Share

  • Add this entry to Hatena Bookmark

大衆世論なんじゃ

どうも村田です

安定が与えられたいと

思ったら、社会主義の

方向に行くのだ

自由人の道がいいのか、

奴隷の道がいいのか

最終的にはそういうこと

になるのだ

でも、それは奴隷に見えない

のだ、そうじゃなく、

安定の道に見えるわけなのだ

安定の道、安定の道、安定の

道と選んでいくと、いつの

間にか自分自身を奴隷化してる、

そういう社会になってしまう

のだ

そこの恐ろしさなのだ

だからこれも社会の、

『BraveNew World』の

キーワードは安定なのだ

安定で決まるということで

考えていけば、こういう

社会ができちゃったという

ことなのだ。

これが3番目のこの本から

得られる教訓だと思うのだ

4番目はこの中に、野蛮人の

社会から出てくる人たち

野蛮人の社会というのが

あるのだ

というのはこの

『BraveNew World』以外に、

原始的な生活を送っている

人たちというのが一部いる

というわけなのだ

ネイティブアメリカン、

アメリカンインディアンの

社会という設定でできている

のだが、

そこ出身の人が来て、彼は

二者択一しかなくなって

しまうのだ

自分が出身の野蛮で

迷信的な社会なのか

それとも全体主義的な

個人の全く自由のない

福祉国家なのか

この専制的福祉国家か、

野蛮迷信社会、どちらで

生きていくのかいう

選択肢しかなくなり、

最後自殺してしまうのだ。

非常に悲劇的な結末で

要するにわれわれには

選択肢があるけれど、

二つの違ったディストピア

のどちらかを選ぶしかない

という選択肢しかない

というのが非常に

シニカルなオルダス・

ハクスリーがこの

1932年に書いたときの

彼のそういう世界観、

いかにもと言ったら、

いかにもインテリ的なと

言ったら悪いかもしれないが、

非常にシニカルな世界観が

そこにあるのだ

1932年によくこんな小説を

書いたもんだと思うのだ

この本の中には、

ものすごく生物学、今で

言えば遺伝子工学的な

ことが、

恐らく将来こうなる

だろうという観測と言うか、

予測のもとに書かれてるのだ

それは非常によくできてる

まだわれわれの世界は

そこまで来てないけど、

遺伝子学的な操作、

それから条件づけ、

条件反射

そういうの子どもの時から

与えることによって一定の

人間のタイプを作ってしまう

ということ

それは恐ろしいほど、よく

書かれてると思うのだ

この中にも『1984年』と

一緒でITなのだ

インフォメーション

テクノロジー的なもの、

ビッグデータ、IT、AI、

そういうものに関しては

この本では出てこないのだ

しかしそれと組み合わせたら、

もっと恐ろしい

『Brave NewWorld』が

できるんだろうなという

ことがよくわかるのだ

この本で面白いのは、著者

オルダス・ハクスリーが、

新しい『すばらしい新世界』

の新版に、1946年に前書きを

書いているのだ

そしてこの中にこの

『すばらしい新世界』では、

私は少し悲観的にすぎた

のかなと

一つの狂気ともう一つの

狂気、どちらの狂気を

選ぶんだという結論しか

なかったら、ちょっと

暗すぎたかなと。

今度書くとすればその

中間に選択肢があるんだよ

という話を書いてみたいと

言って、

実際彼は後年そういう小説

日本語の訳で『島』という

タイトルになっているが、

確かそれにそういう話を

書いたということであるのだ。

そこら辺が面白いなと

思うのだ

ちなみにこの本には

ジョンというのが原住民の

村から出てきて、

この『Brave New World』

に来て、選択肢をなくして、

最後、自ら命を絶ってしまう

という人間として描かれて

いるわけなのだ

この中で、要するに自由なのか、

安定なのか。そして安定を

選ぶと

やがて隷従、隷属、

自己奴隷化の道に立ち至って

しまう・・・

自由を選べば、われわれは

不安定に耐えていなければ

いけないということだが、

われわれは、それでもやっぱり

自由を選ぶべきである

というのが確信であり、

この小説の中で著者による

新版への前書き、序文の中で、

オルダス・ハクスリー自身が

こう言ってるのだ

『すばらしい新世界』の

統治者たちは言葉の厳密な

意味において正気ではない

かもしれないが強靭ではない。

彼らの目標は無秩序では

なく社会の安定なのだ

その安定を実現するために

科学を手段として、実際に

言えば科学と技術を手段

として、

個々人の内面にかかわる

究極の真に革命的な革命を

実行するのであると言うのだ

そして、原子力を産業用に

利用するという、恐らく

高度に中央集権化された

全体主義的な国家が生まれて

くるだろう

という原子力の産業利用、

平和利用についても警告は

しておるのだ

そして、権力を分散して、

こういう社会を是正するには、

権力を分散して自助、

自分で自分を助ける。

それはすなわち自由という

ことでもあるのだが

権力を分散して自由を推進

しようとする、大規模な

大衆運動だけが現在の

国家主義への傾斜を止める

ことができるだろうと

世論の力ということなのだ

続きは次回だ

今日はこのくらいにしといたる

Share

  • Add this entry to Hatena Bookmark

Follow Me