どうも村田です
出張ってきたのは
どちらの国なのかという
問題なのだ
そして2番目は、戦後
持たされたそうした贖罪意識
というものを含む、
何か説明のできない文化的、
もしくは道徳的な感情を
われわれが持たざるを
得なくなっていることに
ついて、
むしろ自戒して反省しなければ
ならないのは相手国の側では
ないかということを申しあげる
1つの例を書いてみたいと思う
のだ
学校で習った歴史書だけではなく、
1941年12月が開戦ですが、あの
時代を書いた本の中で、
「7月に日本が南部仏印に進駐した
事件をもって、アメリカの意向に
逆らい逆鱗に触れて戦争になった」
と書かれている歴史書が大半で
あることをお考えになったことは
あるだろうか。
大体皆もそう習ってきただろう
と思うのだ
南部仏印、仏印というのは
ベトナム、ラオス、カンボジア
のことであり
仏領インドシナということなのだ
ひどいもので、みんな仏領を
英領と書いているのだ
仏領インドシナというの
が今の3国で
残領インドシナというのが
インドネシアのことなのだ
英領インドシナというのは
シンガポールとマレーシアと
ミャンマーのことなのだ
そういう勝手な名前が付けられ
ているので、そういう意味では
堂々たるものなのだ
それぞれの民族国家の歴史
ではなくて、みんなイギリス、
フランス、オランダなどの領地
だということなのだ
ドイツは、戦争をして
第一次世界大戦を敗れたから、
立ち遅れてドイツ領というのが
ないわけなのだ
それが悔しくて仕方がない
ドイツは、サモアというところ
を取るために暴れるのだ
サモアという島は、アメリカ
とドイツが争うのだ
バカバカしいのだ
アメリカとイギリスが約束
していたにもかかわらず、
遅れてきたドイツは何とかして
挽回したいために乗り込んできて、
ドイツの主権を認めさせたのだ
それが発端で、この小さい王国の
権力を取るためにドイツ、
イギリス、アメリカとの間の
3国の争いになるのだ
そして、3国はベルリンで会合
して、サモアの独立を認めたのだ。
普通ならこれで終わるはずで
あるけれど、帝国主義の時代
というのはそれで終わらないのだ
サモアに内乱を起こして
3国の対立を激化させて、それで
どこの国がやめて棄権し、
どこの国が奪い合うように
参加したか、そして最後に
どこの国がしがみついたかを
申すと、
3国の争いから
「もうやめた、このような
ことで争ったって仕方がない」
と、
真っ先にイギリスが
手を引いてしまうのだ
アメリカとドイツが最後まで
争い、米領サモア独領サモア
というふうに分かれるわけ
なのだ
それが第二次世界大戦まで
ずっとそうで、ドイツと
アメリカの間で2分割するのだ
米領サモア、独領サモアと
地図に出ていたのだ。
妙な話なのだ
昔地図を見た時に
「何だ」と思ったものだが、
いきさつはそういうことで
れっきとした独立国を分割して、
両国がそれぞれの保護国としたのだ
バカバカしいったら
ありゃしないのだ
このサモア分割の出来事は、
アメリカとスペインの戦争の
2年後、ハワイ併合の2年後
の出来事なのだ
アメリカとスペインの戦争と
ハワイの併合は98年だから、
同じ年の出来事なのだ
アメリカの太平洋における
領土拡張活動はサモアから
始まるのだ
そして、この一連のいきさつ
になるのだ
どこの国もさもしいというか
みっともないのだ
それを日本は目の当たりに
見ているわけなのだ
大体、日韓併合の「併合」
という観念は当時流行の考えで、
チェコスロバキアもチェコと
スロバキアの1つの併合なのだ
ハワイの併合というのを見て、
日本政府は韓国との併合
という方式を選んだのだ
韓国なんかと争う必要は
ないから、やめれば
よかったのだ
韓国を保護国にして
しまえばよかったのだ
保護国は責任を負わないから、
利権だけ押さえるということに
しておけば、後々まで問題が
起こらないからかえって
良かったのだ
だって、日本はうんとお金を
出して権利や法律を認めて、
一生懸命韓国の民生のために
努力して、
大損しておいたあと恨まれる
わけだから、下手に手を出して
失敗したわけなのだ
だから、戦後は怖がって
しまって何も手出しをできない
というふうに臆病風に吹かれて
しまっているというのが
今の日本なのだ
いろいろな問題があるのは
分かると思うが、話をもとに
戻して、
1つだけ新しいドラマを
付け加えるのだ
これを第二幕として
書くのだ
この各国の動きを見ていくと
地球上をいくつかの国が支配
して、占領しているのだ
イギリスが27%、ソ連つまり
ロシアが15%、フランスが9%、
アメリカが6.8%、
それに続いてオランダがあったり、
ベルギーがあったりするのだ
フランスが意外と多いのは
アフリカをフランスが
押さえているからなのだ
フランスが意外と多く
これは地球の表面面積に
おける支配地域ということに
なり
よく見ると、アメリカよりも
フランスの方が多いから不思議
なのだ
そして日本は本当に微力な
もので、当時はGNPの競争では
なくて領土が1つの国力の象徴
だったから、
わが国が焦ったということも
あるのだ
小国のまま終わるかという
不安というものもあって、
それをあおり立てたのは
西洋各国であるということは
ご覧の通りなのだ
続きは次回だ
今日はこのくらいにしといたる