どうも村田です
権力を分散して自由を
推進しようとする
大規模な大衆運動だけが
現在の国家主義への傾斜を
止めることができるのだ
この国家主義というのは
全体主義と呼んでもいいが
権力を分散して、自由を
推進しようとする
大規模な大衆運動だけが
現在の全体主義への傾斜を
止めることができるだろう
アメリカにおいては
トランプの運動、まさに
これなのだ
草の根保守の運動で
社会の全体主義的な
コントロールをやめてくれと
そしてアメリカ社会の
原点に戻って、もっと自由な
社会を作ろうじゃないか
ということなのだ
連邦政府より地方政府に
もっと力を与えろと
そして小さな政府でいい
じゃないかと
個人が自分、自由で判断し
生きれるような社会を
作ってくれと
息苦しい全体的な
コントロール、ポリティカル
コレクトで言葉狩り、思想狩り
もやめてくれと
信教の自由があって言論の
自由があるのがアメリカ
じゃないかと、
こういう運動なのだ
ところが今、逆の方向に
行っていて、隷属を愛する
ゆえに、
隷属を愛するというのは
安定を愛するということ
でもあるのだが
オルダス・ハクスリーの
新版への前書きだが
隷属を愛するゆえに、強制
されなくても働く奴隷の
大集団を管理する国家
現代の全体主義国家に
おいて大集団に隷属を
好むよう仕向ける役目は、
プロパガンダを担当する
官僚と、新聞社の編集主幹と
学校教師に与えられている
のだ
官僚というのが単なる
官僚だけじゃなくて、
大マスコミ、SNS、それと
新聞社の編集主幹じゃなく、
もっと、広い意味で新聞は
力がないが、
メインストリームメディア、
それから連邦政府の官僚とか
大企業のビッグ・テックの
GAFAなんかの経営者たち、
学校教育、そういうものは
まさに大集団に安定と隷属を
好むように仕向けてるのだ
社会主義が好きなように
仕向けているのだ
オルダス・ハクスリーは
こうも言ってるのだ
幸福の問題とは言いかえれば
どうやって人々に隷属を
愛させるかという問題だ。
経済的安定がなければ
隷属への愛は生まれようが
ない。
すなわち経済的な不安定が
あるから、じゃあ、
社会主義にしましょう。
そうすれば経済的に
安定しますよと言って、
人間は隷属への道を
歩んでしまう。
そちらに誘惑されて
しまう
安定というものを自由より
優先させると、やがて
奴隷への道が待っている
ということなのだ
恐ろしい話なのだ
これは英語の
ことわざか何かだと
思うが、
地獄への道とは、小さな
敷石できれいに舗装され
その小さな敷石一つ一つには
善意という名前がついてる
善意という名前で敷き詰め
られた道を歩んでいくと
地獄に行ってしまう
先日書いたソーマだが、
アルコールや薬物の
代替品が必要になるのだ
それはジンやヘロインより
害が少なく、しかも快感が
より大きいものでなければ
ならない
これがソーマで幸福で
安定した世界の特徴である
ソーマ
睡眠教育とか科学的階級制
ソーマ
それから相手を特定しない
性生活
こういうのものにより
大衆の欲求は常に100%
満足させるような社会
を作っていく
だから、誰も反乱を
起こさないというのだ
政治的、経済的自由が
減ってくると、それを
補うように性的自由が
増える傾向があるのだと
オルダス・ハクスリー
が言っているが、生殖とは
無関係のセックスの自由を
奨励するのがよろしい
麻薬や映画やラジオを
楽しみながら白日夢に
ふける自由とともに、
セックスの楽しみは下々の
ものが、自らの運命である
隷属状態とうまく折り合う
のを助けてくれるからだと。
さまざまな外的な楽しい
刺激なのだ
そういうもの、この中には
実感映画というか、映画を
見てると、自分が本当に
体験してるように
ぞくぞくと体験して感じ
られるなんて映画のことも
出てくるのだ
そういう快楽のためだけに
行うセックスと、ソーマと
そういうものがあれば
人間は100%満足してしまう
わけで、これはだから
1984年の社会と全く逆の社会
ということになるのだ
そういう快楽におぼれる
ことによって政治的な
自由がなくても、
経済的な自由がなくても
満足してしまうという
そういう社会ということ
なのだ
こういう社会にいって
しまう可能性もあると
思うのだ
あるいは『1984年』と
『すばらしい新世界』を
足して2で割ったような
社会というのも可能性として
あるんじゃないだろうか
アメリカのように、一方で
非常に貧しくて、その人たち
は福祉漬けになっていて、
その人たちは麻薬漬けに
なっていて、そして一定の
現実逃避的な快楽を一方で
保障しながら
全体としては本当に貧しい
社会。今、アメリカの
下層階級、貧困層の人たち
というのはそういうところ
に直面しているんじゃ
ないだろうか
そこから逃げようとすると、
これは体に害のある麻薬の
ほうにいってしまう
あるいはアルコールとか
そういう社会にいってしまう
オルダス・ハクスリー
の言葉で
ユートピアはほんの
15年前に私が想像した
よりもずっと近いところ
にあるように見える
当時は600年後の未来の
話だと考えたが、今は
あと1世紀以内にあの
おぞましい現実が
われわれの前に立ち現れる
ことも十分ありそう
な気がする
というように言ってるのだ
続きは次回だ
今日はこのくらいにしといたる