どうも村田です
「文化的同一性が形成
されたことは疑い得ない。
そのことは何よりも寛容
なのである。海によって
大陸から切断された
古地理的条件。
古という古い古地理的条件
は必ずしも人種の同一性を
可能にはしないけれども、
生活文化の共通性と連続性を
引き起こす可能性は極めて
高かったと見受けられるだろう」、
これもきちんと用心深く
書いているわけなのだ
必ずしも人種の同一性、
「人種の同一性を」なんて
言うとまたわあわあ騒がれ
るのだ
本当にバカなのだ
続いて稲作の技術の西日本
への伝播とともに弥生時代に
始まり、この同一性が大幅に
壊れたのか、
それとも壊れてないのかが、
今は関係学会の方と相違があるのだ
壊れてなかったという見地なの
だが、しかし、朝鮮半島から
怒涛のごとく入ってきて、
それがこの列島の色を
塗り替えたのだというのは
戦後、また朝鮮好きな学者たち
が騒ぎたててかなり大きな
影響を持ったのだ
稲作は奈良、どこでいつと
言ってもこれはもう縄文時代に
始まっていたのだ
これも学会的にはもう定説に
なっているのだ
初めは「天水田」と言って
水たまりのようなところで
作られていたわけだが、
稲の渡来はもちろんシナ大陸の
南部の方から来ているのだ
これも最近、研究はもう
出し尽くされているのだ
伝播の仕方にはいろいろな
道があったように思うが、
調べてないのでよく知らない
のだ
私たちの精神文化に深く関係が
あるから、森に覆われた湿潤な
この風土は私たちの体質と深く
関係していて、
砂漠の文明とは全く違うもの
であったのだ
なぜ日本人は仏教が好きなのか、
なぜ神社が森に包まれているのか、
等々を考えてもそういう問題に
深く関係があるのだ
日本では農業と言えば稲作が
普通だが、地球上の他の地域
では農業のイメージを決める
のは放牧と牧畜なのだ
向こうで農業といえば
ただの草原があるばかりで
そこでウシやヒツジを飼って
いるというのが、
ドイツでもフランスでも行けば
そういう感じなのだ
スペインの方なんかに行くと、
石の斜面を牧畜のヒツジや
何かが走り回っているのだ
つまり、ついに日本列島に
とっては無関係だった最大の
ものは牧畜と遊牧民なのだ
そして、縄文時代について
日本列島は一面の森林に
覆われていたのだ
東日本は大体ブナの森の広がり、
ほかにナラ、クルミ、
落葉広葉樹林に覆われていたのだ
縄文後期に杉林が拡大し
西日本には早くから杉林があり、
ブナ、ナラが退いて、代わりに
カシ、シイ、クスなどの
常緑広葉樹林、落葉から常緑で
落葉というのは東日本で、
葉っぱが落ちるものなのだ
縄文時代の遺跡の大部分は
東日本に集中しているのだ
理由ははっきりしていて、
食べ物が豊かだったから
なのだ
西日本の遺跡の分布は薄いのだ
これは大変恵まれていたのだ
簡単に言っておくと、
カヤ、オニグルミ、クリ、
トチといった硬い果物なのだ
カツオ、サケ、マダイ、
スズキといった魚、
アサリ、カキ、ハマグリ、
シジミといった貝
イノシシ、シカ、マガモ、
キジといった肉、
ゆり根、山芋、葛、方栗など
の根っこの部分の食べ物、
これがカロリー源だったのだ
クリの栽培というのは
かなり早くから行われていた
のだ
これは野生のクリと違って
形がそろっているという
ところから、栽培が行われて
いたに違いないというような
推論がなされてきているのだ
カキの養殖が行われていたのだ。
カキの養殖は今に至るまで
日本の大事なものだが、早いのだ
そういうことが行われていたのだ。
大和朝廷の成立から現在に
およぶまでの歴史時間の
約5.6倍の長い時間なので、
2,000年×5.6倍の長い時間
こういうその後の日本の歴史に
何らかの形で連続している、
森の住人たちの生きていた
時間があったということなのだ
それを簡単にお見せして
いいのだろうかということ
について、かたくなにこれを
拒否しているのが意外と、
頭の中で受け入れることが
できないでいて、ああだこうだ
言っているのが歴史学会なのだ
どういうことかというと、
「律令」が入ってきたのだ
律令というのは「律」で
要するに中国文明が入ってきて、
律令国家になったときが文明の
夜明けだという考えがあって、
律令が不完全であるときは
まだ野蛮であるということ
なのだ
律令の理解が十分に行き届いて、
ちょうど西洋化と同じなのだ
シナ大陸文明に対しても
100%それを受け入れるか
どうかということで難しい
わけだが、
そこに追いつけ追い越せ
という発想を入ればいつまで
経っても欲求不満で、
いつまで経っても自分のもの
にはならないでいるということ
なのだ
行けば遠のくだけの全く違う
文化であるのにも関わらず、
その違う文化と断念することが
できないのが日本の古代史学者
なのだ
だから知っての通り、
日本の歴史を見ていると
古い時代の日本史は
シナの歴史の付録のように
書いてあるではないか。
アホではないかと思うのだ
これは独立と別の話で
このことは本当に根が深くて、
もしくは教科書問題で
一番悩んだのは戦争の問題よりも
戦争以降の問題、あるいは
自虐史観とか何とかいろいろと
言っていたけれども古代史
古代史の方がもっとひどいのだ
続きは次回だ
今日はこのくらいにしといたる