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日本の使命なんじゃ

どうも村田です

日本の外交の

だらしなさに

ついても

強く危惧しているのだ

3つの国、日本と

アメリカとイギリス、

これが世界の3大国で

けれど、

「まず平和を勝ち得、

欧州、米国、東亜と」

日本を中心にした東亜だが、

「この3集団の連盟が

できた時、初めて真の

世界平和が来るであろう」

ということを言ってるのだ

「この考え方というのは、

今に通じないかな」

という気がするのだ

例えば、

アメリカは非常に

大きな国で、今もある

わけだが、

この場合の欧州というのは

EUなのだ。

そしてアジアというのは

ASEANで

そうすると、日本とASEAN、

その3つの極、これが

お互い相携えることが

できれば、

世界は平和になるのでは

ないかという考え方が、

彼にあるということなのだ

ある意味では、これは

昭和7年、8年で書いた

ものだから、世界全体を

よく見ている部分があるな

という気がするのだ

第7では、

「軍と国民が一体になること、

これが日本の国防の重点である」

ということを言ってるのだ

まさにナポレオンが始めた

徴兵制、そして

第一次世界大戦で明らかに

なった国民国家というか、

国民を巻き込んだ国家間

同士の戦争というものを

見据えているのだ

そういう戦争というものを

見ていると、軍隊というもの

はどうあらねばならないか

ということがここにはっきり

書いてあると思うのだ

だからこう言っているのだ

「もとより、子細については

その他にも軍部、言い換えれば

軍部というよりは、むしろ国民の

一員として不平不満の起こる

原因なしとは言えまいが、

まず第一に全国民からこの

国防上、軍部が自信をもって

奉公しうるという保証と

理解を与えてもらいたい。

要するに、われわれ軍人が、

徴兵制だから、一般庶民からも

兵隊さんが来るわけだが、

「われわれ軍人が日本に、

要するに国家に対して奉仕

するんだ。そのことを奉仕

し得る国家であるということ、

そういう保証と、それから

理解というものを国民に

持ってもらいたいんだ」

ということを言っている

わけなのだ

これは何か今の自衛隊と

近いところがあるような

気がしないでもないのだ

要するに、国民の理解が

なければ、自衛隊も仕事が

できないのだ

それが防衛であれ災害派遣

であれ、国民の理解が

なければ何もできないのだが、

それと同じことを既に

この時に言っているのだ

なぜこの時にこういうこと

を言っているかというと、

大正時代というのは軍と

いうものが国民から非常に

バカにされた時代だったのだ

軍服を着て電車に乗ると

「邪魔だ」と言って

蹴飛ばされる軍人がいた

ぐらいなのだ

当時はサーベルで、将校は

サーベルを差していたのだが、

そのサーベルが

「邪魔だ。音がうるさい」

とか言って一般庶民から

怒鳴られたりするような

ことは、

普通に起こった時代で、

軍人、将校が自宅から

出勤するに当たって

「軍服を着たくない」

と普通の和服で出勤する

なんてこともあった時代

なのだ

昭和30年代、40年代、

今もそうなのだろうか。

自衛官が私服でもって

部隊へ行くのだ。

部隊に行ってから

着替えるのだが、それと

似たようなことがあった

時代なのだ

そういうことを彼は

大正時代によく知って

いるから、

「国民の理解がなければ、

国民の保障と理解がなければ、

われわれ軍隊というのは

軍部というものは

やっていけないんだ」

ということを強く言って

いるのだ

これなどもなかなか

面白い発想だと思うのだ

第8は、これも後の

大東亜戦争に通ずる

発言があるのだが、

「世界は欧州だけのもの

ではない。日本はアジアの

先導者にならねばならない」

ということを、彼は強く

訴えているのだ

こういう発想は、われわれ

現代の日本人が戦後、

第二次世界大戦、

大東亜戦争が終わって

日本としては負けて、

それでアメリカ主導の

戦後の世界というものを

われわれは見てきたのだ。

世界史の授業というのを

高校でやったと思うが、

あの授業は今もそうだと

思うが、

やっぱり観点は

ヨーロッパ史観なのだ

例えば

特にアメリカそうだが、

例えば

アメリカ大陸発見、

「コロンブスがアメリカ

大陸を発見した」

というようなことも言うが、

アメリカ大陸には

コロンブスが来る前から、

ネイティブアメリカンは

住んでいたわけなのだ

けれど、そういう発想は

全部消してしまい、

「コロンブスが

アメリカ大陸を発見した」

あるいは世界の地域でも、

全部

「世界はヨーロッパを中心に

してものはどう動いている」

というふうに見ている

わけなのだ

日本は戦前もそういう

傾向は強かったけれど、

今はなおさらそうした

欧米中心史観によって、

われわれも世界史を

見ているのだが、

「そうではないんだよ」

ということを彼はこう

言っているのだ

「世界は欧州だけの

天地にあらず、米国

のみの地球でもない。

アジアにある皇国日本は

アジアと欧米とを相互して」

要するに相携えて、

「世界文化の発展に寄与

すべく、ここにアジア先導

の大任を全うしなければ

ならない。

公明正大、仁愛にして

他を廃せず、勇断武侠を

もって国際に処し、

行動を一貫するは、

昭和日本の対外使命である」

ということを言っているのだ

続きは次回だ

今日はこのくらいにしといたる

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