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大切にすべきじゃ

どうも村田です

逆に今、日本では、

文章1つ、歌1つも、

完全な日本語では

ないのだ

それが私としては

「少し寂しいな。日本の

良さがなくなって

きているな」

ということを感じるわけ

なのだ

だから、日本の良さと

いっても、皆が当たり前

と思っていることが、

私からすると素晴らしい

ことなのだ

それからもう1つは、今は

都会においてはあまり

隣の人ともあいさつを

しないのだ

私が日本に来たころは、

日本の皆さんはほとんど

知らない人でも、

すれ違ったら少し会釈を

するとか、「どちらへ?」

とか、何回も会っているのだ。

それで、

「ちょっとそこまで」

とか言って、別に

「どこそこまで」

と細かいことを言う

必要はないのだ

しかし、同じことを

聞いて同じことを言っても、

そこには人間同士の

コミュニケーションは

成り立っているのだ

そういうことが私は日本の

素晴らしさだと思うのだ

もちろん、そのほかに

1970年代から1980年代に

おいては、世界で私が

集めた本というか、

私が調べた本のタイトル

だけでも100ぐらいあるが

それらは何かというと、

日本という国が先の戦争に

対して、日本は「終戦」と

言うけれども、

われわれは多分「敗北」

だと思っているのだ

ごめんなさい。

敗北して、国が廃虚とか

にされたところから、

わずか25年間で国を

立て直して、

そしてオリンピックを

開催するようになったのだ

その日本の素晴らしさは

どこにあるかということで、

日本についての研究が

盛んになったのだ。

『The Japanese Medical』とか、

『ジャパン・アズ・ナンバーワン』

とか、それらの本は全部日本の

素晴らしさをたたえているのだ

私は、おそらく

『ジャパン・アズ・ナンバーワン』

辺りから、日本人は少し

てんぐさまになったような

気がするのだ

そこから、だんだんと自ら

日本のいいところを全部捨てて、

何となくだが、

「本場アメリカ」とか

「本場何とか」といって、

アメリカのまねをするのだ

まねは、あくまでもまねなので

イミテーションなのだ

まねをすることは大事だが

特に言葉というのは、まねを

するところから始まるのだ

まねをすることは大事だが、

その中でもやはり

クリエーティブで

例えば、国連に行かれたら、

アジア、アフリカの国は

みんな、自分風の英語で

しゃべっているのだ。

日本人は一生懸命で

アメリカ人みたいに発音

しようとしたりするのだが、

僕はそこまでやる必要はないと

思うのだ。ましてや英語を

話すのなら、英語をきちんと

やって、

日本語の中に英語を入れたり、

英語の中に日本語を入れたり、

そういう文化を壊すような

ことは、もったいないなと

いうことを思っているのだ

それからもう1つ、日本の

素晴らしさというのは、

かつては外・内、よそ者・

仲間という意識があったと

思うのだ。

こういう意識は、特に

日本人の同窓生、同級生、

そういう仲間意識を表す

ような言葉がたくさん

あったのだ。

こういうことも日本の良さ

であると思うのだ。

もちろんそのほかに、日本

は科学技術をいち早く取り

入れて、日本は

テープレコーダーを造ったり、

素晴らしいカメラを造ったり、

そういうことは世界中が

認めていることなのだ。

ただ、私が日本について

やはり素晴らしいなと思う

ことは、そういう日本人の精

神的な要素、

潜在的に日本人が持っている

優しさ、そういうことが

日本の良さではないかと

思うのだ。

私が日本に来てもう56年

ぐらいになるのだが、私が

日本に来たころに、風邪を

ひいたら

同級生のお母さんが甘酒を

持ってきて、それに

ショウガか何かを入れて、

「これを飲めば良くなる」

と言ってくれたり、

それから同級生が

「今日は学校でここから

勉強したから」と言って、

帰りに寄って宿題のことを

教えてくれたり、

そういう人間の交流という

のがあったのだ。

今はそういうのも面倒くさい

といって、同じマンションに

住んでいても、同じエレベーター

に乗っても、

お互いにあいさつも

できないような社会に

なりつつあるのだ。

そういうことが、私が日本に

来て感じた日本の良さなのだ

このほかにも日本の

素晴らしいところは

もっともっとたくさん

あるのだ

例えば、日本の場合には

何百年と続いているお店、

そしてお客さんも遠くても、

転勤になっても、

自分の通っているお店に寄って、

お互いに支え合っている

ということも日本人の

素晴らしさではないかな

と思うのだ

とりあえず

「チベット人から見た

日本の良さ」を話したのだ。

もちろん私はチベット人

といっても国籍は日本人に

なったし、

また考え方も多少日本の

影響を受けていると思うのだ

もしかしたら、多分多くの

ことをチベット語よりも

日本語で考えているかも

しれないのだ。

だから、本当に

「チベット人から見た

日本の良さ」ということに

なったかどうかは分からない

けれど、

とりあえず特に若い方々に

「そういう日本があったんだ。

そういう素晴らしい日本が

あったんだ。それを自分たち

も大切にしたい」

というような気持ちに

なってくれればうれしいな

と思うのだ

続きは次回だ

今日はこのくらいにしといたる

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