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入り込んどんじゃ

どうも村田です

マレーシアのケースは

マレーシアを植民地化した

イギリスがマレーシア人を

統治するために海外から

華僑、そしてインド人の

印僑を流入させたのだ。

華僑に商売をさせて

ビジネスを一手に握らせ、

次に印僑にお金の計算、

金融をやらせたと言われて

いるのだ

その結果、土着の

マレーシア人と華僑と

印僑が互いに相争うように

なり、

イギリスは彼らが争った

ときに、調停を求めて

「お願いします、親分

助けてください」

と言いに行くのがイギリス

白人のところになるという、

支配と従属の構造を作ったのだ。

あれはマレーシアで非常に

うまく機能したというふうに

言われているのだ

一方アフリカのルワンダの

ケースでは、旧宗主国の

ベルギーがツチ族とフツ族の

対立をどこかで扇動したために、

1994年、わずか100日間の

間に100万人近い人々が

殺されてしまったという

ルワンダ虐殺事件が起きたのだ。

一方マレーシアと似たような

ケースで、フィジーという

南太平洋の国があるが、

ここももともと土着の

フィジー人がいたところに

イギリスが印僑を大量に

入れてきたから、

フィジーの経済界で力を

握っているのはインド系が

多いというふうに言われて

いるのだ

これが現在、今日もなお、

いわゆる民族問題とか

国内の治安問題とか

社会問題に各国で大きな

ネガティブな影響を与えて

いることが多いと言われて

いるのだが、

これはすべて分断されて

支配、統治されていた

植民地時代の遺産であって、

それがまだ今日もわれわれ

21世紀の人々を世界中で

苦しめている面があると

いうふうに思うのだ

この分断統治というものだが、

もともと欧米人というのは

狩猟民族だが、

同時に家畜を飼っていたり

しているから、例えば動物同士、

互いにけんかをする性質を

利用し、

牧羊犬を使って羊を囲い

こんでまとめるなど、

そういうことをするのが

非常にうまいわけなのだ

これをさらに一歩進めて

理論化したのが、

マコーリー主義と言われる

ものなのだ

イギリスの政治家であり

歴史家でもあった

トーマス・マコーリー

1800年に生まれて1859年に

59歳で亡くなった方だが、

実はインドの植民地政府に

勤務していたことがあるのだ

そしてインドの高等教育に

おけるインド古典文学研究を

完全に追放し、授業や研究を

すべて英語で行うことを

主導したのだ。

この言葉を変えてしまう

ということが支配をする

といううえでも同化政策と

いううえでも非常に役に

立つわけなのだ。

このもともと持っている

歴史文化、文学、伝統、

そういうものを破壊する

ということも統治をする

うえで非常に重要で効果的

な方法であるのだ

マコーリーはインド人を

より効率的に支配する

ためには、

インド人の血と褐色の

肌を持ちながらイギリス人

の思考や意見やモラルや

知性を持つ人間を

作らなければいけないと

いうふうに主張したのだ。

つまり日本でいうならば、

アメリカ帰りのアメリカ

かぶれの日本人をたくさん

作るということなのだ。

まさにこれを理論化

したのがマコーリーで

あったということなのだ

これはすなわち、教育を

通じて優れた植民地統治者

の文化を現地に導入する

ことで、

植民地における非支配層の

意識を完全に変革していく

ということなのだ

土着文化を消滅させる

ための政策、これが

マコーリー主義となって

いるわけなのだ

その一方でその教育は

どうするかというと、

欧米の思想を語る

象徴的な人間をリクルート

して教育支援をするという

ことに尽きるわけなのだ

少し皮肉っぽく言ったが、

日本の識者と言われる

人たちの中にも実は

こういったタイプの人間が

非常に多くて、実際に

過去何十年もの間、

飽きずこりずにテレビで

連日のようにアメリカの

優位性を語っている

というような人たちも

たまにいるのだ

「アメリカではどうだ、

アメリカではこんなことが

ない、欧米ではこんな

ことがない」

とか言っているのを

たまにわれわれも

テレビで聞くことが

あるかと思うが、

「欧米がこうだ」

というとすぐに

「そうか」と思って

しまうのだ。

これはわれわれが

マコーリー主義に

負けている、

まさに影響を受けている

というふうに思って

しまうのだ

おかげさまで日本は

今日でもアメリカを

下から見上げる癖が

ずっとついてしまって

いるのだ

「まさかアメリカさんが

そんなことするはずがない、

アメリカではこうしている、

何している」。

これは山本宗平さんが

書いていたと思うのだが、

マッチの付け方一本に

しても、日本人がマッチを

つけるとアメリカ帰りの人が

「それは正しいマッチの

付け方ではない、マッチは

アメリカではこうやるのだ」

といったという話があり、

その方はそれを批判していた

のだが、まさにそういう

考え方なのだ

アメリカがすることで

あればすべて正しい、

というようなことはまさに、

マコーリー主義の残滓が

われわれの頭の中にすでに

入り込んでしまっている

証拠ではないかと思うのだ

続きは次回だ

今日はこのくらいにしといたる

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