どうも村田です
紀元2600年ちょうどは
何と言うかというと、
下二桁が00なのので、
陸軍の場合にはこれを
100として、一〇〇式と
したのだ。
一〇〇式輸送機という
のがあり、一〇〇式
機関銃というのもあるのだ
これに対して海軍は
下二桁ではなく下一桁
だけ取って零としたのだ。
従って、有名なゼロ戦は、
2600年、昭和16年に型式
認定された艦上戦闘機
という意味で、
正しくは
「零式艦上戦闘機」
と言うのだ
この艦上というのは
「航空母艦から発着できる」
という意味なのだ
ちなみに、戦後の自衛隊は
西暦の下二桁を取って10と
年を省いてるのだ
だから、64(ロクヨン)
式小銃、89(ハチキュウ)
式小銃、74(ナナヨン)
式戦車、90(キュウマル)
式戦車、
あるいは10(ヒトマル)
式戦車というふうに言うのだ
話を戻し
昭和6年に満州事変が
勃発し
翌7年には第一次世界大戦、
五・一五事件、満州国建国、
昭和8年には国際連盟の脱退、
昭和9年には満州国が帝政に
移行したのだ
昭和10年には相沢事件、
昭和11年には二・二六事件、
そして昭和12年には支那事変
が起こり
まさに激動の時代で、
陸軍は昭和13年に大改革を
行なうことになるのだ
この昭和13年から始まった
大改革は、前年に勃発した
支那事変が大きな原因なのだ
支那事変は「事変」と
言ってるが、実際は戦争で
なぜ戦争なのに事変と
言ったかというと、当時の
アメリカには、昭和10年、
1935 年に施行された中立法
という法律があり
「戦争をしている国には
武器や軍事物資を輸出しない」
という規定があったのだ
これを回避するために、
あえて「事変」と言って
「戦争ではない」としたのだ
しかし、実質的には戦争で
政府が昭和12年11月に
日露戦争以来となる大本営を
設置することになるのだ
大本営というのは、陸軍と
海軍が一緒になって作戦を
する場所という意味なのだ
それまでは陸軍参謀本部、
海軍軍令部というのがある
のだが、それを合体して
大本営にするのだ
では、昭和13年から始まる
陸軍の大改革について説明
するのだ
師団の機動性を高めるために、
それまで2個連隊で1個旅団、
2個旅団で1個師団と説明した
けれど、
これを3個連隊で1個師団に
改編したのだ。
旅団は軍傘下の独立旅団と
しては存在したけれど、
師団の下位部隊、師団の下に
いる旅団としての下位部隊
としてはなくなったのだ
この結果、それまでの
1個師団の定員は減ったけれど、
その分、師団数を増やすことが
できたのだ
その点、機動性を高めた
ということになるのだ
ここで、歩兵連隊の規模に
ついて説明すると
連隊というのは連隊によって
違うのだが、平均的な連隊の
場合は連隊本部、
それに12個の中隊、3個の
機関銃中隊によって構成
されるのだ
今、連隊本部と書いたが、
旅団以上は司令部と言い
旅団司令部、師団司令部、
軍司令部、方面軍司令部、
総軍司令部と言い、
連隊以下は本部と言うのだ
連隊本部、大隊本部なのだ
中隊からは本部とは言わず
中隊は指揮班と言い
小隊以下はそういうものは
ないのだ
1個連隊は順番に12個の中隊と
3個の機関銃中隊によって
構成されているのだ
中隊は順番に第1中隊から
第12中隊まであり
第1から第4中隊までが
第1大隊、第5から第8中隊
までが第2大隊、
第9から第12中隊までが
第3大隊
そして、それぞれの大隊に
機関銃中隊があ
第1大隊にあるのは
第1機関銃中隊、
第2大隊にあるのは
第2機関銃中隊、
第3大隊にあるのは
第3機関銃中隊なのだ
これは本来の編制だが、平時は
このうち各大隊の末尾の中隊で
ある第4中隊、第8中隊、
第12 中隊が欠となってるのだ
機関銃中隊も、3つではなく
1つだけになっていて、
連隊に直属するのだ
だから、本来は12個中隊・
プラス・3個機関銃中隊の
15個中隊なのだが、
平時は10個中隊で編制されて
いることになるのだ
中隊は約200人で
機関銃中隊は約100人なのだ
それに連隊本部などがあり、
平時の歩兵連隊は約2,000人
なのだ
それが戦時編制となると欠の
5個中隊が埋まるので、
一気に3,000人になるわけなのだ
まず連隊長がいて通常は大佐
なのだ
次に連隊付中佐がいて
これは「連隊付中佐」と言い
「副連隊長」とは言わないのだ
副連隊長は、
「副連隊長」とは言わずに
「連隊付中佐」と言い
各大隊には大隊長がいて
大隊長は普通少佐なのだ
中隊長はおおむね大尉で
まれに中尉がなるのだ
平時は各中隊に3~4人の
少尉と中尉がいて、中隊長と
ともに中隊の指揮班を構成
するのだ
また、中尉、少尉は初年兵
教育係と、2年兵教育係に
担当が分かれるのだ
これらの中尉、少尉は、
戦時は小隊長になるのだ
従って平時には中隊長より
上は存在するが、小隊長以下
はいないのだ
同様に下士官も、曹長、
軍曹、伍長が内務班の班長
として兵の教育を補助し
分隊長はおらず
戦時にはこれらの内務班の
班長が分隊長になるのだ
また、各中隊には給与係
特務曹長と、人事係特務
曹長がいて、中隊の事務を
こなしているのだ
特務曹長は「兵隊の神様」
と言われたのだ
続きは次回だ
今日はこのくらいにしといたる