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隷従の道を歩むことになるんじゃ

どうも村田です

この世界では快楽のために

行ういわゆる日本人が言うと

フリーセックスで

英語で言うとフリーラブ

なのだ

好きな者同士がいつでも

性的関係を結んで面白

おかしく楽しくやって

複数の人間とそういう

関係を結ぶのが当たり前

なんだと

この本の中ではそうすると

また恋愛というのが成立

しないということでもある

のだ

この本の中に、4カ月も同じ

人同士つき合ってるというの

おかしいわとそういうのが

出てくるのだ

性的関係というのも

アトランダムに楽しければ、

毎日お茶いっぱい飲むような

感じでセックスすればいいと

これは生殖、子ども産む

ということと全く別なのだと

そしてあらゆる欲求が満足

されるように社会ができて

いるということは、

階級ごとに初めから満足

させられるような欲求しか

持たせないように遺伝子

工学的に子どもを作っていく、

人間を条件反射で育てていく

ということでもあるわけなのだ

この中で面白いのは、セックス観

が全く1984年と真逆なのだ

1984年では常にセックスは

快楽を求めてはいけない。

欲求不満にしておいて、

権力欲という方向だけに

人間のエネルギー、攻撃性を

与えていく、

誘導していくということだが、

ここではすべての欲求を満足

させる、セックスを満足させる

だから、人間が反乱を起こす

気になれないという

反乱のエネルギー、ものを

考えるエネルギーなんて、

わいてこないのだ

欲求も、ものを考える欲求、

反抗、疑問、そういうものを

一切持たせない社会

この中から出てくる強烈なのが、

ソーマといういわば合法的、

最も合理的な麻薬なのだ

西暦で言うと2540年、

今から500年ぐらい先の社会と

いうものを想定してるのだが、

面白いが、紀元元年と何かと

いうとT型フォードが発売

された1908年がフォード紀元

元年なのだ

大量生産社会が始まった

T型フォードができた年が、

この『BraveNew World』の

紀元元年なのだ

フォード何年という

その数え方をするわけだが、

フォード632年というのは

西暦2540年でこの本の現在

ということなのだ、

ソーマというのはフォード

184年、西暦2092年に発見

されるのだ

はっきり言うと全く害のない

向精神薬とでも言えばいい

のだろうか

少しでもうつ状態になりそう

になったら、これを飲むと

気分が明るくなる、

楽観的になる、問題を忘れて

しまう、悩まなくなる

害のない麻薬というのとも

違うだろうが、一種の向精神薬

なのだ

一切害がないというわけで

この本の中にレトリックと

いうか、面白い標語みたいな

ものがいっぱいあるのだ

この著者の方もなかなか

しゃれていて、黒原敏行さん

という方だが、日本語も

しゃれになっているのだ

このソーマに関して、

ウラムより1グラム(笑)。

要するに、これ英語は、

Gram is better

than the damn

といい

Damn、

こんちくしょうと毒づくより

ソーマ1グラムのほうがいい(笑)

ということなのだ

だから、ちょっとやばいな

とか、うつ状態や悩みとか

言ったら、ぱっと飲むと。

すると、気分が明るくなる。

ものを考えなくなる。

暗くなくなる、そういうこと

なのだ

この

A gram is better than

the damn。A gram と

いうのは1グラムのソーマ

で、ウラムより1グラムと

いうのは日本語のしゃれに

もなってるけど、この小説の

中では

a gram is better

than the damnと

いうのはよくこの小説の中で

一番引用される文章である

ということなのだ

もし、こんなものが発明

されたらあなたどうしますか?

やっぱり飲みますか?

今の向精神薬というのは

相当問題があって、副作用も

あるので、飲まないに越した

ことはないと思うが、

それ自体が中毒性があると

いうことなのだ

だからお酒というのも

気分が暗くなったときに

ちょっと1杯飲んで、

お酒飲むと大体楽観的

になり、明るくなるのだ

だけど、お酒はアルコール

中毒、アルコール依存症と

いって飲みすぎたら問題が

出てくる、

体に、メンタルに問題が

出てくる

ソーマはそういうものが全く

ないというわけなのだ

全く害のないアルコール

みたいな言い方もできる

のだろう

こういうものができたら

どうするのだろうか人間は

それから1番目は

遺伝子工学的全体主義

福祉国家。

すごい階級社会

階級社会だけど、

最終的には10人ぐらいの

人が世界をコントロール

してるという感じなのだ

2番目は人間の欲求に関する、

そこにセックスの欲求など

に関する考え方が1984年と

真逆の世界

どうもこっちの社会の

ほうが長もちしそうなのだ

ある意味でそういうものに

近づいてるのかもしれない

のだ

アメリカでマリファナ

いいじゃないか

合法化しようというのも、

どうもそういう感じが

するのだ

3番目は結局、自由対隷属

の問題なのだ

結局自由よりも安定を選ぶ

という判断をすると、安定

を選ぶ先には隷従が待ってる、

自由と言えば不安定なのだ。

その不安定に耐えていかなきゃ

ならない。

ところが、まず安定したい

安定が与えられたいと思えば、

今で言えば社会主義の方向に

行くわけなのだ

そちらの方向に行ったら、

やがて自由を失って、自分が

何者かの権力によって

全体主義的にコントロール

されていく、自分が奴隷化する、

隷従の道を歩んでいく

ことになるのだ

続きは次回だ

今日はこのくらいにしといたる

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