どうも村田です
今までの歴史を見てみれば、
完全にわれわれは思想的にも、
領土的にも、政治的にも
分断統治されてきた、
封じ込められてきた
ということなのだ
そのことを考えたうえで、
これから日本をどうして
いくのかということを
日本人全体が考えなければ
いけないテーマだと思ってるが、
まずは目を覚ますことなのだ
われわれは封じ込めている
側ではなく、
封じ込められている側なのだ
ということなのだ
まず世界を牛耳るアメリカ
というふうに少し毒々しい
言葉を使ったが、
牛耳るというのは別に、何も
アメリカだけがやっている
わけではないのだ
これからは中国が世界の
多くを牛耳っていくような
時代になっていくのだろう
と思う人が多いわけであり、
実際に中国もそういう動きを
しているわけなのだ
かつてはローマ帝国、
大英帝国といろいろな国々が
世界を牛耳ろうとしてきた
わけだが、
世界を牛耳る、つまり統治を
するという手法が今まで
どういうふうにして伝統的に
行われてきたかというと、
対象国を分断して統治する
というのが統治の基本と
いうことになっているのだ
分断して統治するという
手法は実は過去500年間、
世界各地で植民地を作って
異民族を支配してきた
欧米諸国が非常に得意と
する手法なのだ
戦略的に重要であり、
かつ魅力的な資源を有する
国や集団を統治する際に
使用されてきたのだ。
日本がやった分断統治は、
まだまだかわいいもので
あるけれど、
例えば江戸時代でいうならば、
士農工商とそれ以下に分けた
という、
それもある意味1つの
分断統治ではないかな
と思うのだ
つまりこういうふうにして
分断統治をするというのを
世界的に、異民族や違う文化
にも当てはめてうまくやって
きたのが欧米諸国だ、
ということなのだ
その最初の目的はまさに
支配される側の結束を
分断していくということ
なのだ
当然のことだが、人間はやはり、
1人よりも2人、2人よりも4人、
4人よりも8人の方が力を発揮
するのだ
物理的な力のみならず、
あらゆるアイデアが湧いて
くるわけなのだ
まず最初に行われることが、
この支配される側の人たちを
分断していくということなのだ
例えばインドのケースを見ると
人種、宗教、地域の差異で分割
した集団を互いに反目させるとか、
統一させないというようなことが
行われてきたのだ。
パキスタンの独立などもそうで
パキスタンは人口と領土が
大きいインドを大国化させない
ために、戦後、イギリスの仲介に
よってイスラム教徒のパキスタン
とインドを分けたのだ。
するとインドとパキスタンは
ずっとカシミール地方の戦争
領土問題等を含めて紛争を
繰り返すことになるから、
エネルギーがそこで消費されて
いき、大国化の足を引っ張る
ということになるのだ
インドネシアのケースだと、
大東亜戦争のときに日本軍が
進駐するまではオランダが
500年近く支配をしていたが、
オランダがしていたことは
スラバヤやジャワの人々を
1つのインドネシア国民として
まとめずにバラバラにしておいた、
ということなのだ
なぜかと言うと、一緒にして
しまって言語や教育を統一
したりしてしまうと、
彼らインドネシア人の
ナショナリズムが目を覚まして、
一気にオランダを排除する
だろうということが想定される
からなのだ
だから彼らは、互いの言語を
通じなくさせる状態にしたまま、
生活レベルを下げたまま、
しかも情報も遮断して、
どこの人たちがどういう
生活をしているのか、
それから
「自分たちは同じインド
ネシア人なのだ」
という意識を持たせない
ということで、まさに
分断して統治をしていたのだ。
これに対して日本は
インドネシアに侵攻して
わずか9日間でオランダ軍を
駆逐した後に、
東京都庁の課長クラスから
いろいろな大学の先生も含め
いろいろな人間を
インドネシアの現地に入れ、
教育と役所の官僚システムと
PETA(ペタ/祖国防衛義勇軍)
と言われる軍隊を作って、
初めてインドネシア語を
統一してインドネシア人の
意識を1つにまとめたのだ。
これがインドネシア独立の
根本となったわけなのだ
オランダはこれを恐れていた
から、インドネシアを500年間
ずっと押さえ込んできたのだ。
しかしわずか3年、オランダ
がインドネシアを留守にして
いた間に、
インドネシアは日本の
影響によって自分たちは
インドネシア人であるのだ、
ということに目覚めて、
それからイギリス軍と
一緒に逆上陸をして、
植民地化を目指した
オランダと徹底的に
戦ったのだ。
その間に約2,000人の
元日本兵が戦後日本に
帰れるにもかかわらず、
帰らずにインドネシア人と
一緒にオランダ軍と戦って、
そのうち約1,000人の
日本人がインドネシア
独立のために命を落とした
という歴史があるのだ
昭和24年まで続いた戦いだが、
これはまさに日本が指導した
反植民地闘争という側面も
あったのではないかと思うのだ
ちなみにインドネシアは
現在1つの国であるが、やはり
いろいろな部族というか、
民族があり
大体イスラム教徒の多い国
だが、パプアニューギニア
の隣、国境を接している
インドネシアのパプア地方に
行くと、そこに住んでいる
人たちはアフリカ黒人に似た
ような真っ黒な肌と
大きな鼻とチリチリの髪の毛
を持った、いわゆるパプア人と
言われる人たちがいるのだ
彼らはキリスト教徒なのだ
一方こちらはアジア系の顔を
した人たちで、いわゆる
インドネシア人でイスラム教徒
なのだ
一方バリなどは、ヒンドゥー
の影響があるのだ
インドネシアにとって一番の
潜在的脅威というのは、
日本が支援して作った
インドネシアという統一
意識が実はまだそれほど
強くない所があるのでは
ないかということなのだ
だからアチェで独立分離運動
が起きたり、パプアの方で
分離運動が起きたりして、
いつでも中でバラバラに
なってしまう可能性がある
のだ
それが今のところの
インドネシアの弱点では
ないかなと思っているのだ
続きは次回だ
今日はこのくらいにしといたる