どうも村田です
人類は一体どういうふうに
動いてきたかということに
ついて、よく言われるのは
アフリカ起源説なのだ
アフリカから人類の原人と
言われる人種が、どういう
わけかは分からないけれど
世界中に分布されたと
言うのだ
その一派がずっと、2つの
道があって、1つは海路、
1つは陸路を通って、
日本列島を横に見て、
シベリアを横切って、
どういうわけだか
ベーリング海峡をよけて、
そしてアメリカ大陸に入って、
南アメリカまで行ったのだ
「これがインディアンと
インディオの祖先だ」
ということを言う人がいて、
というか、そういう学説が
いかにも有力なように言う
のだが、これは全然分かって
ないのだ。
本当かどうかもよく
分からないのだが、
「従って日本人とインディアン
やインディオはつながっている」
と言うのだが、
そんなことを言えばそうで
どこでも人類はつながって
いるのだ
よく分からないのだが、
そういう説もあるという
話なのだ
だから、アフリカ紀元節
ということになると、
「では、日本人はどこから来たか」
ということを今考えても
仕方ないのだが、その分派の
1つが入って来たのだろう
ということになるのだろう
実は日本列島ほど民族文化が
深く、1つであるにもかかわらず、
単一化されているにもかかわらず、
多様な人種はいないというのは、
いわゆる血液検査というか、
科学のいろいろな研究で明らかに
なっているのだ
むしろ朝鮮半島よりも、
もっと多様な人種がこの
列島には住んでいたと
いうことなのだ
当然、朝鮮の方が純血度が
高いのだ
それは当然で、日本列島は
この海域が非常に近寄りがたい
海の空間だったから、
大変長い歳月、1000年、2000年、
3000年、4000年、1万年という
歳月、あるいはもっと長い
歳月の間には漂流して
たどり着いた者もいるだろうし、
いろいろな形で、いろいろな
ところから入って来たに
違いないのだ。
そして、入って来た人種たち
は出て行かなかったのだろう
とこのようなことが考えられ
るのだ
いろいろな血液の検査で
分かっているのは、1つは
ストランドといって
インドネシアの方から
来ている、1 つは江南、中国の
南の方から、台湾辺りから
入って来ている、
もう1 つはシベリア、
もちろん朝鮮半島という説
もあるし、それが一部は
もちろんあるだろう
そういう多様な人種が入って
来たけれども出て行かない、
そこへよどむようにして
動かなくなってしまっている
ということなのだ
これが他の列島、他の国々
と違うところで、地図を
もう1回見ると分かるように、
日本列島の西側は延々広大な
シナ大陸だが、シナ大陸は
ユーラシア全部なのだ
これは治乱興亡のちまた、
これで人種が沈殿すると
いうことは考えられないのだ
絶え間ない嵐と戦と紛争と
けん騒と、そして人間の
葛藤が繰り広げられた
地域だから、
民族から民族の対決も
絶え間なく起きたから、
滅びる民族もあったし、
交流する歴史もあったのだ
その入れ替わりと立ち替わり
の中で、1つの人種が、民族が、
あるいはまた民族文化が
動かないでじっとしている
ということは考えられないのだ
しかし、日本列島はそうでは
なかったのだ
多様な人種が入って来ては
出て行かなかった、これが
ほかの地域と違って、
いわゆる縄文文化という
ものが今日の歴史にまで、
ずっと影響している
ゆえんであるのだ
しかし、ほかの地域は皆、
治乱興亡の中にかき回されて
しまってるから、
攪拌(かくはん)のるつぼで
ひっくり返ったりなんか
しているから、血も何も
混ざり合ってしまうわけなのだ
同時に、民族の文化という
ものもなかなか守れない、
それでも必死に民族を守ろう
とするから、その分純血度
は高いわけなのだ
面白い結果で
DNAの鑑定の結果、朝鮮半島
の方が純血度が高いのだ
それは、いくつかの民族が
激しくつばぜり合いをして、
自分を守ろうとするから
純血度が高くなるのだ
ところが、日本に入って
来たのは、多様なところから
入って来た人種に違いない
のだけれど、この中では
戦争をしないのだ
縄文時代には戦争がなかった
のだ。
人が人を傷付け合って
殺したというような、殺害
されたような遺骨は出て
こないのだ
それがやっと縄文の終わり
ごろになって出てくるわけ
なのだ
だから、縄文時代については、
最終的な人口は26万人ぐらい
あったのだ。
それでも、戦争、戦い、戦で
死んだというのは少ない、
あるいはないのだ
ということは、純血度を
守ろうとするよりも、何か
ここで与えられていた地勢、
風土というものに
ゆったりと身を任せていけば、
その方が幸せだというような
ところがあったのではないか
と思うのだ
何か今のわれわれを連想
させるような、のんきに
暮らしている日本人の
良きにつけ悪しきにつけ
困った面も含めて、
あるのが縄文文化では
ないかという気がするのだ
続きは次回だ
今日はこのくらいにしといたる