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当然なんじゃ

どうも村田です

なぜ、PB黒字化目標が

間違いなのか。

そもそもPBとは何なのか。

順を追って、解説するのだ

まずは、経済成長という

言葉だが経済成長とは

GDP(国内総生産)が

拡大することなのだ。

では、GDPとは何なのか?

我々は、生産者として財

(モノのこと)やサービスを

生産し、

それらを顧客

(家計・企業・政府・外国など)

に「貨幣を支出してもらう

(=買ってもらう)」ことで

所得を稼いでいるのだ。

これが、いわゆる実体経済なのだ

実体経済において、生産、支出

(あるいは「需要」)、所得の

三つは必ずイコールになるのだ。

そして、国内の生産の合計

こそが「国内総生産」、

つまりはGDPなのだ。

とはいえ、生産、支出、所得

の三つはイコールであるため、

実はGDPとは国内の生産

の合計であり、

支出の合計であり、所得の

合計でもあるのだ。

経済が成長する、つまりは

GDPが増えるということは、

実は実体経済において国民の

所得が拡大していくことを

意味するのだ。

もっとも、日本は1997年に

経済がデフレ化して以降、

GDPが全く成長しない国に

なってしまったのだ。

結果的に、国民が貧困化

するのはもちろん、世界に

おけるプレゼンスをひたすら

凋落させていっているのだ

それでは、なぜ日本は

デフレに陥ったのか。

簡単なのだ。

バブル崩壊後に、

政府(橋本龍太郎政権)が

消費税増税、公共投資削減

といった緊縮財政を強行した

ためなのだ。

我々は働き、財やサービスを

生産し、顧客に支出して

もらうことで所得を稼ぐのだ。

稼いだ貨幣を持って、今度は

我々が顧客側に回るのだ

我々が手にした貨幣で財や

サービスを買うと、別の

生産者に所得が生まれるのだ

もっとも、我々が支出に

使う貨幣は、必ずしも

所得から調達されるとは

限らないのだ。

銀行から融資を受け、支出を

しても構わないのだ。

例えば、企業が生産している

製品の需要が拡大している

すると、企業は新たに工場を

建設し、生産量を増やそう

とする(何しろ、儲かる!)。

とはいえ、その時点で企業に

十分な資金がなかった場合は、

どうなるだろうか。

工場建設を諦めるのか? 

とんでもないのだ。

銀行から貨幣を借り、工場

建設という名の「設備投資」

をすればいいのだ。

一般の家計の住宅投資にしても、

銀行から住宅ローンを借りて

投資をするケースがほとんどなのだ。

そもそも、銀行から貨幣を

借りて投資し、生産量を増やし、

利益あるいは便益を得ることは

資本主義の根幹なのだ。

企業が貨幣を借り、自らの

利益のために投資しても全

く構わないのだ。

というよりも、それこそが

資本主義なのだ。

もっとも、

「貨幣を借り、支出する」

という経済行為には、問題に

なるケースがあるのも確かなのだ。

土地や株式など、資産の

「値上がり益」を目的に貨幣を

借り、購入する経済行動なのだ。

すなわち、投機なのだ。

資本主義経済の成長のため

には、貨幣を借りてでも

投資をする必要があるのだが

とはいえ、

「資産の値上がり益

(キャピタルゲイン)」

目当てに、貨幣を借りて

支出されてしまうと、

国民経済が「バブル化」

する可能性が生じるのだ

ちなみに、英語で投資は

インベストメントなのだ。

それに対し、投機は

スペキュレーションと呼び

まさに、1985年以降の

日本は、

このスペキュレーションが

爆発的に拡大し、経済が

バブル化したのだ。

例えば、1千万円の土地が、

来年には2千万円になると

「確信した」ならば、

誰でも借金してでも買う

だろう。

皆が「土地の価格が上がる」

と信じ、借金をして土地を

買うと、地価は実際に

上がっていくのだ。

それを見た他の人までもが、

「土地の価格が上がる」

と考え、借金をして購入すると、

土地の価格がひたすら

上がっていくのだ。

これが、バブル膨張の

プロセスなのだ。

残念なことに、実体経済と

乖離した資産価格の上昇は、

やがて打ち止めになるのだ

具体的には、購入した

資産からの果実(利益)

が金利を下回ると皆が

思った瞬間に、一斉に

「売り」が始まるのだ。

資産の叩き売りが始まると、

今度は皆が「このままでは

損をする」との確信から、

保有資産の売却に走るため、

ますます資産価格が下落して

いくのだ。

これが、バブル崩壊の

プロセスなのだ。

問題なのは、バブルが

崩壊し、購入した資産

価格が暴落したとしても、

資産購入の際の借金は

消えないことなのだ。

当たり前なのだ

銀行から1千万円の貨幣を

借り、土地を購入し

バブル崩壊で、土地の価格が

100万円に暴落してしまった。

とはいえ、別に銀行から

借りた1千万円の借金が消え

るわけではないのだ。

バブル崩壊後の企業や家計は、

所得として稼いだ貨幣から、

銀行への返済に回る金額を

増やすのだ

銀行融資の返済は消費でも

投資でもないのだ。

つまりは、誰の所得にも

ならないのだ。

バブルが崩壊すると、国民が

借金返済を増やすため、その

国は消費や投資という

「需要」が減るのだ。

そのタイミングで、政府が

増税や支出抑制といった

緊縮財政を強行したら

どうなるか。

当然ながら、さらに需要が

減るのだ。つまりは、

生産者の所得が激減するのだ。

すると、所得が減った

生産者が顧客側に回った際に、

「カネがないから買えない」

という話になってしまうのだ。

続きは次回だ

今日はこのくらいにしといたる

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