告、
米下院の対日非難決議などに
これらが根拠として採用された
経緯をたどってみると、
その因果関係に合理的な
説明が可能なのだ
もちろん、ここにわが国政府の
摩擦回避のための事実棚上げの
禍根(河野談話など)や、
人権派弁護士のイデオロギーに
傾斜した反日活動などを重ね
合わせてみることが必要なのだ
千田氏の
『従軍慰安婦』の内容に戻ると、
慰安婦の数についてこんな
記述があるのだ
〈冷厳なる数字としてこんにち
示し得るのは、元ソウル新聞
編集局副局長で現在は文教部
(文部省)
スポークスマンを務めておられる、
鄭達善氏が見せてくれた一片の
ソウル新聞の切り抜きだけである。
そこには一九四三年から四五年まで、
挺身隊の名のもと若い朝鮮婦人
約二十万人が動員され、
うち“五万人ないし七万人”が
慰安婦にされたというのである。〉
挺身隊と慰安婦の混同に
ついては、日韓両国ともに
誤認であることの理解が
多少深まってきたと思うが、
世界に拡散した「慰安婦20万人」
という数字の出処はこのあたり
のようなのだ
日本統治時代の朝鮮半島の
人口は、それまで一千万足らず
だったのが約2500万人に
増えているのだ
総人口2500万として、
その内の20万ということは、
老若男女合わせて125人に
1人を慰安婦にしたことに
なるのだ
約半分は男性だから、
全女性の約60人に1人が
慰安婦?
「そのために日本軍は
12歳の少女まで慰安婦にした」
と韓国はいうのだが
そんなことが現実に可能
だろうか。
これは今日の人権問題でないのだ。
問題の本質は、日本が
併合時代の朝鮮半島で、
国家として計画的に軍・官憲を
動員して大勢の若い女性を
無理やり慰安婦にし、戦地の
慰安所に送り込んだかどうか
なのだ
つまり
慰安婦はいた
強制連行ではない
と言うことなのだ
日本では昭和33(1958)年に
売春防止法が施行されるまで
公娼制度があったのだ。
事実としては、売春が合法
だった時代の戦地に民間
業者が経営する遊郭があり、
そこで朝鮮人(当時は日本国民)
慰安婦が働いて報酬を得ていた
ということなのだ
当時は日本も朝鮮半島も
貧しかったのだ。
貧困が原因で若い女性が
「身売り」することは
珍しくなかったのだ。
そのことを今日の人権観に
引きつけて非難しても
筋違いというほかないのだ
で、20万人という数字の
虚構なのだ
実は、現代史家の秦郁彦氏に
よってこの数字が誇大で
あることは平成10(1998)年
に指摘されているのだ
秦氏は、政府が集めた
二百数十点に及ぶ公式文書
を調べ直すとともに、
それ以外の外務省資料や
警察統計などにも当たった
うえで、慰安婦の総数は
1万数千人と結論づけたのだ。
内訳も、大部分を占める
とされた朝鮮人女性は
2割程度で、
日本内地の女性の方が多く、
秦教授はそれまで
「慰安婦総数は6万~9万人で、
7~8割は朝鮮人」
と推計していた自説を訂正した
のだ
秦氏はほかにも、
「戦地慰安所の生活条件は平時
の遊郭と同じレベルだった」
「慰安婦の95%以上が
故郷に生還した」
「軍を含む官憲の組織的な
『強制連行』はなかった」
「元慰安婦たちへの生活援護は、
他の戦争犠牲者より手厚い」
などの事実が調査で確認
されたと発表したのだ。
30年以上も前にこうした
指摘がなされていたのに、
なぜマスメディアにも
政治にもこの数字は顧み
られなかったのか。
この発表を大きく報じたのは
産経新聞くらいで、発行部数は
朝日新聞の約4分の1という
情報量の圧倒的な差もあった
のかも知れないが、
それ以上に、慰安婦問題に
ついて、謝罪や補償のあり方
などをめぐる政治的議論
ばかりが先行し、
事実の究明がなおざりに
されてきたということでは
ないかと思うのだ
大部数の新聞や地上波の
テレビが、こうした問題を
いかに先入観や固定観念
(東京裁判史観)
でとらえているか、
いかにそこから踏み出さない
かを歯がゆく思いながら
こんにち海外の慰安婦像の
ニュースを見るたびに、
気分は「日暮れて道遠し」
なのだ
それでも
「諦めない限り敗北はない」
と信じて行動するのだ
続きは次回だ
今日はこのくらいにしといたる