どうも村田です
2011年の11月の段階で、
アメリカ政府は、すでに
日本のTPP参加を検討する
時間が限られていて、
もう待てないと言ってきた
のだ
そして覚えているが、当時、
バスに乗り遅れるな論が
台頭したのだ
「このままだともう乗り
遅れてしまう、最初に
交渉に入っておかないと、
後で決められないのだから」
と、民主党も自民党も
ずっとその調子だったのだ
特に民主党はこの調子で
しかし、あれからいまだに
待っているではないか
という話なのだ
その中で一番の問題は何か、
ご存知の通りなのだ
もう釈迦に説法だと思うが、
ISD条項ということなのだ
これは米韓FTAでも入っていて
ちなみに米韓FTAをやったときに
オバマ大統領は、
これでアメリカ人の雇用が
5万人、確保され、生み
出されたと言っているのだ
つまりそれは韓国国内で
雇用が5万人なくなった
ということなのだ
このISD条項、つまり国民や
市民の総意で民主的に決定
されたことを、
一私企業が訴えて、莫大な
費用を負担させて、裁判で
争う経済システムということ
なのだ
いつも懸念していたのは、
TPPを日本がのんだ場合、
日本の国民皆保険がまず
狙われるのだ
そうすると3年か4年かけて
アメリカの巨大な保険会社、
何とかラックとかいろんな
ものが来るのだ
それで日本が数年間TPPを
締結した後に、これを民間に
やらせなかった結果、
「われわれは、例えば
10兆円の利益を失いました、
その分を返せ」
と言ってきて日本が訴え
られた場合、
日本は世界銀行の傘下にある
国際紛争仲裁センターか何かの
ところに、その審理が上がる
わけなのだ
ここは一審制で、しかも3人の
判事は、名前の公表されてない
3人のアメリカ人判事なのだ
そこで決めたもの、しかも
密室で決めたものが一審制で、
日本がもし負けてしまったら、
日本はおそらく10兆円を
そこの企業に払うことに
なるのだ
しかも一審制なので上告も
できないし、国際条約だから
従わなければいけない、
そういうのがISD条項なのだ
つまりわれわれの国民で決めて、
長年われわれが総意で国民の
全員のために、
富める者も、貧しき者も
最低限の生活ができる
というもののために
やってきた保険が、
一私企業が1本紙をやって
訴えたおかげで、その背後に
いるアメリカの超腕利きの、
白を黒といいくるめ、黒を白と
いいくるめるのにたけた人たちが、
それで飯を食ってる頭のいい
人たちが作った
ペーパー1枚でひっくり
返されてしまうのだ
そういうのがISD条項の本質
ということなのだ
これは2011年、12年ぐらいに
一時期議論になったけれど、
それからピタッとやんだのだ
メディアが言わなくなったのだ
そしてラチェット条項なのだ
これは歯車という意味だそうだが、
加盟国が、例えば条約締結後に、
これはちょっとやりすぎだろうと、
弊害があるだろうということで、
新たに自国に有利な規制を導入
しようとしたりとか、
もしくは、一抜けたとしようと
してもこれはできませんよ、
ということなのだ
これに関しては、
日米修好通商条約とか、
あそこら辺の関税自主権とかで
日本はすごく苦労したはずなのだ。
江戸幕府が結んだあれで、
ものすごく日本人は不平等条約
で苦しんだのだ
これを取り返すのに何十年
かかったのに、これまた
やろうとしてたわけなのだ
今もうほとんど言われていないが、
当時この交渉は徹底した秘密交渉
であり、国民にも非公開だったのだ
政治家もほとんどこれを
読んだことがなくて、
4,000ページか5,000ページ
あると言われていたのだ。
その要約版も翻訳間違いが
たくさんあって、重要な
こういう係争問題のところは
さらっと流してあって、
しかも締結されてから
今度TPPは締結してから
4年間、国民に原則非公開なのだ
そんな秘密条約があるだろうか、
これはわれわれの知る権利の
侵害でもあるのだ
でも一部の政治家が集まって、
それで4年間非公開で、
われわれは知ることができないのだ
4年経って、何かむしり
取られてから、気が付いたら
こういう文書があったのだ、
「ではやめようか」
といっても、ラチェット条項
でもう戻れないのだ
われわれはそんなものを
支持していたわけなのだ
バスに乗り遅れるなと
一生懸命やっていたわけ
なのだ
そして、TPPは安全保障問題
ですと言われませんでしたか
ということなのだ
野菜とか米を売るのが何で
安全保障問題なのかと思うのだ
確かにアメリカにとっては
これは安全保障問題なのだ
なぜか。
キッシンジャーは、
この世にあるすべてのものは
兵器であると言ったのだ
食料も兵器、つまり日本に
食料をどんどん売りつけて
日本がアメリカ産の食料に
依存するようになって、日本が
言うこと聞かなかったら、
それをプッと止めてやれば
日本は言うことを聞かざるを
得ないのだ
それが兵器なのだ
でも日本は、そんな力が
あるだろうか。
ないのだ。
日本がTPPを兵器にする
のではなくて、兵器に
されるのだ
そういうことが分かって
いないのだ
それから中国包囲網という
話もあったのだ。
でも、中国も入ったらいいな
とアメリカが言っているわけ
なのだ
話が違うのだ
TPPで牛丼が一杯100円に
なるのではないかという
話があったのだ
100円になると嬉しいか。
100円の牛丼を食べて、
そのためにこんなことを
やるのか
と言う話なのだ
続きは次回だ
今日はこのくらいにしといたる